全国各地に住みながら地域を盛り上げる活動をしている吉本興業の「住みます芸人」。8月25日(火)には、大阪市東住吉区の住みます芸人・アンビシャスが、地域の防犯活動に貢献したことで東住吉警察署から感謝状を贈られました。コロナ自粛中につくった渾身の“防犯ネタ”が、地元商店街などで流れます。
東住吉警察署署長から感謝状の贈呈
「日ごろ、住んでいて青パト(防犯パトロールカー)をよく見ていたんですが、そこから流れる声を自分たちがやるということで、“いろんな人に聞いてもらえるな”という嬉しさがありました」
地元出身のアンビシャスの森山は、今回の活動について率直にこう語って笑顔を見せました。
「住みます芸人」は、吉本興業が2011年4月に始めたプロジェクトで、全国47都道府県に派遣された芸人たちが笑いを通して社会貢献活動を展開しています。大阪市内では各区に住みます芸人がおり、それぞれの区で広報活動などに勤しんでいます。
今回は、特殊詐欺被害防止などを啓発する広報用CDを、東住吉署と東住吉区、そして吉本興業の3者が協力して制作。アンビシャスのたかしと森山の2人は、その内容を漫才風にアレンジして音声を収録するなど啓発活動に貢献したことが評価され、感謝状が贈呈されました。CDは今後、地域の商店街や防犯パトロールカーで流される予定です。
この日の感謝状の贈呈式は、東住吉署の署長室で行われました。村田正裕署長が感謝状を読み上げ、森山に感謝状が手渡される姿を、なぜかたかしが部外者のように傍観する形に。シュールな光景に思わず笑いが起こるなか、たかしも無事に感謝状を受け取り、署長と写真に納まりました。
防犯関連イベントにも意欲満々!
続く質疑応答では、さまざまな質問が飛びました。
実際に収録してみた手応えについては、「無観客でしたけど、スタッフから笑いはありました」と胸を張るたかしに対して、森山が「あったっけ?」とツッコミ。たかしは、録音中で声は出せないものの顔は爆笑だったと言い張ります。一方の森山は、普段ならしゃべりながらネタを合わせていくところ、台本があって間違えられないため、いつもの2倍緊張したと告白していました。
自粛期間にじっくり作ったネタで勝負!
今回、啓発活動用に作ったネタは全部で10本程度。「ちょうど自粛期間だったので、時間をかけられた」と言うたかしですが、クオリティについて質問が飛ぶと「時間がかかっただけかも」と笑わせます。
自己採点は、森山が「120点!」、たかしは「赤点ライン」とバラバラでしたが、2人とも今後の防犯関連イベントなどに意欲十分の様子。「僕らを見たら『防犯』って思われるくらいに」と森山が話せば、たかしも「僕らの姿を見ただけで街の人の背筋が伸びるくらいに防犯の意識を持ってもらえたらうれしいし、それに関するネタもできれば」とやる気を見せていました。
最後に森山は、「まだまだ僕らを知らない人もいると思うんですが、これを機会に聞いてもらって覚えてもらいたいです。そして、広報誌などで顔を知ってる人は、どんな声なんかなぁって声を聞いてもらいたい」とアピール。たかしは「ぜひライブに来てください。防犯とライブです!」と締めくくりました。
今回、アンビシャスが制作した“漫才風”広報CDは、防犯パトロールカーでは8月25日(火)から、区内の駒川商店街では翌8月26日(水)から1時間に1回スポット放送される予定です。
感謝状の贈呈式の様子は、東住吉警察署の公式サイトでも見ることができます。