歴史が詰まったベストアルバム公演。結成30周年記念『百式』が凄い。

今年で芸歴30周年を迎える2丁拳銃。彼らの漫才に憧れる若手芸人達は数知れず。今でも新ネタを作り続けている2丁拳銃が毎年開催している100分間ノンストップ漫才「百式」が、今年11月18日(土) ルミネtheよしもとにて開催された。このイベントがとにかく素晴らしかった。今回は芸人ライター岩橋淳による東京公演レポート記事です。

初めて作った揃いの黒スーツ

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

開演前。客入り中にはロックミュージックが流れ、自身の楽曲「逢いたくて」「青色」が流れる中、舞台にはスポットに照らされた38マイクが置かれていた。
開演時刻となりスクリーンに映し出されたオープニングVは、過去の2丁拳銃の写真から現在に至るまでの映像。その後出囃子となるTHE BLUE HEARTSの「44口径」が鳴り響き舞台に登場。客席からはロックミュージックに負けないほどの拍手が巻き起こった。

2人の出会いから駆け抜けた大阪時代、そしてM -1グランプリなどの賞レースネタまで大放出!

本編は遡ること30年前、2人が出会ったNSCの面接の話からスタート。そして2丁拳銃結成のきっかけの話から当時のネタを披露という流れに。大阪時代のエピソードも盛りだくさんに織り交ぜながらネタに入っていくのは、興味をそそられる最高のネタだと感じた。

そして東京進出後すぐに「M-1グランプリ」が始まることになる。2003年に初決勝進出し4位という結果を残した。ここで驚いたのは決勝のネタをこの場で披露したことだ。更に「もし最終決戦まで残っていたらやる予定だったネタ」も続けて披露。これには筆者も感激してしまいました。当時高校生でテレビに齧り付きDVDでも何度も観たあのネタが2023年にまた観る事ができるとは思いもしなかった。

出典: FANY マガジン
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それだけでは終わらない。2014年に決勝進出したTHE MANZAI、昨年のTHE SECOND準決勝でのネタも披露。当時のエピソードも聞くことができ、後半は今も作り続けている新ネタをたっぷりと披露していた。
今までとこれからの2丁拳銃を目の当たりにでき、正に「ベストアルバム」と言えるネタの数々をこの『百式』で観ることができた。僕はとても感動した。

圧巻の123分。感謝の言葉は「皆殺し」

ノンストップで駆け抜けた公演。「ちょっとやりすぎちゃいました」と小堀は言うが、30周年の軌跡と、更に進化し続ける2丁拳銃を堪能するには充分すぎる程の贅沢な時間だったことには間違いない。川谷は今回集まったファンの皆様にメッセージとして「皆殺し」と残していた。これは若手時代に、大阪城ホールでの公演の際にも発言していた感謝の言葉。

是非とも11月26日(日) になんばグランド花月にて開催される大阪公演に足を運んでおふたりに撃ち抜かれてほしい。

公演概要

2丁拳銃結成30周年記念『百式』
出演者:2丁拳銃
チケット:前売3,000円 当日3,800円

【大阪】
開催日時:11月26日(日) 開場19:00 開演19:30
会場:なんばグランド花月

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