活動拠点を東京から大阪に移し、いまや吉本新喜劇にはなくてはならない存在の千葉公平と、正統派マドンナとして新喜劇の舞台で活躍する鮫島幸恵が、4月1日(月)に吉本新喜劇の公式YouTube「吉本新喜劇チャンネル」の生配信で結婚を発表しました。しかも鮫島は妊娠中というダブルハッピーニュースです!
新婚ほやほやの2人に、同じ新喜劇座員で鮫島と同期(というか、もはや友だち)の芸人ライター・吉岡友見が独占インタビュー。いちばん身近で見てきた人間が、ほぼ知っている内容を取材するという特殊なインタビューは、これまた特殊な場所で行われたのでした!
「思い出の場所」は生活感漂うとある部屋
生活感漂うとあるマンションの一室に集合したのは、主役の千葉&鮫島とインタビュアーの吉岡、そしてなぜか座員の多和田上人。
――まずは、おめでとうございます!
千葉・鮫島 ありがとうございます!
――馴れ初めに繋がるとは思うのですが、なぜこの場所なんですか?
千葉 この場所は多和田くんの家です。
多和田 ふたりの間から僕のプライベートと生活感が見えてイヤだな……。
千葉 ちょっと静かにしてください。
多和田 そもそもどこでインタビュー受けてんだよ!(笑)
千葉 この場所で僕が告白させてもらいました。そのときもこの4人でした。最初に外で鮫ちゃんととんちゃん(吉岡)と飲んでいて、多和田の家に行こうとなり3人で突然、押しかけました。飲んでいて、すごくテンションが上がってめちゃくちゃ楽しくなって。
そのとき急にとんちゃんが「2人はどうすんのよ!」って。
――そんな世話焼きおばさんみたいな言い方でしたか…? ただ、お互い「良いな」と思っているんだろうなって感じていて。
千葉 そこで「好きです、付き合ってください」と言いました。
――告白したのは午前4時11分でした。2人の間から見えるテレビで確認しました。みなさんはベロベロでしたが私はあまりお酒を飲まないので、ほぼシラフだったから覚えています。
千葉 証人ですね。てか、シラフでよく朝まで付き合ったね。いちばん怖いよ(笑)。
鮫島 私はベロベロであまり記憶がなくて……。けど、とにかくビックリして。大先輩やし、「私でいいんでしょうか」となってしまって。
千葉 僕ももうおじさんだし、恋愛も久しぶりで自信はぜんぜんなくて……。
――告白したかと思いきや、私の大好きな先輩と友だちがお互いに「俺なんて」「私なんて」って自分のことを卑下するようなことを言い出したので、「私の好きな人をそんなふうに言わないで~!」ってなぜか私が号泣し出しました。やっぱり私がいちばん怖いですね……。
千葉 そうだよ。けど、それで背中を押された。
――次の日も同じ新喜劇の出番だったと思うのですが、もうお付き合いは始まっていたのですか?
千葉 告白したことは覚えていたんです。けど酔っぱらっていたので、付き合ったかどうか定かでなくて。そしたら多和田に「よかったですね」って言われて。「え、付き合えたの?」って聞いたら、「つべこべ言ってないで今週中にディナーでも行ってきてください!」と言われました。で、3日後くらいに改めて会って、お付き合いすることになりました。
意識し始めたきっかけはもりすけ
――千葉さんが鮫島さんのことを意識しはじめたきっかけは?
千葉 もりすけくんです。もりすけくんが急にご飯連れてってくださいと言ってきて、なぜかその場に鮫ちゃんを呼んで。急に「2人いいと思うんですよね」って言い出して。そのときは新喜劇に来たばかりだし、仕事モードだし、可愛いらしい子だけど俺なんて、と思って。けど、そう言われたら意識するようになってしまって。目で追うようになりました。
もりすけくんと多和田くんという“金玉”みたいな2人に刺激されて……。
多和田 誰が金玉だよ
千葉 右の金玉、左の金玉ですね。
鮫島 右金(うきん)、左金(さきん)ですね。
――鮫島さんはその話題にのらないでください。では、鮫島さんが千葉さんを意識し始めたのは?
鮫島 私は、そのご飯会より前にもりすけさんに「千葉さんどう?」って言われたんです。あとは、すっちーさんにも千葉さんと3人でご飯に行ったときに言われて。すっちーさんに「2人で遊べば?」と言われたんですが、千葉さんから誘われたりもせず……。だから、まわりから言われても「千葉さん自身は違うのかな?」って思っていました。
千葉 臆病になってたんですよ。無理だろなって。だから本気でスイッチ入るのに、時間がけっこうかかりました。
こんな美しい人がこの地球上にいたのか
――おふたりとも、もりすけさんの言葉で意識し始めて……。もりすけさんがキューピットですね。では、お相手のどんなとこが「好きだなあ」と思いますか?
千葉 美しいですよね。こんなに美しい人がこの地球上にいたのかって。
鮫島 ほんまに思ってる?
千葉 絵画じゃないのかな。
――千葉さん、照れてますよね(笑)。鮫島さんは?
鮫島 14歳離れているので包容力。あとは少年のように可愛らしいところです。
千葉 いや、オイラとしては……。
――ふだん、オイラって言わんでしょ! ヘンな少年らしさ出さないでください。やっぱり照れてボケてますよね……(笑)。
千葉 真面目に答えると、僕にないものを持っています。ぼくはだらしがないので……。掃除洗濯もきっちりしていて。洗濯を2日に1回くらいするんです。
――それは普通です。
千葉 あとは看板を瞬時に見つけてくれます。買い物に行っても何がどこにあるのかすぐに見つけてくれる。僕1人だと、ぜんぜん見つけられないんです。
多和田 独特な理由だな!
鮫島 私は「こうしないと」というルールが強くて、たまにそれが自分をしんどくさせてしまうのですが、「いいよ」「大丈夫だよ」って心を楽にしてくれます。
――恥ずかしいかもしれませんが、お互いなんと呼び合っていますか?
鮫島 最初は本名の公信にちなんで「きみさん」「ゆきさん」だったんですが、「きみしゃん」「ゆきしゃん」になり、いまは「しゃん」です。
――どっちも「しゃん」!?
鮫島 文字にするとわからないので、LINEでは私が「しゃん」、彼が「しゃむ」です。
――きゃあああああ!
何事にも全力の西川忠志
――なんだかモゾモゾしてきて、汗かいてきました……。いろんな先輩に報告されたと思うのですが、そのなかで印象に残っている方は?
鮫島 (未知)やすえ姉さんに報告させていただいたとき、子どもができたと言ったら、「授かりものだし、順番はどうでもいい。大事にしてね」ってすごく喜んで泣いてくださって。ご飯屋さんで2人で泣きました。
千葉 いちばん面白かったのは西川忠志さんです。報告がありまして……と言うと、すぐに「結婚ですか?」って言われて。相手を伝えると「エッ!?」と5秒くらいフリーズして、すごく険しい顔で「新喜劇はどうなっとるんや!」って時代劇みたいに怒鳴って。
――面白すぎます。どういう意味で言われたんでしょう。
千葉 そうなんです(笑)。どういう意味ですか!って言ったら、「いや、悪い意味じゃないんです。こんなに共演しているのに、ぜんぜん気が付かなかったという“驚き”の意味です! おめでとうございます!」とおっしゃって。で、子どもができたんですと間髪いれずに伝えたら、「ええええええ!」と大声で目をひん剥いて。目玉落ちそうでした。声がでかいです!と言ったら、囁き声で「おめでとうございます~」って。全力で喜んでくれました。
――忠志さんのリアクションが目に浮かびます。
千葉 烏川耕一さんに報告したら、なぜかぜんぶ知ってました。あの人には情報が集まるんでしょうね。怖いですよね。あのクチビルにしゅ~って。まあ、僕らも隠れずに(今宮戎神社の)「十日戎」とかに行っちゃってたので……。見られたりしてウワサになってたんでしょう。最後に「大阪来てほんまよかったな」と言ってくれました。
すっちーさんとボンちゃん(ボンざわーるど)には付き合った当初から伝えていたんですが、子どもの報告をしたらすっちーさんは「ほんまによかった」と熱く喜んでくれて、ボンちゃんは道路で「やったー!」って飛び跳ねて喜んでいました。
――ボンさん可愛らしい! 皆さんのリアクション、お人柄そのものですね。
証人すっちー「末永くお幸せに」
――ちなみに証人はどなたにお願いされたのですか?
千葉 お互い好きな人にお願いしようとなって、僕はすっちーさんです。
鮫島 私は、吉岡友見さんです。
――そうなんです。私は証人です。証人がインタビューしています。お願いしてくださり、すごく光栄でした。証人は初めてのことで緊張しました……。
鮫島 とんちゃんは正装して来てくれたし、すっちーさんは判を押すときに「末永くお幸せに」と言ってくださいました。感謝しています。
――これからどんな家庭を築いていきたいですか?
千葉 子どもにはたくましく育ってほしいです。あまり除菌しすぎても強くならないので、生まれてくる子はたまに多和田と遊ばせます。
多和田 誰がばい菌だよ!
鮫島 お互い「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える2人なので、これからもその言葉を大切にしていきたいです。
千葉 子どもにもそうなってほしいですね。で、家のいろんなことはしっかりしている彼女にまかせて、僕は稼ぎます!
――頑張れ、父ちゃん!
綺麗な涙と汚い背景
――では、最後に応援してくださっているファンの皆さまにメッセージをお願いします!
千葉 千葉公平は“全国のマダムのもの”だったんですが、鮫島マダム1人のものになっちゃうのでそこはごめんなさい。
多和田 “全国のマダムのもの”だったの? 初めて知ったわ。
千葉 スベりました。すみません。大阪に来て、新喜劇に入って、本当によかったです。今後とも応援をよろしくお願いします。
鮫島 一気にいろいろ変化して不安もあるんですが、大事な子どもを産んで、母になって、パワーアップして帰ってきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします……(泣き出す鮫島)。
――うううう……。好きな人と好きな人が……嬉しい……(泣き出す吉岡)。
千葉 なに記者が泣いてるんだよ! 多和田フォローしろ!
多和田 フォローもなにも、絶対この家でやるインタビューじゃないだろ! 綺麗な涙がかすむくらい背景が汚いんだよ! なんだこれ!
千葉 ずっと思ってたけど、お茶くらい出せよ!!
多和田 お茶くらいそこのセブンイレブンで買ってこい!
今回は私情が入ると思っていたのですが、やはり感極まりました。
東京からやってきた千葉さんは覚悟を決めたひと。そんなひとは強くて優しい。本当に素敵な先輩です。そして鮫島は私が新喜劇に入団して初めて会ったひと。唯一の同期です。いろんなことを一緒に乗り越えた同志。ともだち。たくさん支えてもらいました。
今回のインタビューは、心の底からライターのお仕事を始めてよかったなと思いました。大好きなおふたり、本当におめでとうございます!
そして、多和田さんお疲れさまでした。多和田さんの家はパワースポットです。ちばさめファンは、聖地巡礼にぜひ!