日本版『ゴット・タレント』優勝のマリアセレンが能楽堂で奇跡の歌声披露! 能×狂言×オペラが融合

浜田雅功(ダウンタウン)らが審査員を務めた、世界No.1オーディション番組シリーズの日本版『Japan’s Got Talent(ジャパンズ・ゴット・タレント)』で初代チャンピオンとなったマリアセレンが、10月29日(日)に東京・梅若能楽学院会館で開催された第六回能楽堂コラボ公演『紫のゆかり』に出演しました。能、狂言、オペラを融合させた革新的なステージは、観客を幻想的な「花魁」の世界にタイムスリップさせました。

出典: FANY マガジン
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豪華ゲスト陣がマリアセレンの歌声とコラボ

『紫のゆかり』は、奇跡の男女両声ボイスを持つマリアセレンが団長を務める「モンドパラレッロ歌劇団」の主催公演。ゲストには、日本が誇る能楽師の粟谷明生(能楽シテ方喜多流 重要無形文化財保持者総合認定)、狂言師の小笠原由祠(能楽狂言方和泉流 重要無形文化財保持者総合認定)らを迎え、マリアセレンとの豪華コラボレーションが実現しました。

第1部「桔梗祭」は、吉原大見世・桔梗屋の花魁道中からスタートし、花魁に扮した出演者たちが橋掛り(本舞台に続く廊下部分)を歩き、本舞台へ! マリアセレンたちの歌は圧巻で、場を制圧する歌唱力で客席を魅了します。

出典: FANY マガジン
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また、来年公開予定のモンドパラレッロ歌劇団の『花魁オペラ』から「籠の鳥」や、実在した花魁小紫の破局の人生につながる「それが花魁」の2曲を先行公開。そして、出演者と客席で乾杯のポーズをしあう「乾杯遊び」があったりと、同歌劇団らしいエンターテインメントを盛り込んだステージになりました。

新作狂言「恋紫」は、古典狂言「水汲」をオマージュした作品です。吉原を訪れた茶人(小笠原)が贔屓している花魁小紫(新村沢美)は、恋人の助六(マリアセレン)とかけおちを企み、ある作戦を実行するが――という物語。時折、笑いを交えたかけあいや小歌を取り入れ、ここでしか見られない舞台が繰り広げられました。

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人間国宝プロデュースの舞も披露

第2部はオペラと能の混声音楽劇「紫のゆかり」です。「誰も寝てはならぬ」「愛の讃歌」など、一度は耳にしたことがある楽曲から、紫式部の心情を小笠原が独白する狂言語り「紫のゆかり」、人間国宝の大倉源次郎(能楽小鼓方大倉流十六世宗家)が監修を務めた創作舞「三紫舞」が披露される豪華な構成に!

出典: FANY マガジン
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最後は「見上げてごらん夜の星を」を観客と合唱。さらに「附祝言」(つけしゅうげん:能楽公演などで最後の演目が終わったあとに謡われるもの)として、モンドパラレッロ歌劇団のシンボル曲であり、マリアセレンが「ジャパンズ・ゴット・タレント」で歌唱した「ザ ニュー ミー ~栄光への賛歌~」が披露されました。

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マリアセレンの圧倒的な歌声はもちろん、生オーケストラの演奏や豪華ゲストのパフォーマンスに、能楽堂というステージの持つ独特な空気感が融合した公演。来場者からの万雷の拍手が鳴りやみませんでした。