KOC王者・空気階段の言葉が8年目の芸人にささった理由

こんにちは。
芸人ライターのザ・シーツ瀬尾です。

今回は、11月2日(火)よしもとアカデミー東京校教室で行われた、2021年キングオブコント王者・空気階段による特別授業の様子をレポートします。

出典:よしもとアカデミーチャンネル

この日空気階段の特別授業には会場だけでなく、リモートでもよしもとアカデミー全校から多くの生徒が集まっていました。
貴重な機会に王者から学ぼうと、生徒たちの目には熱がこもっていました。

空気階段のネタの作り方、キャラクターの発想とは!?

質疑応答形式で授業は進められていき、数多くの質問が生徒から投げかけられていました。
生徒から飛び出した質問で多かったのは、やはりネタの作り方について。

ネタの発想法やキャラクターの作り方について聞かれると、かたまりさんは「毎日日記のようなメモを取っている。映画を見ていたり、誰かと話したり日常生活の中から発想を得ることもあります。キャラクターについては特にないのですが、自分の経験から生まれていると思います」と回答。

もぐらさんは「ネタの作り方は決まっていない。面白そうだな、と思ったことはメモをするようにしているけど、パチンコを打っていたり酒を飲んだりしている時に思いつくこともあるので、作り方は自分の好きにした方が良いですね」と笑いを交えながら語っていました。

何が笑いに繋がるかわからない、というのが2人共通して話していたことでした。

僕は空気階段さんとのライブで、まさにそれを強く感じた経験があります。

2年ほど前に、とあるライブでかたまりさんと僕とでシャッフルコンビを組む機会がありました。

筆者提供


まだそれほどお互いのことをよく知らなかったので、ネタ作りの前にまずどんな学生生活だったのかを話すことになったのですが、その中で僕が大学時代にオリジナルソングを作っていたという話をすることがありました。
そのオリジナルソングを、かたまりさんがいたく面白がってくれたのです。

僕は大学時代、特に何に打ち込むわけでもなく、日々を漫然と過ごしていました。
何かしたいけれど何をしたらいいかわからない、そんなどうしようもない思いをギターにぶつけ曲を作っていたのです。
誰かに披露をするわけでもなくただただ曲を作っていた、そんな話をするとそれをそのままネタで使おうとなりました。

ただオリジナルソングを歌うだけで笑いが来るのか、と少し不安に思ったのですが蓋を開けてみれば会場は爆笑に包まれたのです。
自分自身でも気がついていなかった面白さというものがあるのだ、と思ったと同時にかたまりさんの「面白さ」を見抜く力は凄まじいものだと思わされた経験でした。

お笑いが一番好きな人は辞めないでほしい。在学生への熱いエール。

他にはNSC在学中の成績についての質問もありました。
現役生からしてみれば、NSCの成績は現実的な問題として非常に気になってしまうものなのでしょう。
空気階段の2人は「当時のNSCでは上からA、B、Cとランク付けされていてBクラスやCクラスを行ったり来たりしていた」「今の成績は本当に関係ない。今成績が良いというのは、ちゃんとしているというだけ」と語っていました。

出典: よしもとアカデミーチャンネル

今の成績は関係がない。
その言葉は僕にもずしん、と重くのしかかるものでした。

僕はNSC在学当時、正直優秀な方でした。
クラスも一番上のクラスで、講師が数百組の中から数組だけ選ぶ「選抜クラス」というものにもほとんど入っていました。無意識的に、調子に乗っていたのでしょう。
クラスが下の人とは話さないなど、今考えると恥ずかしいこともたくさんしていました。

NSC当時は優秀だったけれど、現状は何もなし得てない8年目のただの芸人です。
同期を例に挙げてみれば、当時下位のクラスだったのはEXIT・兼近。
彼の現状は言うまでもないでしょう。
本当に当時の成績など外に出てみれば何の関係もないのです。

狭い世界の価値観に囚われず、自分の信じるものを突き通すことが大事なのだとNSC卒業から8年経った今だからこそより強く思います。

授業の最後には空気階段の2人から現役生たちに向けて一言ずつ向けられました。

かたまりさんは「すぐに結果が出るものでもない。結果が出ない時期というのも後々絶対に糧になるので頑張ってください」と、もぐらさんは「お金が欲しい、モテたいなど始める動機は様々だと思いますが、やりたいことの1位がお笑いの人は絶対に辞めないでほしい」と熱いエールを送り特別授業は締めくくられました。

配信概要

キングオブコント王者空気階段による特別授業

YouTube「よしもとアカデミーチャンネル」にてご覧いただけます。

動画はコチラ

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