先輩に薬物をむりやり誘われたら…アキナ山名の実演に指導員絶賛! 大阪府が薬物乱用防止イベント

厚生労働省や大阪府などが主催する「令和5年度麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動 大阪大会」が、10月21日(土)に大阪・YES THEATERで開催されました。近年、若者の薬物乱用が全国的な課題になるなか、大阪府は10代、20代の若者の検挙者数が8割を占めるというありさま。イベントでは、アキナ(山名文和、秋山賢太)、さや香(新山、石井)、からし蓮根(伊織、杉本青空)ら人気芸人たちが、漫才やコントで薬物乱用の危険性をアピールしました。

出典: FANY マガジン
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イベントは、厚労省が10~11月に全国で実施している「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」の一環。第1部は大阪府薬物乱用防止功労者への表彰式、第2部はアキナ、さや香、からし蓮根による漫才と、吉本新喜劇の座員による薬物乱用防止啓発コントが披露されました。

大阪の10代の大麻検挙者数は全国1位

「大麻などの薬物の危険性や薬物乱用の誘惑から身を守る方法を、一緒に楽しみながら学んでいきましょう!」

この日のイベントは、MC役の福本愛菜の呼びかけでスタートしました。

まずは主催者挨拶として、厚生労働省医薬局監視指導・麻薬対策課の小野原光康・薬物取締調整官の話から。近年の若者の大麻乱用はSNSなどによる影響があると指摘しながら、「(大麻は)海外では合法化の国もあるから安全」「身体に悪影響はない」といった誤情報や、SNSで飛び交う大麻などの違法薬物の密売を持ちかける投稿が、若者の大麻乱用に拍車をかけていると警鐘を鳴らします。

出典: FANY マガジン
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続いて、同じく主催者の吉村洋文・大阪府知事が登壇。

「大麻検挙者の約8割を10~20代の若者が占めています。大阪は10代が全国でいちばん多く検挙されています」

大麻乱用の深刻な現状についてこう報告すると、2025年に開催される大阪・関西万博の開催についても触れながら、「薬物で大切な一生が無駄にならないように。きょうは笑いも交えながら薬物の有害性をみなさんにわかりやすく伝えていきたい」と挨拶しました。

そして、吉村府知事から地域で薬物乱用防止を尽力してきた功労者へ表彰状の授与、厚生労働大臣から感謝状の伝達も行われました。

出典: FANY マガジン
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吉村知事とミャクミャクもコントに参加

第2部はアトラクションです。まずは、からし蓮根、さや香、アキナの3組が漫才を披露し、会場の空気をほぐしました。

続いて、吉本新喜劇の座員たちが薬物乱用防止をテーマにしたコントを3本上演。薬物が日常に迫るさまざまなシチュエーションを、わかりやすく紹介します。先に漫才を披露した3組も参加して、それぞれのシチュエーションについて、みんなで薬物から身を守る方法を考えるという趣向です。

アドバイザー役は、大阪府の薬物乱用防止指導員の原口勝弘さん。若年層の薬物乱用の現状について、「覚せい剤や麻薬に比べて、大麻使用者は右肩上がりとなっています。対処方法を一緒に学びましょう」と呼びかけました。

吉田裕、鮫島幸恵、森田まりこが出演した1本目のコントには、なんと吉村知事も登場! 若者役の吉田に「マキバオーですか?」とツッコみ、笑いをとる場面もありました。

さらに大阪・関西万博の公式キャラクター、ミャクミャクも出演して、「2025年の大阪・関西万博に向けて、薬物のない未来社会をつくっていきましょう!」と来月から始まる前売チケット発売をPRしました。

出典: FANY マガジン
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「運び屋」を頼まれたときの断り方は?

先の3人に清水啓之、千葉公平も加わった2本目は、「飲みの場で先輩に無理やり薬物を進められたら!?」というテーマです。千葉が扮する先輩の圧から逃れられない後輩を吉田が演じました。

「お世話になっている先輩の誘いを断れない」という状況は、芸人の世界でもよくあること。解決法として、アキナ・山名が、さや香・石井を先輩役にその場からうまく立ち去る方法を、笑いを交えて実演すると、会場からは大きな拍手が。

これを受けて原口さんは、「このような場合は、とにかくその場から去ることが大切。友だちに電話で呼び出してもらうなど、なんとか用事をつくって逃げましょう」とアドバイスし、山名の方法を絶賛しました。

出典: FANY マガジン
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最後のコントでは、「薬物の運び屋を頼まれたときの断り方」について考えます。「おカネを払うからクスリを買ってきて」と闇バイトを進めてくる吉田の誘惑に、迷ってしまう友だち役を清水が演じました。このように「おカネを払うから」と誘惑してくるパターンもよくある、と原口さんが解説します。

解決法として、さや香・石井は「もし誘われたら大声で怒って、もらったおカネを投げて、ダンスをする!」と得意のダンス交えて回答。相方の新山は、アキナ・山名を相手役に、「家族もいるんやから、そんなこと(薬物乱用・密売)やめて!」と説得する迫真の演技をみせました。

「老若男女、誰でもできる方法がある」というアキナ・秋山は、「その場でおもらしして、その友だちに嫌われる」という“とんでも回答”で笑いを誘いました。

アドバイザーの原口さんは、「闇バイトで運び屋をすると、自分が薬物を使用するより重い量刑になることもあります」と注意を呼びかけ、「おカネに目がくらまないように、怪しげな話はとにかく断ってください」とアドバイスしました。

出典: FANY マガジン
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イベントでは、大阪医科薬科大学、大阪大谷大学、近畿大学、摂南大学の学生20人による「薬物撲滅宣言」も。最後は出演者と客席の全員が気持ちをひとつに標語を復唱し、イベントを締めくくりました。

薬物は安易に「使用しない」
絶対に「かかわらない」
違法薬物は「NO!」

この「令和5年度麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動 大阪大会」第2部の模様は、吉本興業公式YouTube「吉本興業チャンネル」で配信中です。

動画はこちらから。

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