吉本興業の社員食堂をサポートする「DDグループ」の「わらやき屋」の新業態店舗「WARAYAKI funsista」が誕生! 伝統と変化が引き起こす新たな食文化に刮目せよ!

どうも芸人ライターのてんぐの横山ミルです。

皆さんは吉本興業の東京本部にある社員食堂「Munch Lunch(マンチランチ)」はご存知ですか?

このマンチランチは美味しくて値段も安くて、社員さんや芸人の間で大人気。芸人さんのYouTubeでも時折紹介されています!

今回はそんなマンチランチの運営をオープン当初からサポートしている株式会社DDグループ常務取締役社長室長の青木俊之さんが新たなコンセプトのお店を五反田にオープンしたということで、実際にお店に行き、青木さんと社長室商品開発部長の永田優さんに話を聞き、そして、看板メニューを試食させていただきました!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

社員の栄養のバランスをサポートしたい!

―どういう経緯でマンチランチを手掛けることになったのですか?

青木 以前、弊社(株式会社DDグループ)代表の松村厚久が「熱狂宣言」という映画をプロデュースいただいたんです。それがきっかけで、吉本興業の方と繋がりができ、役員の方から「職業柄、食事を時間通りに食べられない」とか、「社員の栄養のバランスをサポートしたい」という要望があって、「社員食堂を作りたい!」という話をお聞きし、それなら「私たちがお手伝いさせていただきます」ということでマンチランチを企画からスタートさせたという経緯です。

―今まで社員食堂も手掛けられたこともあるのですか?

青木 私たちも会社全体でいうと350~360くらい店舗を展開していますが、社員食堂を本格的にプロデュースするのは「マンチランチ」が初めてですね。スタートから1年くらいは、芸人さんがやる商品をマンスリーでやろうということで「間寛平さんのうどん」や「たけだバーベキューさんのバーベキュー料理」をやったりしていました。

―吉本っぽくていいですね!

青木 今は基本的にはプロジェクトメンバーと月1回のミーティングと商品開発をルーティンでやっています。そこで出来たものを、みんなで試食して翌月のメニューを決めるというのを5年くらいやっています。

―ほとんどのメニューが500円とめちゃくちゃ安いですもんね。

青木 普通1,500円くらいでもおかしくないですからね(笑)。

伝統と変化がコンセプト!

―それでは本題に。昨年12月、青木さんがプロデュースして、この「WARAYAKI funsista」を五反田にオープンされました。DDグループでは「わらやき屋」をチェーン展開されていますが、今回は「WARAYAKI」という新たなコンセプトのお店を作られたのはどうしてですか?

青木 私たちの主力は居酒屋で、弊社の松村が高知県出身ということもあり、高知の伝統技法である藁焼きに注目して、「わらやき屋」という居酒屋を約15店舗やっています。飲食店は昨今かなり大打撃を受けて、私たちも数年かけてそれを乗り越えてきました。そこで、ちょうどこのタイミングで次のステージへと、会社として新しいものを生んでいかないといけないと思いました。そこで、エンタテインメント性を重要視したお店を出店したいと思い、1階の藁場で火をあげる調理法が目を引く藁焼きがエンタテインメントになると思いました。入口は伝統技法を使うけど、もう少しワールドワイドなジャンルに振っていきたいということで、藁焼きのダイニングを作ったという次第です。だから、従来の居酒屋の店はひらがなで「わらやき屋」としていたのですが、アルファベット表記の「WARAYAKI」にしました。

―なるほど!「WARAYAKI」に続く「funsista」(ファンジスタ)とはどういう意味なんですか?

青木 この意味は、弊社の松村が飲食業界で「fantasista」(ファンタジスタ)って言われていまして。

―すごいカッコいいですね!

青木 そうですね(笑)。十数年前に100店舗100業態っていうのを飲食で達成したんです。一つのブランドをチェーン展開することは飲食店では一番ポピュラーなやり方なんです。でも、松村の場合は全部コンセプトの違う100店舗を作ったんです。

―100店舗が全部違う!すごいですね!

青木 それを達成して、私もコンセプトリーダーとして店舗開発にあたり、何かメッセージ性を持たせたいと思いました。まずは藁焼きという主力ブランドで、今後を考えた時にどういう風に会社が成長し、人がやりがいを感じるのかと考え、「funky」(ファンキー)=「型にはまらない」というのを前につけて、「funsista」(ファンジスタ)という言葉をつくりました。ワールドワイドなジャンルで独創的なという意味で、そんなお店にしたいという想いをこの言葉を乗せました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

―素敵ですね。ズバリ、このお店のコンセプトは何ですか?

青木 そうですね。「Trad and change」(トラッド&チェンジ)っていう伝統と変化というのがコンセプトです。藁焼きという伝統技法、そして、変化というのは従来の発想にとらわれない自由な表現。例えば、鰹のタタキは日本人の食べ方だと、ポン酢と一緒に食べるというのが一般的です。さらに、高知の方では塩で食べるんです。でも、塩やポン酢ではない食べ方、新たな食文化を発信していきたいと思っています。

永田 店舗のコンセプトとなる藁焼きは、表面に香りをつけて炙るという技法。中まで火をいれるわけではないので、藁の香りが特徴であり個性的なんです。それが強すぎるのは飽きられてしまう。食べさせ方も含めて、ハーブであったり、スパイスであったり、色んなものを掛け合わせてどういう表現をしていくかを楽しんでもらえたらと思います。

―メニューにピザもありますが、藁で焼くんですか?

永田 普通だと薪で焼きますよね。薪の香りがしてそれも一緒に楽しめると思います。藁で焼くと、薪ではなく、藁の香りがします。ちょっとスモーキーな感じですね。試作するなかで、厚い生地だと藁の香りの個性が引き立たなかったので、薄いクリスピーな感じの生地にしています。

―それは新しいですね!

青木 今回、藁焼きに合わせるドリンクもこだわりました。最近は主流になりつつある、自然派ワインを用意させていただいています。自然派ワインの特徴は少量生産なのでオリジナリティが強いんですが、セレクトし、藁焼きの食事に合うワインを用意させていただいています。

―おしゃれですね!(メニューを見て)このFIZZ(フィズ)というのはなんですか?

青木 20年ほど前にフィズって使っていたの覚えていませんか?

―ピーチツリーフィズとかありましたね!

青木 そうです。昔は若い女性がハイボールを飲むなんてあまりなかったのが、ブームが起きて女性がハイボールを飲むようになったりしています。女性が飲むお酒も多様化してきましたよね。そこで、若い女性にどういうキーワードで表現するといいのか検討して、「FIZZ」に目を向けました。カクテルのカテゴリーにはFRESH FIZZ(フレッシュフィズ)というのを作り、多様なニーズにフィットする爽やかなDRY FIZZ(ドライフィズ)、甘さが広がるSWEET FIZZ(スイートフィズ)、ノンアルコールのSOBER(ソウバ―)という飲み物も作りました。

3品を試食、もう最高でした!

そして、最後に藁で焼いて作った鰹のたたき、日山畜産の和牛ローストビーフ、ピザのHONEYクワトロチーズをいただきました!

鰹のたたきはアイオリソースとグリルしたニンニクでいただきました。
口に入れた瞬間に藁の香りが広がり、そしてまた鰹の旨味にアイオリソースとニンニクが絶妙に絡まり…もう最高でした!

ピザもこれまで食べたことない、すこし藁の香りがし、またスモークされた感じのチーズとはちみつが絡まり…もう、ほっぺたが落ちました(笑)。

日山畜産の和牛ローストビーフもまた、少しスモーキーな感じで大人にはたまらないうまさがありました!
なかなかのボリュームでしたが、完食させていただきました!

様々な年代、人種の方でも楽しめる「シーンの多様性」を意識した店「WARAYAKI funsista」。ぜひ行ってみて下さい!

店名:WARAYAKI funsista(ワラヤキ ファンジスタ)

住所:東京都品川区西五反田1-24-4 タキゲンビル107

アクセス:JR五反田駅西口より徒歩5分、東急池上線 大崎広小路駅より徒歩3分

TEL:03-6910-4985

営業時間:17:00~23:00

定休日:年中無休

平均予算:6,500円

総座席数:70席(1階:24席/2階:46席、個室2室)

公式HPはこちら