ケンドーコバヤシとハリウッドザコシショウ“伝説のライブ”が令和に復活! 「オレは戦い続けている」

人気者から旬の若手芸人まで、さまざまなラインナップでスペシャルなお笑いライブをお届けする『春のラフフェスin森ノ宮』が、3月20日(水・祝)〜24日(日)の5日間にわたって大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで開催されました。

最終日の3月24日(日)には、ケンドーコバヤシとハリウッドザコシショウが心斎橋筋2丁目劇場時代に始めた伝説のツーマンライブ『タイマン舞台〜芸人与太郎 たじる&エレジー〜』が上演! NSC(吉本総合芸能学院)大阪11期の同期として30年以上戦い続けてきた2人が繰り広げる熱き“タイマン勝負”のレポートをお届けします。

出典: FANY マガジン
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「TTホールで初めて男子便所に列ができた」

オープニングでは舞台の上手と下手から、それぞれ軽やかにステップを踏んで登場したケンドーコバヤシとハリウッドザコシショウ。心斎橋筋2丁目劇場で開催していた当時から変わらない幕開けに、観客は湧き上がります。

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2人が企画&構成のすべてを手掛け、プロレス・モノマネなどマニアックなコーナーをはじめ、ここでしか見られないトークやネタも盛りだくさんのこのライブ。満席の客席に向かって、ケンコバが、2丁目劇場時代に2人のユニットライブを観覧したことがあるか聞くと、手を上げる人がちらほら。そんな熱いファンに対して「すっごいおじさん!」と言い放つケンコバを「言うてやんな!」とたしなめるザコシショウでした。

また、この日は「TTホールで初めて男子便所に列ができた(ケンコバ)」そうで、ふだんとはひと味違うディープなファンたちが集ったようです。

出典: FANY マガジン
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そんななか、ケンコバが近ごろのザコシショウに対して「ひよってきた」「逃げてる」と指摘するところから、クロストークは転がり始めます。ザコシショウが、薄毛を隠すためにスキンヘッドにしているとやり玉にあげ、「逃げずに整えて、ドリー・ファンク・ジュニアみたいにしろ」とさっそく飛び出すプロレスネタに観客はドッと湧きます。

一方、「オレは戦い続けている」とケンコバ。ご法度の話題を舞台や地上波でも臆することなくしゃべり続けていることに胸を張りますが、反対にザコシショウから「行き過ぎている」と指摘される展開に。ほかにも『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)でのウラ話などでも盛り上がりました。

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モノマネあり、プロレスあり…「タイマンBOX」で持ち味全開!

オープニングトークが30分を超えたところでいよいよ本編に。2人の間に用意されたのは「タイマンBOX」。中にあるテーマが書かれたメモを引いていって、そのテーマに沿ってネタを展開していきます。

お題は、2人が過去にファミコンで遊んでいたゲームのモノマネをする「ゲームモノマネ」、ザコシショウのために新たなモノマネを開発する「新しい誇張モノマネ」、この日のためにケンコバが極秘入手した初期の『オールザッツ漫才』VTRから、もう一度見たいネタをみんなで見る「あのころのオールザッツ漫才」、プロレス団体UWFのテーマに乗せて首を前後に動かし、どちらが長く動かし続けられるかを競う「UWF対決」、ザコシショウのインタビュー記事をみんなで読む「ザコシインタビュー」など、実にさまざま。

出典: FANY マガジン
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「新しい誇張モノマネ」では、ザコシショウがケンコバに「キャッチーなモノマネにしてよ!」とリクエストすると、ケンコバは、プロレスラーを題材にした誇張モノマネと、芸人をモチーフにした誇張モノマネを提案します。

「ザコシインタビュー」では、これまでザコシショウの“芸人らしからぬ”インタビューの受け答えが気になっていたというケンコバが、ネットに掲載されているザコシショウの答えを告発。二枚目な受け答えをケンコバに読み上げられ、「恥ずい、恥ずい!」と照れまくるザコシショウでした。

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客席を練り歩く極悪コンビ「シン・上田組」!?

そして締めくくりは、ケンコバ、ザコシショウによるネタです。

しばしの着替えタイムのあと、客席の出入り口から乱入したのは、新日本プロレスの極悪コンビ「シン・上田組」! ザコシショウがタイガー・ジェット・シン、ケンコバが上田馬之助に扮して客席をおどろおどろしく練り歩き、なかなかリングならぬステージに上がりません。そしてステージで繰り出したのは、ショートコント。

ひとつのコントが終わるたびに客席に降りて、上田がいまにも暴れだしそうなシンを制するように肩を組んで客席を徘徊。全部で4本のショートコントが繰り広げられたのですが、そのネタはすべて、まだデビュー当時、ともに舞台に立ったNSC大阪11期生たちのネタばかり。かつてたむらけんじが組んでいたコンビ・LaLaLa、今回のイベントタイトル名にも引用されているたじる&エレジー、中川家、そして陣内智則がピンになる前に組んでいたコンビ・リミテッドという、2丁目時代を知る人にとっては懐かしすぎるラインナップでした。

出典: FANY マガジン
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最後には、2人から「次(の開催)は、東京でもいいし」とうれしい言葉まで飛び出しましたが、その前にケンコバからザコシショウに「おまえが戦う姿勢を取り戻したときに」と注文が……。その理由について、「いまのシンも、一度も客を襲っていない」と指摘されたザコシショウは大笑いしていました。

このライブの模様は4月1日(月)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)

FANYオンラインチケット(配信)はこちらから