2023年ラストは政治とお金『ガクテンソク奥田のGossip Times』vol.38

ガクテンソク奥田のGossip Times

国内外で噂されている、ニュース、芸能、オカルトなど、ウソかホントかわからない様々なゴシップを紹介。このコラムで是非『ゴシップ通』になってください。

国内外で噂されている、ニュース、芸能、オカルトなど、ウソかホントかわからない様々なゴシップを紹介。このコラムで是非『ゴシップ通』になってください。

これを書いている12月26日現在、岸田政権の支持率は16%まで下がっています。岸田総理の元には、どうやらサンタさんは来てくれなかったようです。

というわけで始まりました、『ガクテンソク奥田のGossip Times』です。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

年が明けて2024年になりましたが、この原稿の執筆は12月26日。2023年ラストは政治ゴシップでございます。めんどくさそうだなと思われた方もいそうですが、おそらく今年も話題になるであろうというニュースをテーマにしますので、きっと楽しんでいただけると思います。

昨年末にかけてずっとニュースになっていたのが、

『自民党の裏金疑惑』

なわけですが、このニュースを、ニュース的な言葉でまとめると、

『自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる一連の問題で、所属する派閥から、パーティー券収入の一部をキックバックされた議員が、政治資金収支報告書に記載せず、裏金にしていたのではないかという疑惑』

となります。マジで意味わかんないですよね。なので、僕的な言葉に変えてみます。

『お前、金もらったこと隠してたやろ? あ?』

です。お金を隠すと、渡し手と受け手がわからなくなるので、裏金と呼ばれることになるわけです。自民党最大派閥の安倍派の議員は、99人も裏金にしていたとされています。

さて、このニュースに怒っている方はたくさんいらっしゃると思うですが、この疑惑って、実は問題点が見えにくいんです。

たとえば、キックバックで貰ったお金を個人のお財布に入れていたことを隠していたならば、

「おい! 納税のルール決めてて、給料の大半が税金である政治家が脱税しとったんかい! ふざけんな! 脱税どころか節税もすんな! 山盛り払えバカタレ!」

と怒って終わりなんですが、政治資金として事務所の収入にしていたら、これは非課税になります。パーティー券収入というのは非課税なんです。政治資金パーティーって、何億円も儲かるんです。でも、非課税なんです。なかなか意味わかりませんよね。この意味わからんルールを決めているのが、

政治資金規正法

という法律です。この法律、めっちゃくっちゃゆるゆるで、昔から『ザル法』なんて言われています。魚を獲る網だとしたら、本マグロでもすり抜けてしまうくらいの網目だと思って下さい。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ただ、今回の問題でも一応の法律違反はあります。

『20万円以上の政治資金の収入があった場合、収支報告書に記載しなければならない』

この法律には引っかかっています。逆にいうと、これだけしか法律違反は今のところないので、

「すいまへんすいまへん。記載漏れがあったみたいなんで修正しますわ。ほんますんまへん」

で終わらすことも可能なんです。法律違反したはずなのに、これでお咎めなしになるわけです。ね? ザル法でしょ?

なので、マスコミはやたらと騒いでいますが、ふわぁっと終わっていく可能性は大きいと思っています。

ただ! それで終わらせたらあかんのですよ! 僕はね! けっこう怒ってるんですよ!

ここからは僕の怒りポイントをお伝えしていきます。まず、

なんで裏金にできるねん?

って話ですが、それは現金でやり取りしてるからです。銀行振り込みにすれば、渡し手も受け手もはっきりするわけですから、裏金なんて不可能なはずです。証拠が残りにくい現金にしてる理由は何? やましい気持ちでもあんの?と思うわけです。そして、

20万円未満なら記載しなくていいって何?

という部分です。いやいや、国民にはインボイス制度とか課して、一円単位で申告せえって言うといて、なんでお前らは20万円以上からしか記載せんでええねん! じゃあ19万9999円まではどうしてんねん? 何に使ってんねん! 一円もらさず記載せんかい!

はい。裏金に関してはちょっとスッキリしました。では最後に、政治資金パーティーそのものに対して、ゴシップを交えた怒りポイントで、今年のコラム納めといたします。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

何度も言ってますが、政治資金パーティーに参加するにはパーティー券というものが必要で、参加したい人は、パーティーの主催の派閥の議員から買うわけですが、その議員には議員で、パーティー券のノルマがあるんです。ある派閥だと、1人の議員につき1枚2万円のチケット300枚がノルマだそうです。しかも売れ残った場合は、議員の買取りとなるんです。これ、自分の単独ライブやと思ったらゾッとします。チケット売るのに必死で、ネタを考える時間なんてないと思います。議員さんも一緒じゃないですか?

さらに、政治家のパーティーに行きたい人ってどんな人なん?ってところなんですが、もちろん、単純に主催の派閥や議員を応援したい人もいるでしょうけど、議員の仕事は法律を作ることなわけですから、自分に有利になる法律を作ってほしい人も絶対にいますよね?

自分に有利になる法律

僕みたいなものにそんな実感はないですが、たとえば大企業や医学会のようなお金を稼いでいる団体なら実感ありそうですよね?

チケットを買ってほしい議員と、チケットを買って恩を売りたい団体。利害一致しまくり。さらにいえば、一つの団体にまとめて売るのではなく、その団体の子会社やグループに、9枚ずつ分けて買ってもらえば、18万円なので記載無しでオッケーです。

チケット買ってくれて、裏金作らせてもらえて、見返りとしてそういう団体が有利になる法律作ってんちゃうの?

政治家はどっち向いて仕事してんの?

という疑問と怒りを、このニュースを見て感じる年の瀬でございます。今年は、明るいゴシップに溢れる年になりますように。

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