又吉も唸ったフルポン村上、BKBの「推し本」本気プレゼン! 「第一芸人文芸部」BSよしもとで特別番組

ピース・又吉直樹が、本を愛してやまない芸人を集めて結成した「第一芸人文芸部」。これまでもポッドキャスト番組の配信など精力的に活動をしてきた彼らが、今回、BSよしもとの特別番組に登場することになりました。題して、『第一芸人文芸部 俺の推し本。』。3月30日(土)に放送されるこの番組では、本好き芸人たちがそれぞれの「推し本」を熱くプレゼンします。ということで、その収録現場にお邪魔して、大いに盛り上がった番組の手ごたえを聞いてきました!

出典: FANY マガジン
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「本好きを肯定してくれる」空間に一同感動

この番組は「第一芸人文芸部」部長の又吉がオブザーバーを務め、部員のピストジャムとあわよくば・西木ファビアン勇貫をMCに、芸人たちが人に読んでほしいと切に願う「推し本」をプレゼンしあうブックバラエティ。ゲストとしてバイク川崎バイク(BKB)、フルーツポンチ・村上健志、トニーフランク、赤嶺総理が登場しました。

番組では、各出演者がプレゼンターとなり、それぞれの「推し本」にハマったきっかけや、その本の好きなところなどを語っていきます。熱を帯びた芸人たちのトークは、次第にふだんは見せないパーソナルな部分にまで及んでいきました。

出典: FANY マガジン
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聞き役の又吉が思わず「全員優勝!」と唸るほどの本気っぷりは、文学ファンならずとも必見! この熱気をお伝えするために、収録を終えたばかりのメンバーたちに話を聞きました。

――収録を終えた感想を教えてください。

ピストジャム ふだん芸人が集まって本の話をする機会がないので、めちゃくちゃ楽しかったです。いま若い方たちが、推しの本を紹介するイベントをされていますが、自分たちもやってみて、すごく勉強になりましたね。

ファビアン もちろん難しさはありますけど、こういった場で紹介できるので、芸人が助けてくれる安心感があるというか。なにかあってもどうにかなるだろう、と思いながらプレゼンできました。本を紹介する場合、かしこまった場が多いので、こうした楽しい雰囲気で紹介できるって……吉本に来てよかったなと思います(笑)。

BKB 何事にも否定から入りがちなこの昨今、肯定してくれる本好き芸人が集まり、なんとも気持ちのいい時間でした。僕ら芸人ですけど、本が好きなので、この熱を少しでも伝えられたら幸いだなと思います。本当に否定って世の中でいちばん簡単なんで。

村上 最初は「自分の好きな作品を上手にプレゼンできなかったらどうしよう」と思っていたんですけど、本が好きな人たちの興味を持った顔を見ていると気持ちよくしゃべれるし、上手にしゃべれなくても、「これだけ好きなんだよ」という思いが伝われば、きっと誰かの興味を引くだろうな、と思っていました。すごくいい時間でしたし、本当に否定って簡単だなと思います(笑)。

BKB ほんまにそう。僕らからしたら好きな食べ物をプレゼンしているのと一緒なんですよ。

出典: FANY マガジン
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トニー 皆さんの言葉がスッと耳に入ってくるといいますか。「本が好きということだけで、こんなにも話が広がるんだ」と、本の受け皿のデカさに気づくのと同時に、劇場の人々がものすごく野蛮に感じたというか。下品な世界だったんだなと思いました。

――そんなことないです(笑)。

トニー ツッコミって否定なんで。否定がない世界がいい。先輩方、後輩に胸を借りて、本の魅力に気づけました。ありがとうございました!

本好きイコール「いい子ちゃん」ではない

赤嶺 今回、いちばん端に座っていたのですが、皆さんの表情が見える楽しさもありつつ、こうしてコメントを最後に言うポジションにいるので、「自分は何を言えばいいんだろう」と思っていました。皆さんはふだん、ここに座ることもたくさんあるでしょうから、「プロはみんなこういうことをやっているんだ」と思いました。

村上 座り場所の感想になっているから(笑)。

赤嶺 本の紹介の感想としては、自分が読んだことのある本が紹介されているときに、「そこわかる。そこ面白いよね」というのと、「こういう読み方があるのか。自分はそこを素通りしていたな」と新たな発見があったんで、また家に帰って読もうと思いました。

出典: FANY マガジン
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――芸人さんだからこそ語れる本の魅力ってありますよね。

赤嶺 芸人だからというわけでもないですけど、「ここ面白い」と思うアンテナが広いと思うので、いろんな方向に本を薦めることができるのかなと思います。

村上 「本が好き」と言うと、「真面目な人」とか「カッコつけんな」とか、そっちのイメージになっちゃうじゃないですか。別に本を好きなことって、いい子ちゃんじゃないんですよ。お勉強じゃないんだよって思います。

スポーツのシーンのように本を見せ合ってもいい

BKB 本が苦手な人って、最初に出会った本が難しすぎた可能性は高いですよね。かといって、難しすぎる本のほうが格上ではないし下でもない。ただ、向いている本を読めばいいだけの話なんですよ。そのあたり、僕らがライトに伝えていければな、とは思いますよね。ただ、芸人って楽屋で本の話をすると、誰かがマウントを取っちゃうんですよね。輪の中に詳しいヤツが入っていたら、そいつに賛同できる詳しいヤツが「わかる!」とか……あれはムカつきます。

――(笑)

BKB ……とか言えるのも芸人なんですよ。ふつうはマウントを取られたら終わりなんですけど、「マウントとるなよ!」と言えるのが僕らのよさ。そういう空気感で本のよさを伝えていけたらなと思います。

村上 「年に何冊読んでないとダメ」とかありますけど、そんなのないんで。大好きな1冊を何回読んでもいい。皆さんの中にも「この卓球のこのシーンだけ観て!」と、スポーツのシーンを見せ合うこともあるじゃないですか。そんな感じで、本を見せ合ってもいいと思うんですよね。

BKB 世界卓球の平野美宇のロビングからのスマッシュはすごかったもんね!

村上 (テンション低く)ねー。

BKB お前がたとえてきたんやろ。

――(笑)

出典: FANY マガジン
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【又吉直樹コメント】
とても面白かったです。それぞれが紹介している本を読みたくなりましたし、読んだことがある作品も再読したくなりましたね。自分は、本を紹介するのがあまり得意じゃないので、“こうやって紹介すんねや”と勉強になりました。

今日やってみて、いちばん感じたのは“あ、俺、めっちゃ本好きやんけ”と(笑)。本についてしゃべっていたら、だんだん温度が高くなって抑えきれなくなったので、“めっちゃ好きやったんやな”と思いました。

番組概要

第一芸人文芸部 俺の推し本。 

出典: FANY マガジン

放送チャンネル:BSよしもと(BS265ch)
放送日時:3月30日(土)13:00~
出演者:又吉直樹、ピストジャム、ファビアン
バイク川崎バイク、村上健志(フルーツポンチ)、トニーフランク、赤嶺総理
視聴放送:
【TV】 BS265ch(無料放送)
【スマホ・PC】BSよしもとホームページ(無料配信)

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