実力派ピン芸人・ヒューマン中村“初NGK”単独ライブは「自己ベストを叩き出した!」

「R-1グランプリ」で過去6度の決勝進出を果たした実力派ピン芸人のヒューマン中村が、1月21日(日)に初の大阪・なんばグランド花月(NGK)での単独公演を開催しました。「ヒューマン中村20周年単独ライブ『大事(おおごと)』」と題された公演は、NGKならではの壮大な演出を盛り込んだネタもあって、大盛り上がり! ライブ終了後に本人を直撃し、今年から再び芸歴制限が撤廃されたR-1への意気込みなどを聞きました。

出典: FANY マガジン
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過去のR-1決勝ネタも披露

ヒューマンは、半年に1回、開催する自身の単独ライブに力を入れてきた芸人。今回はついに「笑いの殿堂」での初開催ということもあり、ステージに姿を現した途端、盛大な拍手が沸き起こりました。

昨年7月にNGKでの開催が決まってから、入念な準備を重ねてこの日を迎えたというだけに、「いよいよ、という思いでいっぱい」だと告白するヒューマン。お客さんの大きな拍手の温かさに「泣きそうになった」と語って、ライブがスタートします。

まずは、およそ30分にわたる漫談「ヒューマン中村の20周年をふりかえろう」。舞台上に設置された6枚のパネルにキーワードを投影しながら、ヒューマンが高校を卒業してNSC(吉本総合芸能学院)に入学し、山あり谷ありで現在に至るまでの芸歴20年の出来事をひとつずつ振り返ります。

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「『R-1ぐらんぷり』死闘篇」では、「R-1コレクション」として2014年まで5年連続で決勝進出したときのネタをダイジェストで披露。いま見ても色褪せることのないネタにお客さんは大喜びです。

また、2021年に著書『おもしろ漢字辞典 こんな漢じでどうですか?』(KADOKAWA)を出版したニュースや、18歳にして以来2回目の茶髪にしたというプチニュースなどを独特の語りで聞かせます。大笑いしたあとに「そういうロジックだったのか!」と気付かされるヒューマンの“真骨頂”ともいうべき30分でした。

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“音楽フェス”さながらのコール&レスポンスも!

披露したコントは5本。音楽フェスさながらのコール&レスポンスや派手な演出のあるネタではヒューマンと客席が一体になります。これには、ヒューマンも感激した様子。

「オレのファンはおとなしい人が多いから、『うぉー!』というSE(効果音)を用意しておきましょうか、と言っていたけど、みんなありがとう!」

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最後に披露した長編コント「HOTEL」は異色のネタ。物語が動き出した序盤から笑いが散りばめられてつながるラストまで、どうなるのか予想もつかない息を呑むストーリー展開で観客を惹きつけます。

「単独ライブ失敗について考える」「偉人にダルガラミ」と題された幕間のブリッジVTRなど、ヒューマンのこだわりが細部まで詰まった、ひとときも観客を飽きさせないライブでした。

出典: FANY マガジン
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お客さんのノリがよくてびっくり!!

公演終了後、ヒューマン中村を直撃しました。

——初のNGK単独公演をやりきった、いまの心境は?

ひとまず、終わって本当にホッとしました。今日の単独ライブはNGKでの開催ということで、演出をすごくこだわったぶん、僕のセリフきっかけで音が鳴ったり、バーンって銀打ち(銀のテープが客席に降り注ぐ演出)が出たり、これまでの単独ライブとは比べ物にならないほどめちゃくちゃありました。
前日のリハーサルでは全然うまくいかず、すごく不安だったんですけど、ふたを開けてみたら本当にスタッフさんのおかげで自分的には大きなミスはなく終えることができました。

——ヒューマンさんの20年の足跡を振り返るなかで、R-1決勝ネタが一挙に観ることができたところでお客さんも盛り上がっていました。

オープニングの「ヒューマン中村の20周年をふりかえろう」は、絶対にやりたかったんです。20周年で、NGKでできるとなりまして、ふだんやっていないようなメモリアルな内容にしたくて。でも、めちゃくちゃ怖かったな~。

——「怖い」というのは、どういうことですか?

全ネタ、ウケるのかな?と思いながら打っていましたので。でも、ウケて本当によかった。みなさん、温かくて「耐えた~!」って感じでした(笑)。

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——最後のコント「HOTEL」はほかのネタと比べてもかなり長編でしたね。

そうですね。前々回、前回くらいから、単独ライブの最後に長編のコントをすることに挑戦していて、今日も長編をやろうと思っていました。しかも、いままでとちょっと違うパターンのネタをやってみようと思って、あんな感じになりました。ちょうど(舞台セットに)4枚のパネルがあったので。

——舞台上に設置された4枚のパネルをすごく効果的に使っていました。

パネルがめちゃくちゃよかったです。あれが(舞台に)設置されると決まったときは、このコントの設定はまだなかったんで、「パネルがあるからできるやん!」と思ってできたネタです。

——ほかにも、NGKだからこそできる演出、というのも盛りだくさんでした。会場が音楽フェスのようになるときの、お客さんのノリもよかったですね。

僕もびっくりしました。僕を観に来てくれるお客さんはおとなしい人が多いイメージやったんで、あんなふうに「フォー!」とか「ヒューマーン!」と叫ぶ人がいて、熱狂的でめちゃくちゃうれしかったです。お客さんも喜んでくれていたのかも知れません。

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やっと「R-1」に集中できる

——今日のライブが、「R-1グランプリ2024」での7回目の決勝進出に向けた弾みになりましたか。

もちろんです。でも正直、(今大会から再度)芸歴制限が撤廃されて僕らも出場できるって決まったときには、NGKでの単独が決まっていたんです。しかも、この単独ライブはすごく準備に時間がかかかりまして……。「R-1グランプリ」のネタに取り掛かれていない部分がありましたので、いまからガッと集中します。やっとR-1に集中できるな、と思っています。出るからには、いい結果を出せるようにがんばります!

——では最後に、「見逃し配信チケット、買おうかな?」と迷っている人たちに、今回のNGK単独ライブの魅力を教えてください。

これまでいろんな方がNGK単独をやってきたと思うんですが、ほかの方がやっていないような演出ができたと思います。それに、「もう一度、観たいな」と思えるようなネタとVTRも作ったので、配信なら何度も観てもらえます。伏線回収的なネタもありますので、「2回見て、おもしろい」という側面もあると思います。
「R-1グランプリ」でしか僕を見たことがない方にも、「こいつ、こんなんするんや!」と知ってもらいたいですし、僕自身も今日初めてやったことで、意外と「オレって、こんなことできるんや!」という新しい発見がありました。僕としては「自己ベスト」を出せた気がするので、ぜひ観ていただきたいです!

出典: FANY マガジン
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「ヒューマン中村20周年単独ライブ『大事』」の模様は1月24日(水)19:30まで、アフタートーク配信『事後』の模様は1月23日(火)22:00まで、それぞれオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売はいずれも視聴期限日の正午まで)。

FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。

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