国内最大規模のお笑い養成所・NSC（吉本総合芸能学院）など5つのスクールからなる吉本興業の教育機関「よしもとアカデミー」。その東京校の学園祭の一環として、歌やダンス、演技を学ぶYPA（よしもとパフォーミングアカデミー）の生徒たちによる公演が、10月22日（日）に東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校（東京都江戸川区）で行われました。YPA生たちは、この日のために準備してきたパフォーマンスを全力で披露して会場を魅了しました。
アイドルや役者を目指す人が学ぶYPA
2021年4月に開校したYPAは、エンターテインメントの世界を目指す人のための2年制のスクールです。最大の特徴は豪華な講師陣。演出家の田中精講師をはじめ、ダンサーのイルカ野講師、シンガーソングライターのChica講師ら、エンタメ業界の一線で活躍する講師から歌唱、ダンス、演技を総合的に学びます。
YPAでは現在、10代の高校生から30代までの性別もパフォーマンス経験もばらばらの生徒たちが、アイドルや役者を目指して週3回の授業に取り組んでいます。今回の学園祭は、前期プログラムの集大成として開催され、日ごろの学びの成果を披露しました。
第1幕で上演されたのは、講師の田中氏による作・演出のミュージカル『Life is the stage』。パフォーマーを目指す人間たちの物語で、YPA生の人生ともリンクした舞台になっています。
この演目では、今年5月に入学したばかりの3期生が中心となり、半年間の稽古の成果をいかんなく発揮。初舞台とは思えない堂々としたパフォーマンスを見せました。
劇中、登場人物がそれぞれの夢を打ち明けるシーンでは、台本なしの生徒たち一人ひとりのリアルな言葉が飛び出します。
「主題歌を歌える女優になる」「印象に残る役者になる」「みんなを笑顔にする新体操パフォーマーになる」といったそれぞれの思いを込めた言葉を全力でぶつけると、会場は感動に包まれました。
吉本らしい笑いをまじえる場面も…
第2幕では、昨年入学した2期生が中心となって、6編のパフォーマンスを上演。最初にダンス＆ヴォーカルメドレーとして披露したスパイス・ガールズのヒット曲『Wanna be』では、女子生徒たちが鍛え上げられたキレのあるダンスと歌で観客を魅了しました。途中で、とにかく明るい安村の“全裸ポーズ”をマネる場面もあり、吉本のスクールらしく笑いをとることも忘れません。
そのほかの演目も、しっとりと涙を誘う演劇があったり、舞台をド派手に動き回るダンスナンバーがあったりと、観客を飽きさせないバラエティ豊かなラインナップが並びました。
一人ひとりがそれぞれのスキルを発揮した公演は大盛況のうちに終了。最後のカーテンコールでは大きな拍手が起き、生徒たちも清々しい表情を見せました。
よしもとアカデミー東京校の学園祭は、ここまで紹介したYPA生による公演のほか、10月2日（月）、3日（火）にかけて、放送作家などを養成するYCA（よしもとクリエイティブアカデミー）や、NSCの生徒たちによる公演がありました。
YCAでは、学生たちが企画やキャスティング、プロモーション、運営を担当してつくり上げたお笑いライブ「YCA presents 残笑見舞い申し上げます〜まだまだアツいネタとコーナーの90分〜」を開催。
NSCでは、今年3月に卒業したフレッシュな1年目の芸人たち総勢24組によるネタ&コーナーライブ「芸歴1年目ライブ『28－ふたば―vol.4』」、NSC東京29期の現役生が一発芸やショートネタなどふだんと一味違う個性的なネタで競うライブ「1minutes」、そして、ともに授業を受けるクラスが優勝をかけて戦う「NSC東京29期クラス対抗戦」が開かれました。
YCA東京校の公演レポートはこちらから。
【よしもとアカデミー】
よしもとアカデミーは、昨年創立40周年を迎えたNSC（吉本総合芸能学院）をはじめ、エンタメスタッフを育成するYCA、歌唱や演技、パフォーマンスなどを幅広く学ぶYPA（よしもとパフォーミングアカデミー）、デジタルに特化したYDA（よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー）、そしてエンタメを学びながら高校卒業資格を取れる吉本興業高等学院という5つのスクールからなる教育機関です。2024年度生徒募集は、6月からスタートしています。資料請求はよしもとアカデミーまで。
「よしもとアカデミー」公式サイトはこちらから。
