大阪市西成区のあいりん地区で日雇い労働者らに冬物衣料などを配布するイベント「第1回あいりんクリスマス祭り」が、12月13日(水)に同地区の萩之茶屋南公園(通称・三角公園)で行われました。ゲストとして吉本新喜劇の島田珠代、“西成区住みます芸人”のらいおんうどん(しげみうどん、ガオ~ちゃん)が登場。定番ギャグの「パンティーテックス」などを披露して、寒さを吹き飛ばす笑いを届けました。
珠代はパワー全開でやりたい放題
イベントは2部構成で開催。第1部は、らいおんうどんの2人がイベントの趣旨説明をしてスタートしました。ガオ~ちゃんが、逆立ちしながら西成の16地域をすべて言う「逆立ち西成チャレンジ」に挑戦しますが、観客からの「ガオ~!」の声に反応してしまい、残念ながら失敗。会場は大盛り上がりです。
イベントを主催した「あいりんクリーン推進協議会」の村井康夫会長は挨拶で、今年はイベントがパワーアップしたことを説明すると、豪華景品が当たる大抽選会で「心と体を温め、厳しい冬を乗り切ってほしい」と参加者に呼びかけました。
そして、いよいよ珠代がステージへ。珠代は「愛してるわよ〜!」と会場に呼びかけながら、「珠代ちゃん!」の声がかかると「はい!」と元気よく返事をするなど、いきなりパワー全開です。おなじみのギャグ「パンティーテックス」に続けて、歌を披露。さらに観客をステージに上げて、一緒に「パンティーテックス」、そして鉄板ギャグ「チーン!」も披露するなどやりたい放題でした。
大抽選会や冬物衣料配布も大盛況
ステージでは、珠代が観客に「西成ってどんな町?」と問いかけると「すごく素敵な町です」と声が上がる場面も。会場もしっかり一体化し、最後に「吉本新喜劇、応援してください、素敵なクリスマスを!」とメッセージを送った珠代は、投げキッスでステージをあとにしました。
続くイベント第2部は、大抽選会からスタート。らいおんうどんの2人が当選番号を読み上げると、事前に配布された番号札を持っている観客がステージに。多くの人が、衣料品や食料品などをゲットしました。その後に行われた冬物衣料配布にも多くの人が列を作り、こちらも大盛況でした。
MCを務めたガオ~ちゃんは、「西成の象徴の三角公園で、おっちゃんら中心に集まって、みんなが子どもに戻ったような雰囲気」と語り、「珠代姉さんが来られて一体感も出て、三角公園にしっかりクリスマスが訪れた感じです」とこの日のイベントを振り返りました。