イタリア番組で6つの「ギネス世界記録」の快挙! 大道芸人ビコーン!が凱旋「日本の芸人といえばビコーン!と言われるように」

大道芸人で大阪市阿倍野区住みます芸人のビコーン!(樋口秀吉、前田志良)が、イタリアの超人気番組『LO SHOW DEI RECORD』(イタリアの民間放送局:Canale5)に6週にわたって出演。ギネス世界記録に挑戦し、なんと、6つの記録を獲得しました! 大記録を引っ提げて帰国した2人は4月4日(木)、大阪・吉本興業本社で合同取材会を開催。喜びの声を聞かせてくれました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

生で「旅行カバン」パフォーマンスを披露

『LO SHOW DEI RECORD』は、イタリアでもっとも有名なTV司会者の1人でもあるジェリー・スコッティ氏がホストを務める「ギネス世界記録挑戦番組」。ギネス世界記録公式認定員が見守るなか、世界各国から集まったスゴい特技の持ち主たちが記録に挑戦するという内容です。

今回、ビコーン!の2人は、イタリア時間の2月25日(日)から3月31日(日)にかけての6週間、計6回にわたって番組に出演して記録に挑戦しました。その内容は、以下の通りです。

「旅行カバンに1人が入っている状態の2人組が1分間になわとびを飛んだ回数の最多記録」52回
「旅行カバンに入った人の10メートル走の最速記録」10.28秒
「旅行カバンに入った人が10個の障害物を跳ぶ最速記録」20.34秒
「旅行カバンに入った人が1分間に割った風船の数の最多記録」39個
「旅行カバンに入った人が1分間に懸垂を行いベルを鳴らした回数の最多記録」28回
「旅行カバンに入った人が平均台を渡る最速記録」21秒
(※放送日順)


これら6つが、すべて世界記録として認定されるという快挙を達成しました。

取材会が始まると、登場したのは大きなカバンを持った樋口1人。カバンを開けると前田が登場し、2人で挨拶してパフォーマンスが始まりました。

身長144センチの前田が「カバン入りの達人」ということで、まずはカバンに入った状態でダッシュを見せます。お次はイリュージョン。前田が入ったカバンに樋口が魔法をかけると、「枚方出身のアクションが得意なアイドル」(に変身した前田)が登場し、会場を沸かせました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

樋口によると、今回のギネス世界記録挑戦のいきさつは、「大道芸人の賞レースがないのでアピールする場所はないかと思っていたところ、イタリアの番組からオファーをもらった」とのこと。まずは3回の出演で3つの記録にチャレンジしたところ、反響がよかったので、さらに現地に残って全部で6つの記録を獲ることができたという内情を明かし、「感無量です、ありがとうございます」と、笑顔で感謝を口にしました。

前田は「小さいころからテレビ番組でギネス世界記録の人を見ていて、めちゃくちゃスゴい、なりたいなと思っていました。それを実際に獲れたのでめちゃくちゃうれしかったです。ありがとうございます!」とこちらも感謝の気持ちを伝えました。

イタリアの現場で前田がパニックに!?

質疑応答では、今回の収録現場でのエピソードについて質問が飛びました。樋口が、司会者とのコントコーナーの流れが最初の指示からどんどん変わり、その変更があまりにも多かったことで前田がパニックになったと明かすと、前田は「早口で怒っているように感じたけど、パフォーマンスのあとは一緒に喜びあってくれた。みんなで作ったのがすばらしいと思った」と話しました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

前田によると、6つの記録のなかで「1分間に風船を何個割れるか?」がいちばん難しく、逆に「10m走」はやりやすかった、とのこと。ギネス世界記録をとってからのまわりの反応は? という質問には、「(吉本興業の)藤原(寛)副社長が『すごいな〜』と喜んでくれたのがめちゃくちゃうれしかったです」と樋口。前田も「いろんな芸人、友だちから『ニュース見たで』って言ってもらえて、めちゃくちゃテンション上がりました」と笑顔を見せます。

これまでもスペイン、フランス、韓国など海外でのパフォーマンスに果敢に挑戦してきた2人。そこで感じた日本と世界のお笑いの違いについて問われると、樋口は「日本ではわざと失敗して笑わせるというのがあるけど、海外でそれをやると残念とか同情、心配の空気になる。かと思えば、それがウケることもあるので難しい」と語りました。

今回の司会とのコントコーナーでも、マジシャン役の樋口が前田をカバンに入れて「います、いません」と繰り返すのがバカウケだったと振り返り、「笑いのツボが違うし、難しい」と樋口。前田は、「日本では可愛らしい感じでやっている自分のキャラクターが受け入れられるか不安だったものの、それが杞憂だったことがめちゃくちゃうれしかった」と振り返りました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

もうひとつの大きな違いとしては、日本ではしっかりとパフォーマンスを見ようとするのに対して、海外ではとにかく会場全体で盛り上がろうとするとのこと。樋口は「リアクションは海外のほうがすごい。みんなで楽しい場を作ろうというのを感じる」と話すと、2022年に世界的な人気オーディション番組『Got Talent(ゴット・タレント)』のスペイン版に出演(セミファイナル進出)したときのエピソードとして、「審査員たちが立ち上がって盛り上がり、ステージを見ないで観客のほうを向いてリアクションしていた」と振り返って笑わせました。

次の目標は「ギネス世界記録10個」

前田が今後、チャレンジしたいカバン芸について、「バランスボールに何秒乗れるか」「早く着替えられるか」「水中での脱出」などと構想を語ると、樋口も「6個獲れたので、次はなんとか10個に」と意欲を見せます。

樋口はさらに、「海外で本当に売れている日本の芸人がまだいないと思っているので、日本の芸人といえばビコーン! と言ってもらえるようがんばりたい」と、大きな“野望”をアピールしました。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

その後も、カバン芸の先駆者で1月に亡くなったエスパー伊藤とのエピソードや、芸に使うカバンへのこだわりなども存分に語った2人。4月5日(金)20:00からは、YouTube公式チャンネル「ビコーン!BIKOON!」で、登録者数15万人突破記念の生配信を実施し、初めての企画にチャレンジすることも宣言しました。

YouTube公式チャンネル「ビコーン!BIKOON!」はこちらから。