どの賞レースより“難しい”という真のお笑い頂上決戦「マンゲキ・グランドバトル」で九条ジョーが昇格

大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ)で2カ月に1回、開催されている「グランドバトル」は、芸歴8年目以上の「極メンバー」全組が出場し、「いま、よしもと漫才劇場でもっとも面白いヤツを決める」超ガチンコバトルです。10月7日(土)に開催されたバトルは、8月のシステム変更で出演対象が芸歴8年目以上になって2回目の開催であることに加え、よしもと漫才劇場所属をかけた「UP TO YOU! サバイバルステージ」を勝ち抜いた芸人たちも参戦。「1位を取るのはどの賞レース優勝よりも難しい」といわれるこの戦いを制したのは――!?

出典: FANY マガジン
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今回、「UP TO YOU!」から勝ち上がってきたのは、仲西ンとこ(のり、じゅんぺぇ)、九条ジョー、スーズ(黒木すず、高見)、超速バギー(ハマムラ、アキラ、明里洋輔)、ナナ(山根リチャード、大二)、シモリュウ(シモタ、前田龍二)といった面々。今年1月、惜しまれながら解散した「コウテイ」の2人、九条ジョーとシモタ(シモリュウ)が同時にマンゲキ所属を目指します。昇格条件となる「総合10位以内」に向けて、熾烈な戦いが繰り広げられました。

M-1ファイナリストも参加!

前回の「グランドバトル」では昨年の「THE W」王者、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)が総合優勝をゲット。このように、お笑い賞レースのチャンピオンらが参加する高いレベルのなかで行われるのが「マンゲキ・グランドバトル」です。

今回も「キングオブコント2022」王者のビスケットブラザーズ(きん、原田泰雅)、「R-1グランプリ2023」王者の田津原理音、昨年のM-1ファイナリストのさや香(新山、石井)、カベポスター(永見大吾、浜田順平)らが参戦。現役人気芸人とまだ見ぬ未来の売れっ子たちとのバトルは毎回、大いに盛り上がります。

ネタ時間は4分で、順位は観客とスタッフとの投票で決まります。1部から3部までの各回で1〜4位を選定し、イベントの最後にその日の総合10位までが発表されます。

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Dr.ハインリッヒがコール&レスポンス「太陽神!」

今回の「グランドバトル」には総勢70組が参加。第1部のMCを務めるのは、Dr.ハインリッヒ(幸、彩)です。

まず観客の朝ごはんから心配する、らしさ全開の2人。声出しの練習では「お互い出会わないように過ごしましょう」「カメムシ!」と、これまた“らしさ”たっぷりのコール&レスポンスで会場を盛り上げました。

いよいよ70組に及ぶネタバトルがスタート! Aブロックは、カンフーカンフー(キムリョンス、チェン)、モンスーン(小山英機、T@TSU)、ゴエモン(濱田浩平、だいじゅ)、たくろう(赤木裕、きむらバンド)、ヒューマン中村、滝音(さすけ、秋定遼太郎)、ドーナツ・ピーナツ(ピーナツ、ドーナツ)の7組が登場します。

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Bブロックに参加したのは、「UP TO YOU!」から仲西ンとこ。そして、やまぐちたけし、戦士(げんせい、たむかい、銘苅)、牛ペペ(おねえちゃん、ゆたか)、ラビットラ(渡邉瞬、松本直也)、祇園(木﨑太郎、櫻井健一朗)、マイスイートメモリーズ(トランスフォーム福田、花谷豊)、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)の8組。

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休憩を挟んで、再びDr.ハインリッヒと観客の「ありがとう!」「太陽神!」のコール&レスポンスのあと、Cブロックには九条ジョー、ダブルアート(タグ、真べぇ)、ポートワシントン(伊藤知貴、笠谷翔平)、デルマパンゲ(迫田篤、広木英介)、チェリー大作戦(ねんど、宗安)、カベポスター、侍スライス(加藤、門田)、からし蓮根(伊織、杉本青空)の8組が登場し、会場を沸かせました。

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第1部の勝者は果たして…!?

ネタのあとは投票タイム。集計される間に、第1部に登場した全員が参加するコーナー「なんでもグランドバトル!」が開かれます。

まずフースーヤ・田中ショータイムがしっかりスベると、ゴエモン・だいじゅは「間違えます」をお題に一発ギャグを連発し、暫定チャンピオンに。そこから九条ジョー、牛ペペ・ゆたか、滝音・さすけ……などなど、芸人たちが次々とモノマネやショートコント、一発ギャグを披露し、ステージ上はカオス状態に。カンフーカンフー・チェンの健闘が光りましたが、最終的にはデルマパンゲ・迫田がチャンピオンに決定しました。

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さて投票の結果、第1部を制したのは、京都に関するネタでテンポよくボケを連発したドーナツ・ピーナツ。注目の九条ジョーは2位をゲット。からし蓮根が3位、たくろうが4位という結果になりました。

九条はステージに姿を見せると頭を下げて、「ありがとう! 太陽神!」と感謝のコメント。1位のドーナツ・ピーナツが仕事で会場を出てしまったことが告げられると、たくろう・きむらバンド&からし蓮根・杉本青空が、即席ドーナツ・ピーナツに扮して盛り上げました。

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第2部はビスブラ、さや香が登場!

第2部のMCは、京都府住みます芸人のタナからイケダ(田邊孟徳、池田周平)が担当。さっそく、バトルがスタートします。

Aブロックは、ビーンズ(おいちょ、ひらがだぬき)、シゲカズです、豪快キャプテン(べーやん、山下ギャンブルゴリラ)、フミ(吉永もーりしゃす、もういっちょ!とん平)、ツートライブ(たかのり、周平魂)、ビスケットブラザーズ、さや香という7組のメンバー。

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Bブロックには「UP TO YOU!」からスーズ、そして真輝志、オーサカクレオパトラ(りえちゃん、克信)、ネイビーズアフロ(みながわ、はじり)、アーネスト(わだたかし、門野)、スナフキンズ(朝地亮介、松永ボディ)、華山(やすい、にこらす)、丸亀じゃんご(北村敏輝、安場泰介)の8組が登場。

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Cブロックは、「UP TO YOU!」から超速バギーが参戦。そして十手リンジン(十田卓、エナジー西手)、盆と正月(ほしあられ、橋爪アキラ)、ZUMA(しんこだ、ひかる)、濱田祐太郎、セルライトスパ(肥後裕之、大須賀健剛)、ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)、ヘンダーソン(子安裕樹、中村フー)の8組が、ネタを披露しました。

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セルライトスパの「厳しいくまのプーさん」

結果が出るまでの「なんでもグランドバトル」のコーナーは、盆と正月・ほしあられからスタート。しかし、ヘンダーソン・中村フーからの無茶振りでいきなりつまずくと、ZUMA・ひかるがスタンダップコメディという意外なネタで勝負するものの、もうひとスベリ。

ここで「スタンダップコメディあったんで、シットダウン攻撃で」とビスケットブラザーズ・原田泰雅が登場したかと思うと、ツートライブ・周平魂はこれら踏まえて「ミドルフォックス」を披露。さらに超速バギー・アキラが「本場のスタンダップコメディを」と登場しますが、これまた討ち死にします。

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ここでスーズがコンビでショートコントを連発するもスベリの連鎖が……「どうやって(UP TO YOU!から)上がってきたんや!」とMCの池田からツッコミが入ります。そこからアーネスト、セルライトスパもショートコントを披露。大須賀はモノマネ「厳しいくまのプーさん」で盛り上げました。

投票の結果、第2部は1位がセルライトスパ。2位がビスケットブラザーズ、3位が丸亀じゃんご、4位がダブルヒガシという順になりました。ダブルヒガシ、丸亀じゃんごは次の仕事のため登場できず、ビスケットブラザーズの2人は「1位取りたかったですね〜」と悔しそうな表情。セルライトスパは「1位は初めてです!」と笑顔。いままで4位が最高だったそうで、大須賀はお礼にと「本当に厳しいくまのプーさん」を披露しました。

第3部も“前回優勝”天才ピアニストらツワモノが続々!

第3部は、スマイル(瀬戸洋祐、ウーイェイよしたか)がMC。ぎっしり埋まった会場を見て、驚きの声を上げる2人は、よしたかが瀬戸に「何をパーマあてとんねん!」とツッコんで盛り上げます。

バトルのAブロックは、ガチャガチャ(かんちゃん、ジョージ)、武者武者(杉岡勇治、濱坂恭平)、茜250cc(小泉、善家カズマサ)、苺ちゃん、もも(せめる。、まもる。)、吉田たち(こうへい、ゆうへい)、ラニーノーズ(洲崎貴郁、山田健人)、20世紀(しげ、木本悠斗)の8組が登場。

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Bブロックのメンバーは、「UP TO YOU!」からナナ。そして、センリーズ(きたしろ、テコンドー近藤)、イノシカチョウ(関本、純吉、ムギ)、イチオク(タケヤ、けんしろを)、田津原理音、翠星チークダンス(ちろる、木佐)、kento fukaya、パーティーパーティー(ひらかわ、きむきむ)の8組。

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Cブロックは、「UP TO YOU!」からシモリュウ。そして、今井らいぱち、生ファラオ(石川、東武志)、鬼としみちゃむ(しみちゃむ、鬼沢さん)、隣人(中村遊直、橋本市民球場)、黒帯(大西進、てらうち)、バッテリィズ(エース、寺家)、天才ピアニストという8組のメンバーがネタを披露しました。

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シモリュウ前田「あのウケじゃ無理や…」

投票タイムのあとは、こちらも「なんでもグランドバトル」。吉田たちの2人と、しみちゃむが仕事で会場を離れたことが伝えられると、芸人たちは大盛りあがり。しみちゃむの相方・鬼沢さんは「ネタ考えて、おもしろいこと言うてんのはオレやのに、あいつのほうが毎月3万給料が高い!」「オレがネタ考えてる間、あいつはメシ食うてラップしてる!」と言いたい放題でした。

「UP TO YOU!」組で6回目の挑戦というナナから「シモリュウが注目度あって……」とボヤキが出ると、シモリュウ・シモタは「注目度があって、ワシら(お客さんが)シブかってん!」とクレームも。「一発で上がりたかったです……」という相方・前田龍二の言葉に全員から「まだわからん」と声がかかりますが、「あのウケじゃ無理や」と冷静に返す前田の様子に笑いが起こりました。

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ネタ合戦はショートコントや一発ギャグ、モノマネなどで大盛りあがり。シモリュウのコンビ唯一のノリ、生ファラオがクールポコになるシーンもありつつ、なぜかガチャガチャ・ジョージと髪色が似ていた翠星チークダンス・ちろるがチャンピオンに選ばれました。

第3部の投票の結果は、1位が20世紀! 以下、2位kento fukaya、3位イノシカチョウ、4位天才ピアニストという順位に。

総合優勝は? そしてUP TO YOU組の命運は!?

そして、いよいよ総合順位の発表です。今回、総合第1位に輝いたのは20世紀。改めてステージに現れた2人は「やった!」と喜びの表情。6月にも総合優勝を獲っていて、その実力を証明しました。

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同率2位はセルライトスパとドーナツ・ピーナツ。以下、4位ビスケットブラザーズ、5位九条ジョー、6位kento fukaya、7位丸亀じゃんご、8位ダブルヒガシ、9位イノシカチョウ、そして10位からし蓮根というベスト10になりました。注目されたシモリュウは惜しくもメンバー入りを逃しました。

この結果、九条ジョーが11月からよしもと漫才劇場所属メンバーに確定。ステージに現れた九条は「よっしゃ! シモリュウ倒したぞ〜!」と絶叫して大きな拍手を浴びます。さらに「1人で(ここまで)来れた〜」と安堵の表情を浮かべると、すかさずMCのスマイル・瀬戸に「そんな髪型でした?」とツッコミ。

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改めて九条は「R-1もまだ出られるので、1人でもおもしろいって証明し続けたいと思います」とコメントすると、スマイル・よしたかと「ウーイェイ!」「ズィ〜ヤ!」のコラボを見せ、イベントを締めくくりました。

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