ハイスクールマンザイ優勝は初の北海道・東北代表の偽ビートルズ! ハイレベルな戦いに「中学生部門」誕生!?

高校生の漫才コンテスト「ハイスクールマンザイ2023 高校生漫才師No.1決定戦 決勝大会」が、12月10日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで開催され、北海道・東北エリア代表の偽ビートルズ(柿澤琉寿さん/高2、佐藤里駈哉さん/高2)が頂点に輝きました。北海道・東北エリア代表の優勝は初めて! ハイレベルな熱戦に、大会初期から審査員を務めるオール巨人も「本当によく考えている」と絶賛しました。

出典: FANY マガジン
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今大会で21回目を迎える「ハイスクールマンザイ」は、これまで1万1075組2万2508人の高校生たちがエントリーしてきた歴史ある大会です。今年は史上最多の796組1610人がエントリー。動画投稿による予選審査、そして全国のイオンモールで行われた準決勝大会を勝ち抜いたファイナリストが決戦の舞台に挑みました。この模様は、1月13日(土)10:00からBSよしもとで放送されます。

今年の『M-1』3回戦進出の実力派!

決戦当日、客席は高校生を中心に活気にあふれ、MCのトレンディエンジェル(たかし、斎藤司)の盛り上げもあって大盛況! 審査員もオール阪神・巨人を筆頭に、板尾創路、笑い飯(西田幸治、哲夫)、ミルクボーイ(内海崇、駒場孝)といった豪華な顔ぶれです。ミルクボーイ・内海からは、じつは高校時代、第1回大会に「コスモス♂♂」というコンビ名でエントリーしたものの予選敗退したというウラ話も飛び出しました。

出典: FANY マガジン
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また、前回から始まったプロの芸人による特別監修は、「ハイスクールマンザイ」OBである翠星チークダンス(ちろる、木佐)が担当。事前にファイナリスト全組のネタを見て、アドバイスを送りました。さらに大会アンバサダーのロングコートダディ(堂前透、兎)は、出番直前に控室で待機する高校生たちの様子をレポートしてくれました。

決勝で戦ったのは以下の7組。くじ引きで決めた出番順に、この舞台のために磨きあげたネタを披露しました。

・あみゅ~じん(近畿エリア代表1)
・爆速女(近畿エリア代表2)
・波乱万丈(中国・四国エリア代表)
・舞乙女(東海・北陸・甲信越エリア代表)
・偽ビートルズ(北海道・東北エリア)
・ミラクルボディ(関東エリア代表1)
・冷やし焼肉(関東エリア代表2)

※九州・沖縄エリア代表の三角定規はメンバーの体調不良で欠場

出典: FANY マガジン
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そして熱い戦いを制したのは、北海道・東北エリア代表の偽ビートルズです! 「道端に人が倒れている場合、どう臨機応変に対応するか」をテーマに、フリ、ボケ、ツッコミを詰め込んだ疾走感ある漫才で会場を大いに沸かせました。

終了後、笑い飯・西田は「テンポがいいし尻上がりに盛り上がる感じ」と感心しきりで、笑い飯が以前、ビートたけしから贈られた「あんちゃんたちの漫才はずっと見てられるよなぁ」という褒め言葉を2人に贈りました。

オール巨人も「最初のツカミもなしにスッと入り、後半も盛り上がった。しゃべりもわかりやすく、声もいちばんハッキリと出ていました」と大絶賛です。

じつは偽ビートルズは『M-1グランプリ2023』で3回戦進出を果たした実力派で、「もっと上を目指したい」と意気込みを語りました。2人には、お笑い奨学金50万円とNSC(吉本総合芸能学院)の特待生(入学金・授業料免除)などの特典が贈られました。

出典: FANY マガジン
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回を重ねるごとにレベルが上がるこの「ハイスクールマンザイ」。初期から審査員を務める巨人は、今回の戦いをこう振り返りました。

「最初のほうは皆、高校生らしい漫才でしたが、毎年レベルが上がり、いまでは“どこまでできるのか”を見るようになりました」

ビートルズのことは「まったく知らないです」

優勝した偽ビートルズの柿澤さんと佐藤さんは、北海道・札幌市在住。中学時代の同級生で、卒業後は別々の高校に進学しましたが、佐藤さんから声をかけてコンビを結成したそうです。

柿澤さんは「北海道・東北エリア代表の優勝者はこれまで出ていないと聞いていたので、『がんばるぞ』という気持ちもありつつ、不安もあった」と正直な胸の内を明かします。「でも、お客さんが温かくて、優勝して本当によかった。肩の荷が下りました」とホッとした表情も。

佐藤さんは「ネタやコンビのことは全部、相方がやってくれています」と明かし、こう続けます。

「中学のときに、(柿澤さんのことが)すごくおもしろいと思って声をかけたので、見る目は間違っていなかったと思います」

出典: FANY マガジン
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今後の目標について、佐藤さんは「お笑いを目指したきっかけは、相方に教えてもらった金属バットの漫才。でも、いまは真逆のことをしているので(苦笑)」と前置きしつつ、「これからも自分たちのスタイルが見つけられたら」と目を輝かせました。

一方、柿澤さんは「僕は小さなころからテレビばかり観ていて、本当に阪神・巨人さんや板尾さん、笑い飯さんやミルクボーイさんくらいの(世代の)芸人さんがいちばん好きです。“こうなりたい”という目標はまだありませんが、自分のおもしろいと思うことをやっていきたいです」と語りました。

偽ビートルズというコンビ名を考案したのは柿澤さん。「ふざけたようなネタをしたかったんで、コンビ名からふざけたものにしたかった」といいます。ところがなんと、本家の「ビートルズ」のことは「まったく知らない」とのことで、審査員たちを驚かせていました。

コント大会も「おもしろいんちゃう?」

巨人は、「むかしの大会と比べて、ぜんぜん変わってきましたね。タイムリーなネタも入れてくるし、本当によく考えていると思う」と感慨深げな様子。そして優勝した2人に「ネタはどうやって書いてるの?」と興味津々に質問します。

ネタ担当の柿澤さんが「日常の思ったことをメモして、台本にしています」と答えると、巨人は「その形がいちばんいいと思うね。きっちりやればこういう結果が出るということだと思います」とうなずいていました。

一方の阪神は、偽ビートルズの漫才を振り返り、「ちょっとでもネタの順番を間違えたら大変よね。ネタをふってポンポンと返していかなあかんから。練習の賜物やね!」と称賛していました。

板尾も「決勝のレベルが上がっていて、どんどんおもしろくなっていく」と近年のハイレベルな戦いについて触れると、「こうなったらもう“中学生部”を作らんと」と提案。巨人が「コント大会も、おもしろいんちゃうかなと思うねん」と反応すると、板尾も「確かにコントのほうが参加しやすいかもしれませんね」と盛り上がっていました。

出典: FANY マガジン
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