シャープ製品の特長をおもしろおかしくPRする“シャープ版・家電芸人”No.1を決める『シャープPR-1グランプリ2021』の決勝戦が、7月11日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKAのTTホールで開かれました。全国各地から参加した68組の頂点に立ったのは、大阪府住みます芸人のspan!(水本健一、マコト)。優勝したらコンビ名を「sharp!」に変えるという“宣言”まで飛び出して……。
このコンテストは、2019年に始まったシャープと吉本興業のコラボ企画で、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になったため、今年が2回目の開催。吉本が全国47都道府県で展開する「住みます芸人」をはじめ、日ごろからシャープ製品のPRに携わる全国各地の芸人68組がエントリーし、1次予選と2次予選を勝ち抜いた4組が決勝戦で火花を散らしました。
審査員にCOWCOWとミルクボーイが登場
決勝戦に臨むのは、東京地区代表でピン芸人同士のユニット・かがくと森田くん+清水バージョン、同じく東京地区代表の蓮華(山下隆章、ちゃんだい)、広島地区代表で広島県住みます芸人の藩飛礼(竜児、松本貴明)、そして敗者復活で勝ち上がった大阪地区代表のspan!(水本健一、マコト)の4組。
MCをNON STYLE・井上裕介と桜 稲垣早希が務め、ゲスト兼審査員にCOWCOW(多田健二、善し)とミルクボーイ(駒場孝、内海崇)が参加するという豪華な顔ぶれです。
折り紙やバルーンアートも駆使
いざ、決勝出場4組が大きな拍手に迎えられて登場。さっそくアピールタイムが始まります。
トップバッターは、⼤阪地区代表のspan!。題材に選んだのは、エアコン「Airest AY-NPシリーズ」です。
「折紙講師」の資格を持つマコトが、ハイクオリティな折り紙と段ボール工作を繰り出し、水本がハイテンションでわかりやすく商品説明。上下両開きロングパネル、COCORO AIR、そしてプラズマクラスターといった注目機能を中心に熱く紹介し、会場を折り紙だらけにしながらフィニッシュ!
ミルクボーイ・内海から「安田大サーカスさんのネタの直後くらいの散らかりよう。でも説明がうまい!」と高評価を受けました。
東京地区代表のユニット、かがくと森田くん+清水バージョンは、プラズマクラスター冷蔵庫「SJ-MF46H」をチョイス。
雪下シャキット野菜室やプラズマクラスターの清潔保存機能など、冷蔵庫の持つ「やさしさ」「一気」「きれい」という特徴を“実験”で表現する森田くん。清水バージョンは、合いの手や煽りで応援しながら、ナゾの愛嬌を振りまきます。
審査に加わるシャープ担当者が「森田くんが説明している横の清水バージョンさんに目がいく」と評すると、MCの井上が「がんばったのは森田やのになあ……」と同情するシーンも。
続く広島地区代表の藩飛礼は、液晶テレビ「AQUOS 8K」。飛び道具ナシ、しゃべり一本で潔く勝負します。
竜児は大きな声量と昭和ネタで、松本は“シャープの社員さんに見える”という実直なルックスとトークのうまさで、約3300万画素の映像やアップコンバート(高精細への変換)、音声認識機能などを次々に紹介していきます。
持ちネタの“うっかりチャップリン”もしっかりと盛り込んだその内容に、MCの井上は「ザ・ぼんちさんの漫才を見ているよう」と絶賛。COWCOW・多田も「本当に店頭販売を見ているみたい」と感心していました。
ラストは、年間500ステージに⽴つ実⼒派コンビ、東京地区代表の蓮華。紹介する製品は、ドラム式洗濯乾燥機「ES-W113」です。
「日本チャンピオン」にもなったちゃんだいのバルーンアートと山下の強ツッコミを武器に、ひまわりガラスやマイクロ高圧洗浄、さらにはユーザーの好みに合わせて“成長”するというAI機能を説明します。
山下の全力ツッコミに、COWCOW・善しは「僕のころは、NSC(吉本総合芸能学院)の先生に『最初からマックスでツッコんだらアカン』と言われてたんですよ。でも、アリやなと思いましたね」と感動した様子でした。
敗者復活からの大逆転!
こうして4組の「PR」が終了。あまりのレベルの高さに、審査員一同、困り果てる事態に……。悩みに悩んだ投票が終わり、いよいよ結果発表です。
この熱い「商品説明」の戦いを制したのはspan!の2人! 第2位の蓮華を僅差で抑え、見事、グランプリに輝きました。
今回は賞品として、ほしいシャープ製品を1人1台選ぶことができます。水本は「結婚して半年なので……すいません!」とAQUOSのテレビを、まことは「数日前から調子が悪くなっていた」と言いながら冷蔵庫を選びました。
コンビ仲が深まった!?
大会終了後の囲み取材には、勝者のspan!とミルクボーイが出席。
「span!さんは、敗者復活からの優勝ですよね。ドラマがあって感動しました!」
予選から見守ってきたというミルクボーイが笑顔で2人を称えると、水本が大会をこう振り返ります。
「コロナ禍でお客さまの前でネタをする機会も本当になかったので、今回で改めてマコトくんとの仲が深まったというか。マコっちゃんが『小物は僕がぜんぶ作るから、水やんはそのまま出てて』というカッコいいことまで言ってくれました」
一方、マコトからは驚きの告白が。
「じつは前から、取材の方たちに『僕たち優勝したら、名前を“sharp!”に変えます』と言ってたんです……」
水本も、「スベるたびに“冷気”を送るっていう。ずっとシャープ製品の研究をしていたんで、僕たちはぜんぜんいいんですけど、シャープさん、ダメですか?(笑)」と続けて笑わせます。
大阪市天王寺区住みます芸人でもあるミルクボーイとは、お互いに無名時代から営業をともにすることが多く、最近の彼らの活躍は2人にとって大いに刺激になったと言います。
マコト (M-1などで)賞を獲ってからも変わらなかったのが本当にうれしかったですね。
内海 span!さんも、今回で変わらないでくださいね。
マコト 変わらんよ、絶対。
水本 ゴメン、オレ調子に乗ってしまうかもしれん(笑)。
最後に「受賞はもちろん、久々にお客さまの前でイベントができたのが本当によかったなと思います」と声をそろえる2人。コンビ名が「sharp!」に変わるかどうかは不明ですが、これからのspan!の活躍が楽しみです。