『やんばるアートフェスティバル 2023-2024』2024年1月20日~2月25日開催!

2024年1月20日(土)~ 2月25日(日)『やんばるアートフェスティバル 2023-2024』が開催されることが決定しました。

世界自然遺産の沖縄本島北部を会場とする地域芸術祭

出典: FANY マガジン
やんばるアートフェスティバル2023-2024_キービジュアル
design by d&department design/kenmei.nagaoka photo by chyoji nakahodo

沖縄県北部地域(通称:やんばる)では平成28年9月15日に国内33箇所目の国立公園として、「やんばる国立公園」が新たに指定されました。それを受けて北部観光の機運が高まる中、沖縄県内初となる複数の市町村で横断的に行うアートイベント「やんばるアートフェスティバル」が開催されました。

過去6回行われた本フェスティバルは、大宜味村を中心に、名護市、本部町、国頭村、東村、今帰仁村などで、アート作品の展示やイベントなどをおこない、のべ30万人ほどが来場しました。来場者には、日本国内からはもちろん、アジアや欧米など海外からの観光客も多く訪れ、アートを通じて、やんばるの魅力を県内外・アジア・世界へ発信することができました。

そして2021年7月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産委員会は「奄美大島、徳之島、沖縄県北部及び西表島」の世界自然遺産登録を決定しました。ますます注目されるこのエリアにて、2024年も自然や資源と共存するアートイベントが開催されます。一貫して、アートをキーコンテンツに、やんばるの魅力を世界へ発信することを目指します。

本年度のテーマは 『嘉例ヌ源』

※『嘉例ヌ源』(読み:カリーヌムトゥ)
カリー(嘉例)は「縁起が良いこと」を意味する言葉です。
沖縄では、喜ばしいこと、めでたいことがあった時に「カリーちきらさな(喜びを分かち合いましょう)、カリー!」と呼びかける乾杯の挨拶としてもお馴染みです。
沖縄島のはじまりの地であり、水源地でもある山原(やんばる)。
美しい自然と豊かな文化が息づくこの地域が、新しいアートの源になることを目指して2017年にスタートした本フェスティバルも、7年目を迎えました。
幸運の「7」を掲げる今回は、末広がりの8回目に向けて、さらなる「喜び」と「幸せ」の源となることを願い、気持ちも新たに高らかに呼びかけます。
グスーヨー! カリーサビラ!

総合ディレクター 仲程長治(Choji Nakahodo)

出典: FANY マガジン

1959年石垣島生まれ。
2017年より「やんばるアートフェスティバル」の総合ディレクターを務める。琉球・沖縄のアルカイックな陰翳美と色彩感覚をテーマに、写真、デザイン、映像、カリグラフなどジャンルにこだわらない自由な表現活動を行う。主な作品は「すでる ~原琉球のメタモルフォーゼ~」(やんばるアートフェスティバル2018-2019)、「スデル・うまれかわる」(京都国際映画祭2019アート部門)、島猫映画「 Nyaha!」(2018年)、西表島の自然と暮らしをテーマにしたドキュメンタリー映画「Us 4 IRIOMOTE〜生生流転」(2021年、YouTubeにて公開中)。

やんばる独自の自然・文化にあふれた原風景

出典: FANY マガジン
メイン会場の、大宜味村立旧塩屋小学校/沖縄八景に数えられる塩屋湾に位置する唯一無二のロケーション まるで海に浮かぶ「方舟」のよう

やんばる地区は、観光都市として栄えた沖縄南部とは異なる、独自の魅力を持っています。ヤンバルクイナなどに代表される希少な動植物や、現代まで受け継がれている伝統芸能や祭祀は原始的な魅力を放っており、近年では海外からの観光客も多く訪れ、スピリチュアル・スポットや長寿の村として知られる地元食も人気です。アートやクラフトに触れながらやんばるを周遊いただき、地域の魅力も体感・体験してください。

国内外で活躍するアーティストが、沖縄・やんばるでしか制作発表できない新作を制作、発表するエキシビション部門。
やちむんや琉球ガラス、紅型など注目商品を揃えた、やんばるアートフェスならではのクラフトセレクションが並ぶクラフト部門。
沖縄本島北部地域の自然の中を巡る魅力的な会場を通じて、やんばるの魅力を体感してください。

やんばるアートフェスティバル2023-2024 プログラム

●現代アートが一同に会す <エキシビション部門>
<エキシビション部門>では、国際的に活躍する日本、海外の芸術家に加えて沖縄県内のアーティストも参加。日本、中国のアートフェアでディレクターを務めた金島隆弘氏をエキシビション部門ディレクターに迎え、参加アーティストが、沖縄・やんばるならではのサイトスペシフィックな作品を制作。

エキシビション部門ディレクター / 金島隆弘 Takahiro Kaneshima

出典: FANY マガジン

東アジアの現代美術や工芸を含む文化的エコシステムにおける協働、プロデュース、キュレーションの実践的研究を行う。横浜、北京、台北、成都、京都など、東アジア地域でのアートプロジェクトや展覧会、交流事業、調査研究などを手がけた他、「アートフェア東京」エグゼクティブディレクター(11-15年)、「アート北京」アートディレクター(16-17年)、「アートコラボレーションキョウト」プログラムディレクター(21年)を歴任。
2002年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程、
2023年京都市立芸術大学大学院美術研究科芸術学博士後期課程修了。
修士(政策・メディア)・博士(美術)。2023年より金沢美術工芸大学美術科芸術学専攻准教授。

<エキシビション部門 参加アーティスト> 全 30 組

出典: FANY マガジン
Yambaru Art Festival 2022-2023/KOM I(コムアイ) による展示 ≪切れても切れても、結ぶことを≫SIDE CORE 企画 『Spool of Time』 より

青木芳昭+丹羽優太 / 浅田政志 / 伊藤彩 /伊藤彩×許芝瑜 / 伊波リンダ /Uymam Project /大小島真木 / 大塚諒平×BIEN / カゼモニワ多田弘×濱元朝和 /片桐功敦 / Keeenue / 金サジ / KYOTARO HAYASHI×Ryu / 五風十雨 /廖建忠 / 進藤冬華 / 椿昇 / DOPPEL / 永井英男 / 仲程長治 / 丹羽優太 /BAKIBAKI×GURIRON / Marko Tadić / 森千裕 / 山内祥太 / やんツー /You Ru Maru / 吉田山&八木幣二郎 / 淀川テクニック / Leggy_

 

●伝統から現代まで、県内の様々なクラフトを展示販売 <クラフト部門>

<クラフト部門>では、やんばるアートフェス独自のセレクションによる沖縄の工芸品を展示販売。若手から実力派までの職人が生む、陶器、ガラス、織物、染物、木器など、沖縄の風土を感じさせる商品を、PORTRIVER MARKETの麦島美樹氏、麦島哲弥氏がキュレーション。

クラフト部門キュレーター / 麦島美樹/麦島哲弥 Miki Mugishima / Tetsuya Mugishima

出典: FANY マガジン

2013年より浦添市港川の外人住宅街にあるセレクトショップ「PORTRIVER MARKET(ポートリバー マーケット)」を営む。ポートリバーとは、地名の港川をもじった造語。沖縄各地から集めてきたクラフトのほか、アクセサリーや食品などのオリジナル商品も数多く取り揃う。やんばるアートフェスティバルでは、2020年よりクラフト部門キュレーターを務めている。

<クラフト部門 参加アーティスト> 全 20 組

出典: FANY マガジン
メイン会場・大宜味村立旧塩屋小学校でのYAF CRAFT MARKET

atelier TENCHI / オサム工房 / kamii jewelry / 神谷窯 / 草束 /シーサー陶房大海 / 菅原謙 / 田村窯 / 陶藝玉城 / 陶房大政 / nikadori /芭蕉布織物工房 / 紅型研究所染千花 / 紅型工房ひがしや / PLUME / 室生窯 /moe.matsuda / 森製陶所 / 森もなみdyeingworks /琉球ガラス工房glass32

 

◆ 浅田政志 Masashi Asada

出典: FANY マガジン

写真家。1979年三重県生まれ。
日本写真映像専門学校研究科を卒業後、スタジオアシスタントを経て独立。
2009年、写真集「浅田家」(2008 年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。
2010年には初の大型個展、「Tsu Family Land 浅田政志写真展」を三重県立美術館で開催。
PARCO MUSEUM TOKYO、森美術館、香港国際写真フェスティバル、道後オンセナート 2018、金津創作の森、水戸芸術館等、国内外での個展やアートプロジェクトにて精力的に作品を発表している。
2020年には著書の「浅田家」、および「アルバムのチカラ」(2015年赤々舎刊)を原案とした映画『浅田家!』が全国東宝系にて公開された。

 

◆ 片桐功敦 Atsunobu Katagiri

出典: FANY マガジン

華道家、花道みささぎ流家元。中学卒業後に米国留学、1994年帰国。
1997年、家元を襲名。2005年、堺市で教室とギャラリーを兼ねた「主水書房」を開設、若手アーティストの発掘、展示や出版など多岐にわたって展開。
東日本大震災後の福島を訪れ、原発周辺の地で再生への願いを伝える作品を製作、撮影した『Sacrifice ―未来に捧ぐ、再生のいけばな』(青幻社)を2015年に上梓。
作品のスタイルは、小さな野草をいけたものから現代美術的なインスタレーション作品まで幅広く、いけばなが源流として持つアニミズム的な側面を掘り下げ、文化人類学的な観点から植物と人間の関係性を紐解くことを目指している。国内外での個展、ワークショップを中心に活動している。

 

◆ 伊波リンダ Linda Iha

出典: FANY マガジン
撮影:松本太郎

1979年、沖縄県出身、同地在住。父はハワイ生まれ沖縄県系2世、母は移民先のテニアン島生まれ。
学生時代、映画のポスターに興味を持ち、写真を撮りはじめる。
2009年、東松照明デジタル写真ワークショップに参加。
沖縄に住んでいるアメリカ人、沖縄の人々の日常を撮影したシリーズを発表。
沖縄を対象とする作品制作を続けている。

lindaiha.com

 

◆ 廖建忠 Chien-Chung LIAO

出典: FANY マガジン

近年は主に木工分野で培った大工の技術を作品に応用している。
精緻な職人技を活かし、都市の日常に溢れるものや機械道具を巧みに模倣し、創作を行う。
モデルのシミュラークルにより、表に見えない真実を表現することで、現代の直面する様々な困難や課題を示すとともに、人々が慣れてしまった環境についてもう一度考えるように刺激する。
さらに、模倣の対象となる物体の背後にあるひとりひとりの生命の物語を引き出し、社会の諸問題に対する関心を持たせる。

 

◆ 金サジ
自身のコリアンディアスポラの身体的、精神的アイデンティティの「揺らぎ」をきっかけとして活動をはじめる。
写真家として活動しながら、活動の一環として、韓国舞踊家、金一志の下に師事。
韓国伝統芸能を学びながら、ディアスポラに代々継承されていく歴史・民族精神のトラウマから生まれる新たな可能性を探っている。現在、ロシアのサハリンのリサーチを日本サハリン協会等の協力を得ながら継続中。
株式会社赤々舎から写真集「物語」を出版。
2016年度キヤノン写真新世紀グランプリ、令和3年度京都府文化賞奨励賞受賞。

 

◆ KYOTARO HAYASHI×Ryu (Ryu Matsuyama)

林響太朗 KYOTARO HAYASHI
映像監督。写真家。1989年東京生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科 情報デザインコース卒業後、
DRAWING AND MANUALに参加。多摩美術大学 情報デザイン学科デザインコース 非常勤講師。
ヴェネツィアビエンナーレ特別賞 (2016)、VMAJ 2019 BEST ROCK VIDEO賞、VMAJ 2019 BEST POP VIDEO 賞、ADFEST 2019 Bronze、SSMA 2020 BEST VIDEO DIRECTOR、SSMA 2020 VIDEO OF THE YEAR『Aurora』、ADFEST 2020 Bronze、Best streamlining: Wallpaper* Design Awards 2021、iF DESIGN AWARD 2022 Gold

Ryu (Ryu Matsuyama)
ピアノスリーピースバンド Ryu Matsuyamaのピアノ・ボーカル。
イタリア生まれイタリア育ち。20年間イタリアで暮らし、2010年より日本に移住、音楽活動を開始。
楽曲制作やボーカリスト、キーボーディストとしても多岐に渡り活動中。

開催概要

やんばるアートフェスティバル2023-2024
主催:やんばるアートフェスティバル実行委員会
共催:大宜味村 島ぜんぶでおーきな祭
期間:2024年1月20日(土)~ 2月25日(日)
時間:11:00-17:00
メイン会場:大宜味村立旧塩屋小学校
休館:毎週火曜・水曜 メイン会場
入場料:一般 500円/沖縄県民 300円/高校生以下 無料
会場:沖縄県本島北部地域の各会場
【大宜味村】 大宜味村立旧塩屋小学校 大宜味村喜如嘉保育所 やんばる酒造
【国頭村】 オクマ プライベートビーチ&リゾート 辺土名商店街
【名護市】 オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ カヌチャリゾート 名護市民会館前アグー像
【サテライト会場】 星野リゾートBEB5沖縄瀬良垣(恩納村) ホテルアンテルーム那覇(那覇)
協賛:KEEN JAPAN 株式会社 SGC オクマ プライベートビーチ&リゾート オリエンタル ホテル沖縄リゾート&スパ ほか
後援:沖縄県 一財)沖縄観光コンベンションビューロー 北部市町村会
国頭村 東村 本部町 名護市 今帰仁村

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