ノブコブ吉村が熱弁「お笑いは平和と秩序のバロメーターだ！」よしもとアカデミー・オープンスクールで特別授業

日本最大規模の芸人養成所・NSC（吉本総合芸能学院）をはじめとする全5校からなる「よしもとアカデミー」の東京校で、3月9日（土）に「合同1DAYオープンスクール」が行われました。当日、東京・池袋の教室には平成ノブシコブシ・吉村崇やぼる塾（酒寄希望、きりやはるか、あんり、田辺智加）、ハイキングウォーキング（鈴木Ｑ太郎、松田洋昌）ら人気芸人たちが登場。各スクールで特別授業を行い、参加者たちを楽しませながらエンタメ業界の魅力を伝えました。

アカデミー各スクールで特別授業

よしもとアカデミーはNSCのほか、タレントマネージャー・構成作家・公演制作スタッフなど即戦力のエンタメスタッフを育てる「YCA（よしもとクリエイティブアカデミー）」、俳優・パフォーマー・歌手など本格デビューを目指すタレント養成所「YPA（よしもとパフォーミングアカデミー）」、エンタメ×デジタルの最前線を学び即戦力を目指す「YDA（よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー）」、そしてこの4校のカリキュラムを学びながら高校卒業資格が得られる「吉本興業高等学院」の5校からなる総合教育機関です。

この日は、それぞれのスクールで下記の特別授業が行われました。

【NSC】
「平成ノブシコブシ・吉村軍団　特別授業」
講師：平成ノブシコブシ・吉村崇、佐藤ピリオド、ムラジュン、エンドゥーコウキくん、かけおち・青木マッチョ

【YCA・YDA】
「ライブとYouTubeチャンネルの作り方」
講師：ぼる塾、三吉佑典（構成作家）

【YPA】
「YPA特別ダンスレッスン」
講師：垣花克輝（ダンサー）
ゲスト：ぼる塾・田辺智花、光永

【吉本興業高等学院】
「ハイキングウォーキングと話そう！」
講師：ハイキングウォーキング

吉村「元気よく芸人が活躍できるってことは…」

NSC東京校5期生の吉村は、自身が可愛がる後輩たち、通称「吉村軍団」を引き連れてNSCのオープンスクールに登場。「芸能界最弱。恥ずかしくて吉村軍団なんて言いたくない」と言いながら、教壇に立ちました。

吉村はまず、自分たちの時代と“いまのNSC”の空気感の違いについて話し始めます。吉村がNSC生だった当時は「売れるのは1つの期に1組」と言われていたため殺伐としていたと振り返りながら、いまは雰囲気が変わったと語りました。

また現在は、NON STYLE・石田明、パンクブーブー・佐藤哲夫、ライス・田所仁、銀シャリ・橋本直、コロコロチキチキペッパーズ・西野創人といった実力派芸人たちがNSCで講師を務めています。

「みんなチャンピオンじゃん！　それは優秀な子が育つよ」と力を込める吉村に、一昨年にNSCを卒業したばかりの青木マッチョが「（ノンスタ・）石田さんは、自分たちの代で600人くらいいた、全員の台本を添削していました」と説明すると、「それはすごいわ。今後、大会でファイナリストになる人たちが続々と出てくると思う」と舌を巻いていました。

吉村は、入学を検討する人たちに向けてこう語ります。

「入りたいと思うんだったら、考えないで入ればいい。もうこの時点で迷ってるんだったら、やらないほうがいい。お笑いを目指している皆さんに申し訳ないけども、お笑いって、特に役に立たないんです。社会的には、やっぱりお米を作っている人のほうが偉いし、病気を治す人のほうが圧倒的に偉いんです。本当はいらない職業かもしれないけども、入ったんだったら全力でやって、その方々を笑わせてあげましょう。それが、われわれが社会に貢献できることなんです」

そして、こんな熱いメッセージを残しました。

「お笑いは、平和と秩序のバロメーターなんです。われわれが活躍できるってことは日本に秩序があるし、国が平和なんですよ。これが何かちょっとでも制限されたら異常なんだなって感じ取れるバロメーターですから。元気よく芸人が活躍できるってことは、『日本はまだまだ安心だな』と僕は思いますんで、そういうふうに社会の役に立っていただければなと思います」

一方、YPAのオープンスクールでは、講師にダンサー・垣花克輝さん、ゲストにぼる塾・田辺智加、光永を迎えて「YPA特別ダンスレッスン」を開催しました。

垣花講師のオリジナルストレッチでは、生徒と一緒に参加した田辺から「その姿勢できない〜！」と悲鳴が！　レッスンは、初心者でも楽しく参加できるような簡単で可愛らしい振り付けを踊ってみる、という内容で、教室内も自然と笑いが起きて終始、大盛り上がりでした。

ぼる塾は「愛」について授業

それぞれの授業終了後、吉村軍団とぼる塾、ハイキングウォーキングが参加して、囲み取材が行われました。

吉村はこの日の授業について、「めちゃくちゃウケました。今年は誰も入んないんじゃないかな。あんなに面白い人がいるんだったら（辞めよう）って」と振り返り、記者たちを笑わせます。

一方、裏方の仕事を目指す人に向けて、「ライブとYouTubeチャンネルの作り方」の授業を行ったぼる塾・あんりは、「私たち4人はあまり技術的なことを語れないので、結果、『愛』について語った」と説明。田辺も「結局、愛だなって。4人いても支えがグラグラしていて、やっぱりスタッフの方々に支えられないと立っていけないと伝えました」と、裏方の仕事の大切さについて解説した授業を振り返りました。