歴代のM-1王者がネタやトークで盛り上げる『M-1グランプリ2023前夜祭~CHAMPION LIVE~』が、“M-1グランプリ・イブ”の12月23日(土)に東京・新宿住友ビル三角広場で開催されました。この場所は、今回の決勝“最後の1枠”が決まる敗者復活戦の会場となる、M-1挑戦者たちの新たな“聖地”でもあります。M-1前夜に“禁断”のネタや知られざるエピソードで、会場を爆笑で包み込みました。
出演者は、NON STYLE(2008年王者/井上裕介、石田明)、笑い飯(2010年王者/哲夫、西田幸治)、トレンディエンジェル(2015年王者/斎藤司、たかし)、銀シャリ(2016年王者/鰻和弘、橋本直)、とろサーモン(2017年王者/久保田かずのぶ、村田秀亮)、ミルクボーイ(2019年王者/駒場孝、内海崇)、マヂカルラブリー(2020年王者/野田クリスタル、村上)、錦鯉(2021年王者/長谷川雅紀、渡辺隆)、ウエストランド(2022年王者/河本太、井口浩之)という面々で、決勝本番を前に豪華なステージとなりました。
トレエン・斎藤「緊張すんだよ!」
イベントの前説は、M-1決勝でも前説を務めるくまだまさし、レギュラー、バイク川崎バイクの3組。おなじみのネタで、客席を温めます。
そしていよいよ、M-1王者たちのネタ披露です! トップバッターのトレンディエンジェルを筆頭に、王者たちが続々登場。M-1戦士だったころよりも、さらなるオーラをまとったコンビ、進化を遂げて爆笑をさらうコンビ、会場を自分たちの空気にしてしまうコンビなど、それぞれが個性あふれるネタを見せていきます。
ウエストランド・井口が広い会場を練り歩いたり、言葉を噛んでしまったトレンディエンジェル・斎藤が「緊張すんだよ!」と本音をぶつけたり、マヂカルラブリーが2017年の決勝で最下位となった“禁断”のネタ「野田ミュージカル」を見せたりと、前夜祭ならではの“お祭り”状態に。
M-1王者が決勝本番と同じ出囃子で登場する、という心憎い演出も相まって、終盤まで、観客席のボルテージはマックス状態でした。
錦鯉・長谷川の「UFO動画」
コーナーも大盛り上がり。前半パートは、トレエン、銀シャリ、とろサーモン、ミルクボーイ、ウエストランドらが「M-1クイズ」に挑戦。「2017年の笑神籤(えみくじ)導入からまだ一度も起きていない出来事は?」という問いは、「敗者復活から最終決戦に残ったコンビがいない」が正解でした。
2001年に大会が始まってから、2007年にサンドウィッチマン、2015年にトレンディエンジェルと、7~8年周期で敗者復活組のコンビが優勝していますが、今年はその8年周期にあたる年です。「ぜひ(最終決戦に残れないという)ジンクスを崩してほしい」とエールが送られました。
後半戦は今回、佐藤哲夫の体調不良でネタでは出演できなかった2009年王者のパンクブーブー・黒瀬純をMCに「チャンピオンのベストアンサー」がスタート。マヂカルラブリー、錦鯉、笑い飯、NON STYLEが回答者となって質問に答えます。
「本番前日から当日までのベストの過ごし方は?」という質問では、笑い飯の2人やNON STYLE・石田が、相方の井上をはじめ世間を騒がせた吉本芸人をイジる回答を出して、黒瀬が「年末にいろいろ思い出させないで!」とツッコミ。錦鯉・長谷川は「日常と変わりなく、UFOの動画を観ていた」と答えて笑いを誘います。
一方、マヂカルラブリー・村上は「気をつけたほうがいいこと」として、「自分に酔いすぎないこと」と回答。2017年の決勝前日、住んでいた東京・高円寺の駅のロータリーに座りながら「明日にはこの景色が変わっているかな」と思ったそうで、実際は「ゲキ最下位でした」と振り返って笑いを起こしました。
ほかにも、NON STYLEが2008年に優勝したときに、それまで応援してくれていた笑い飯・哲夫から酔っぱらって「誰が優勝までせえ言うた!」と絡まれたというエピソードも。M-1王者たちをめぐる爆笑エピソードの数々が語られ、会場は大盛り上がりでした。
エンディングでは、翌日の敗者復活戦の審査員をする錦鯉・渡辺、マヂカルラブリー・野田、NON STYLE・石田の3人が、すでに用意されていた審査員席に座ってみることに。そんな彼らに、家のテレビで採点してみたら王者が「102点」になってしまった――というエピソードを語りながら、錦鯉・長谷川が「点数つけるのって難しいですよ!」とアドバイスを送りますが、即座に「お前よりわかってる!」とツッコまれていました。
このライブの模様は12月25日(月)までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。
FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。