吉本新喜劇の“ブサイクキャラ”こと浅香あき恵の芸歴47年を祝うイベント、その名も「あき恵ちゃん祭り―最後のルッキズム!」が9月8月(金)、大阪・なんばグランド花月(NGK)で開催されました。2017年に芸能生活40年を祝って開かれた「あき恵ちゃん祭り」の第2弾企画。おなじみの新喜劇メンバーに加え豪華ゲストも登場し、祭りを盛り上げました。
出身地・大分の名産品も配布!
会場のNGKには多くの観客が詰めかけ、あき恵の出身地・大分の名産かぼすが大分県から配布されたほか、イベント限定グッズの販売も行われました。
出演者は、イベントの主役であるあき恵のほか、佐藤武志、池乃めだか、内場勝則ら40人近い新喜劇メンバーと、かつてあき恵と新歌舞伎座で芝居をともにした縁で仲良しという紅白出場歌手、市川由紀乃です。
第1部は新喜劇、第2部は歌あり、笑いあり、アクションあり、ミュージカルありのバラエティショーという2部構成で行われました。
開演時間になると、あき恵の持ち歌「ポジティブシンキング」が会場に響きます。拍手が起こるなか、あき恵が「ルッキズム上等の女優」であるというクールな紹介VTRのあと、おなじみの新喜劇のテーマから第1部がスタートしました。
40年前へのタイムスリップでレジェンド登場!
冒頭からおなじみの新喜劇メンバーが続々と登場すると、定番ギャグの連発に会場は笑いが止まりません。今夜の主役、あき恵の登場にひときわ大きな拍手が起こると、さっそく始まるイジりに会場は大盛り上がり。ゲストの演歌歌手・市川由紀乃も、しっかり笑いをゲットします。
ストーリーは、行き過ぎたルッキズムで仕事を失ってしまったあき恵が、ある出来事によって40年前へタイムスリップ。イジられ役にならないよう、過去の自分と出会い、未来を変えようと奮闘するものの……!? というもの。
タイムスリップした先では島木譲二、井上竜夫といったレジェンドたちが登場したほか、島田一の介、末成映薫も40年前の姿を披露するなど、見どころもいっぱい。社会的に「ルッキズム」が問題視されるケースが増えているなか、終盤にあき恵が改めて“最後のルッキズム”として決意表明をすると、会場から拍手が起こりました。
紅白歌手・市川由紀乃がデュエット曲も
第2部「あき恵ナイトフィーバー」の始まりは、あき恵の歌うAdoの「うっせぇわ」から。事前のインタビューで「とある歌に挑戦する」と語っていたあき恵ですが、まさかの選曲です。
そしてあき恵の夫、佐藤武志と森田展義のコンビが漫才ユニット「べたーず」として漫才を披露。あき恵イジりのネタで笑いを取りますが、漫才のあと、佐藤はあき恵から「あとで家族会議やぞ!」とツッコまれていました。
ここで今回のゲスト、市川由紀乃が登場! デビュー30周年を記念した最新曲「花わずらい」で、その素晴らしい声を聞かせます。歌が終わると、あき恵は「(市川は)台風の影響でわざわざ前ノリしてくれた」と話し、ずっとファンですとラブコール。
MCの千葉公平から、「続いての曲は、市川由紀乃と(吉本新喜劇の)川畑泰史で『運命と呼ばせて』」と紹介がありますが、マイク片手にステージへ現れたのは烏川耕一。追っかけ出てきた川畑とのやりとりに会場は大ウケです。
気を取り直して、市川と川畑は「運命と呼ばせて」を熱唱。さらに2人がデュエット曲を出したいきさつ、レコーディングの様子など、トークも盛り上がりました。
アキを中心とした新喜劇メンバーと東映殺陣チームによる、スペシャル殺陣コントも笑いの連続でした。2017年のイベントでも大好評だったこのコント、世間を騒がすならず者集団“鬼”を仕事人たちが成敗していくストーリーで、見事な殺陣に会場は何度も拍手に包まれます。あき恵は佐藤と夫婦役を演じたほか、鬼退治の必殺技には爆笑も起こりました。
お約束のジャイアントスイングが20連発
お次はあき恵の大先輩、池乃めだかによる五木ひろしの「契り」。めだかがステージに姿を見せると、会場には笑いと歓声、拍手が響きました。
そして未知やすえ、島田珠代、西川忠志、さらにあき恵も登場して、ミュージカル風コント「アナ雪メドレー」完全版へと続きます。会場の手拍子に合わせて歌い踊るメンバーたちは、もちろんしっかり笑いもゲットしました。
最後は出演者全員がステージへ。あき恵が観客からのプレゼントなどを受け取っていると、石田靖が客席から花束を持って登場。しかし、あき恵の「遅い!」という言葉をきっかけにバトルが勃発し、おなじみのジャイアントスイングが20連発で炸裂しました。
ラスト曲はあき恵が作詞を手掛けた自身の楽曲「ポジティブシンキング」。あき恵が「本当にありがとうございました!」と挨拶すると、最後は演者と観客が「せーの!」「ぶさいくやな〜」とコール&レスポンス。あき恵の「オーマイガ!」の絶叫で、笑いあり、歌ありのイベントは終了しました。