千葉市美浜区の「幕張の浜」で、9月16日(土)にイオンモール幕張新都心が主催する「幕張の浜 ビーチクリーン活動」が行われ、吉本芸人が地域住民らとともに浜辺のゴミ拾いをしました。この活動に参加したのは、田中直樹(ココリコ)、レイザーラモン、しずちゃん(南海キャンディーズ)、ガクテンソク、ゆにばーすの8人。イベントのMCはキクチウソツカナイが務め、先日の台風の影響で集まった流木や、5ミリ以下のマイクロプラスチックなど、大量のゴミを回収しました。
ゴミ拾いでM-1優勝!?
世界の海に1億5000万トンも漂っているといわれる「海洋プラスチックゴミ」について、一人ひとりが考えることを目的に行われてきた「幕張の浜 ビーチクリーン活動」。イオンモール幕張新都心、イオン株式会社が中心となって開催されてきたこの取り組みも、今年で3回目となります。
「今日はゴミをジャッカルして、ゴミをオフロードパスしていきたい」
イベントは、いま開催中のラグビーワールドカップで日本代表として活躍している「リーチ・マイケル」に扮したレイザーラモン・RGの、こんなボケからスタート。なんでもこの日だけはビーチクリーン活動を行う“ビーチ”・マイケルとのことで、さっそく参加者たちを笑顔にします。
ゆにばーす・川瀬名人は意気込みを聞かれて、「ゲンをかつぐために、M-1グランプリでは予選会場のゴミも、ぜんぶ拾って帰っている」と、ふだんからの意識の高さをアピール。「今日はチリひとつ残しません。チリひとつ残さず拾って帰って、M-1優勝につなげたい」と語ると、集まった人たちからも大きな拍手が起きていました。
真剣な表情でゴミを拾う芸人たち
さっそく、浜辺の清掃活動がスタートします。
よしもと幕張イオンモール劇場にたびたび出演しているガクテンソクは、浜辺に降りると、「思ってたよりも、(ゴミが)めっちゃある。もっとキレイだと思っていた」と驚いた表情。それでも「幕張には思い入れがありますから」と言いながら、2人でコツコツとゴミを集めていきました。
ゆにばーす・はらは、細やかな手つきで小さなプラスチックを回収。「貝殻なのかプラスチックなのかわからなくて、最初ずっと貝殻を集めていた」といううっかりミスも告白しつつ、「そりゃあ、魚も勘違いして食べますよね」と納得した様子で、手を動かし続けます。
レイザーラモンチームは、「流木を体力のある男性陣が運び、その下にあるプラスチックゴミを女性や子どもが拾う」作戦を立てて、まわりの参加者たちと協力しながら、次々とゴミを拾っていきました。RGはゴミを拾うたびに、「ナイストライ!」と周囲を鼓舞。「ワンチームでやるのがいい。作戦を立てて、うまく戦えました」と充実の表情を浮かべていました。
海の生物への愛情から、ひときわゴミ問題に関心の高い田中も、汗をぬぐいながら次々とゴミを集めていきます。田中は真面目な表情で、海洋生態系への影響が懸念されるプラスチック問題についてこう話しました。
「この前もクジラの胃の中を見させていただいたんですけど、たくさんプラスチックゴミが入ってました。細かいゴミが生き物の生き死にに直結してることを感じさせてもらう機会が多いので、なおさらゴミはなくしたいと思います」
HGはゴミ回収とトレーニングを両立!?
こうして、炎天下で行われたビーチクリーン活動は終了。参加者たちの前には大量のゴミ袋が集まり、先日の台風で押し寄せたと思われる流木もたくさん回収されました。
流木を何往復も運んだHGは、「楽しかった。いいトレーニングになった」と大粒の汗を流しながらも笑顔。集まった人たちに向けて、「しっかりヒザを曲げて、腹圧を意識して拾うと腰にもきませんし、ハムストリングスのトレーニングになる」とゴミ拾いの“コツ”を披露して、みんなを笑わせていました。
最後に感想を聞かれたしずちゃんは、「戻ってくるときに、皆さんがまだゴミをずっと拾いながら戻ってたんですよ。それを見て、『人間って捨てたもんじゃないな』と思いました」と、この日のイベントを総括。「心(のゴミ)も浄化させていただきました」と話すしずちゃんに、会場からも芸人たちからも拍手が起こっていました。