いけばな対決にカメラ講座にトークに…人気芸人とアイドルが「華道」に挑戦! 京都駅で『ラフ&フラワー』開催

誰でも気軽にいけばなを楽しめるイベント『ラフ&フラワー ~Laugh&Flower~』が、2月23日(金)~25日(日)に京都駅ビル2階西口広場で開催されました。お笑い芸人やアイドルたちによるパフォーマンスやトークショーに加え、参加者も実際にいけばなを体験できるワークショップが行われるなど、いけばなの魅力を間近で感じられる3日間となりました。

出典: FANY マガジン
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「文化庁令和5年度生活文化振興等推進事業」として行われた『ラフ&フラワー ~Laugh&Flower~』は、2023年に東京から京都に移転した文化庁の委託を受けて吉本興業が実施。京都駅という交通のハブとなるロケーションで、お笑い芸人を交え、多くの人にいけばなの魅力を知ってもらい、暮らしのなかに取り入れてもらうきっかけづくりになることを目指して開催されました。

京都いけばな協会所属の各流派を紹介するパネル展示が行われた初日の23日に続き、24、25日の両日は、パフォーマンスやトークショーでいけばなの魅力を紹介。無料のワークショップでは事前に申し込んだ参加者たちが、よしもと芸人らと一緒に楽しくいけばなを体験しました。

免状持ちアイドルが「いけばな対決」

24日に2日間にわたるプログラムの口火を切って始まったのは、「いけばなライブ&トーク」。MCのおかけんたがステージに登場して自慢の美声を響かせると、会場からはさっそく「ええ声ぇ~!」の掛け声が上がって盛り上がります。

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参加したのは、いけばな経験者のアイドルたち。「中伝」の免状を持つNMB48・塩月希依音と、「初伝」の免状を持つ少女歌劇団ミモザーヌのいわむらゆきね、ちばひなの、ともだりのあです。塩月は高校生によるいけばなの全国大会「花の甲子園2023」のアンバサダーも務めました。

講師役として登場したのは田中伸明さん。華道家元池坊がプロデュースするイケメン華道男子グループIKENOBOYS(イケノボーイズ)の一員です。大工でもあり、華道だけでなく茶道もたしなむ多才派。愛知県を中心に日本各地でいけばなパフォーマンスを披露しています。

「いけばなライブ」では、登壇者たちがいけばなに挑戦しました。制限時間は15分。テーマを事前に決めていたという塩月がスムーズに活けていくのに対し、ミモザーヌの3人はコンセプトが定まらず苦戦した様子でしたが、なんとか完成にこぎつけました。

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出来上がった作品のテーマは、塩月は「笑顔」、ミモザーヌの3人は「未来に向かって」。田中さんから塩月は「らんまん賞」、ミモザーヌチームは「うららか賞」を授与されました。

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ペットボトルが花器と剣山に「変身」

続いて、一般公募の参加者も交えた「エコいけばなワークショップ」が行われました。進行役を務めるのは「京都府住みます芸人」のきゃろっときゃべつ(えいじ、みく)。講師はIKENOBOYSの馬場健さん。22歳の大学生ながら、華道歴13年のベテランです。

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「エコいけばな」とは、花器や剣山をペットボトルの空容器で代用したもの。いけばなに興味があっても、道具を買いそろえるのはちょっと……という人も、これならば気軽に華道を始められ、自宅や旅行先でもサッとお花をいけられるので、場所を選ばず楽しむことができます。

馬場さんの指導のもと、まずは道具づくりからスタートです。ペットボトルの上部からハサミを入れて幅約5~10ミリのひも状になるようにグルグルと切っていきます。切り出したひもを丸めて残ったペットボトルの下部に入れて、ハサミの痕が残るペットボトルのふちをマスキングテープで保護すると、あら不思議。即席の花器と剣山の出来上がりです。

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花器にお水を入れて、いよいよお花をいけていきます。ほとんどの参加者たちにとって、初めてのいけばな体験。馬場さんが鋏の持ち方や、「お花の茎は斜めに切る」といった基本的なポイントから、丁寧に指導していました。

カメラ芸人が「映えいけばな」に挑戦

午後からは、いけばなの鑑賞の仕方や写真の撮り方に焦点を当てた「映えいけばなワークショップ」がスタート。進行役は、笠谷翔平(ポートワシントン)と田津原理音(R-1グランプリ2023年王者)です。

この2人の共通点は、「カメラ芸人」であること。お笑い芸人を被写体にした写真の個展を開催し、フォトグラファーとしてのオファーも多いとか。再び田中さんを講師に招き、いけばなを「映え」させる方法をレクチャーしてもらいます。

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ステージに用意されたのは、床の間にふさわしい「生花(しょうか)」と、ルールのない「自由花(じゆうか)」という、2通りの様式でいけられたお花。笠谷はスマホ、田津原は一眼レフの撮影に挑戦します。

参加者たちもいけばなの撮影に挑戦。田中さんが一人ひとりにどんな写真を撮りたいのかを聞き、きれいに撮れるポイントを丁寧にアドバイスします。全員、お気に入りの写真が撮れたようでした。

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いけばな経験者VS京都出身芸人

続いて行われた「いけばなトークショー」では、再びおかけんたがMCとして登場。ギャロップ(林健、毛利大亮)、ネイビーズアフロ(みながわ、はじり)、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)の3組が参加しました。

いけばなへの意気込みを聞かれると、ネイビーズアフロは京都出身をアピールし、それだけで一歩リードしたような口ぶり。これに対し、ますみはいけばなの経験があるとのことで、早々に優勝宣言をしました。

制限時間10分で、ガーベラ、レースフラワー、コデマリ、ストレリチア、スターチスといったお花をいけていきます。林はなぜかガーベラを口に咥えながらも、真剣な眼差しで作業に集中。観客からも声援が上がります。最後に、作品のタイトルを書いて全員完成しました。

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ネイビーズアフロは左右をアンバランスにして「格差社花い(かくさしゃかい)」を表現。ギャロップは「こうかい」というタイトルで仕上げました。客席から最も大きな拍手を獲得したのは、ますみがほとんど一人でいけた「春のええ声」。講師の田中さんも「女性らしい!」と絶賛していました。

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IKENOBOYSによる圧巻パフォーマンス

2日目となる25日のプログラムも、おかけんたをMCとした「いけばなライブ&トーク」からスタートしました。

この日はIKENOBOYSのメンバーがメインで登場。初日も参加した大学生の馬場さん、関西を中心に活動する上西将吾さん、東大大学院卒でIT事業の経営者でもある岡本和也さん。元神社の神職という経歴を持つ星野貴志さんです。

4人によるいけばなライブパフォーマンスは迫力満点。真っ直ぐに伸びる竹と早咲きの啓翁桜を用いて、観客の目の前で奥行きある作品がつくり上げられていきます。ユリ、ドラセナ、ラナンキュラス、アルストロメリア、オンシジウムと次々と新たな要素が加えられていき、美しくダイナミックな作品が仕上がりました。

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しずちゃんの作品「大女」の評価は?

この日の「いけばなトークショー」はMCをおかけんたが務め、南海キャンディーズ・しずちゃんと、前日に続いて、少女歌劇団ミモザーヌのいわむらゆきね、ちばひなの、ともだりのあが登場しました。指南役は、池坊中央研修学院で講師を務める柿沢正一さんです。

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しずちゃんとミモザーヌの3人は、制限時間15分でいけばなに挑戦。しずちゃんは途中で作品を折ってしまうハプニングに見舞われますが、柿沢さんが手助けしてなんとか続行。

一方、ミモザーヌの3人は前日スムーズにいかなかった反省をいかし、事前にミーティングをして作品をイメージしてきたとのこと。迷いのない様子でテキパキと作業を進めていきます。

「十人十色」と名付けられたミモザーヌの作品を、柿沢さんは「リビングに飾るのにピッタリ。オーケストラのよう」と絶賛。しずちゃんの作品はその名も「大女」。柿沢さんは「ホールに飾るのに合う。しずちゃんが持っている元気溌溂で明るいところがよく表現されている」と、こちらも高評価でした。

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最後にコメントを求められたミモザーヌは「お花は生活に色を添えるので、ぜひ帰りに花を買って飾ってほしいです」と、観客に向けてアピール。しずちゃんは「難しかった。ほぼ初めてで、草で輪を作っていいとは思わなかった」と、まだまだ挑戦し足りない様子でした。最後は柿沢さんが「生活に潤いを添えるので、ぜひ花を楽しんでください」と語り、トークショーを締めくくりました。

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