バイク川崎バイクの初著書が重版! しずる村上の絶賛に「絶対みんな僕をナメてるんですよ」

ピン芸人の“BKB”ことバイク川崎バイクの初の著書『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』(ヨシモトブックス)が発売されたのを記念して、8月21日(金)に東京・渋谷の「SHIBUYA TSUTAYA」の公式YouTubeチャンネル「シブツタchannel」でオンライントークイベントが開催されました。BKBの“意外な才能”に、同期のしずる・村上純も「嫉妬する内容」と手放しで絶賛。リラックスしたムードのなか、作品の魅力について2人で語り合いました。

出典: FANY マガジン

本書は、新型コロナウイルスの自粛期間中に、BKBがネットの投稿サイトにアップした“ショートショート”をまとめて書籍化した1冊。表題作の『電話をしているふり』は、投稿されるなりたちまちネットで「泣ける!」と話題に。野性爆弾・くっきー!や品川庄司・品川祐ら先輩芸人からも絶賛の声が上がりました。

今回は、8月12日の発売からわずか数日で重版が決まり、ノリに乗っているBKBが、執筆中にも応援をしてくれていたという同期のしずる・村上純とトークを行いました。

BKBが狙った見た目との“ギャップ”

「どうも~、“小説家”の……者です」とぎこちなく登場したBKB。おなじみのBKBロンTにサングラスという派手な出で立ちではあるものの、なぜか黒いハットをかぶって“小説家”をアピールします。

出典: FANY マガジン

小説を書くようになったきっかけのひとつは、コロナ自粛中に身近な芸人たちが毎日、“笑える動画”をアップしていたことに誘発されたからでした。「でも俺が毎日、“1BKB”あげたところで……」と思いあぐねていたところ、後輩芸人からのアドバイスもあって探り探り執筆を開始。派手な出で立ちと“作風”のギャップを狙いつつ、毎日作品の更新を続けました。

BKBは、単独ライブではいわゆるバイク漫談ネタだけでなく1人コントも披露しています。それだけに、普段から集めていたネタが小説になったケースも多々あったと振り返ると、村上は「(掲載された)50編いろんなパターンがある。普通は書けない」と絶賛。さらに「“浅く広く”というよりも、“深く広い”作品になっていますから」と褒めちぎられると、思わず「最高かお前!」と喜びを露わにしていました。

出典: FANY マガジン

実際、村上と同様に作品を高く評価してくれる人は多いようで、SNSのDM(ダイレクトメッセージ)がいくつも来ているとのこと。「『毎回斜めの角度からオチがやってくる』『あんた天才かよ!』って送ってくれんねんけど、なんでそれをAmazonレビューとかに書いてくれへんねん」とボヤき、笑いを誘いました。

そして、「こんなことトークショーで言うことじゃないですけど」と前置きした上で、こう分析しました。

「絶対みんな僕をナメているんですよ。“どうせBKBなんて……”で(作品に)入ってくる」

現に、「BKBを『うるさいヤツ』としか思っていなかった父親が、本を立ち読みをしていたら泣き、購入を決めた」というDMもあったそうです。

目指せ「令和の星新一」

イベント終了後の囲み取材で、伝えたいことがあって“ショートショート”という手法をとったのか、と問われたBKBは、作品の狙いについてこう答えます。

「伝えたいことも入れているっていうくらいで、それがメインじゃなくて……。オチで驚かせたいっていう“スーパーミニミステリー”みたいな読後感を味わってほしいのが一番です」

出典: FANY マガジン

一方、本作を読んだ感想を問われた村上は、表題作『電話をしているふり』を取り上げて、改めて絶賛しました。

「中には2ページくらいで終わるものもありますけど、『電話をしているふり』は少し長いじゃないですか。その理由があるというか。“ショートショート”の中でも内容が濃くて展開も素晴らしい、コントや物語を書く者としても嫉妬するような内容で、面白くもあり、泣ける。触れ込みとしては最高な1話だと思いました」

出典: FANY マガジン

記者からは「芥川賞作家でもあるピース・又吉直樹さんくらいになりたいか?」との質問も。BKBは恐縮しつつ、「ジャンルが違った小説ですし、憧れもありますけど、おこがましいです」と回答。「ただ、『芸人の“ショートショート”といえばBKBだね』って言われたい気持ちはあります」と語ります。

これに対して村上から「“芸人の”は、いらないんじゃないですか?」と焚きつけられると、こう“訂正”するのでした。

「(“ショートショート”界の神様と呼ばれる)星新一の次はBKBだと。希望としては、『令和の星新一はBKBだね』って言われたいです!」

出典: FANY マガジン

バイク川崎バイク著『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』は、全国の書店・オンライン書店で絶賛発売中。今回のトークイベントの模様は、YouTube「シブツタchannel」で公開されています。

書籍概要

出典: FANY マガジン

書籍名:『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』
著者:バイク川崎バイク
定価:1,200円+税
発行:ヨシモトブックス
発売:ワニブックス

YouTube「シブツタchannel」
バイク川崎バイク『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』発売記念・オンライントークイベント

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