ニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)が自身最大規模となる単独ライブ『そろそろ、』の開催を決定しました。7月6日(土)、7日(日)の東京・銀座ブロッサムを皮切りに愛知、宮城、福岡、大阪を巡り、延べ1万2千人の動員を目指します。「M-1グランプリ」と「キングオブコント」で合わせて4回決勝に進出し、テレビやYouTubeでも縦横無尽の活躍を見せるニューヨーク。脂の乗りきった2人が今年はどんな単独ライブを見せるのか、意気込みを語ってもらいました!
1年でいちばん本気を出す場
――まずは単独ライブへの意気込みを教えてください。
嶋佐 デビュー15年目に突入するんですけど、もう10年以上にわたって毎年、単独ライブをやり、年々規模を大きくして、3、4年ぐらい前からは全国規模でやらせてもらうようになりました。今年は過去最大の延べ1万2千人の動員を目指しています。毎年、なかなか面白い内容になっているので、今年もいろんな人に観てほしいです。
――2人にとって、単独ライブはほかの仕事と比べてどんな位置づけになるのでしょうか。
屋敷 単独ライブは毎回、僕らが「1年でいちばん本気を出す場」だと思っています。最近はテレビやYouTubeなどでもお仕事をさせてもらいますけど、単独ライブがいちばん、2人の脳みそと体を使っている感じがする。ニューヨークというコンビをいちばん純度が高く出せる場所だと思います。
――仕事の幅が広がってきたなかで、改めて単独ライブの大切さを感じている?
嶋佐 単独ライブに来てくださる方って、けっこうしっかり僕らのことを好きな方々だと思います。だから、ステージに立ったときに「自分たちを好きな人がこんなにいてくれるんだ」と年に1回体感できる、うれしい場所なんですね。テレビやYouTubeだと実感が湧きづらいので、やりがいをすごく感じます。
屋敷 むかしは劇場にもよく出ていたので、ファンの人とコミュニケーションを取れましたけど、いまは実際に僕らのネタを目の前で見て、笑ってもらえる機会は少ない。単独だと、そういうライブ感をすごく感じられるので、ないと寂しく感じますね。
――おふたりは「もう賞レースには出ない」と宣言しています。それによって、単独ライブの意味合いも変わったのでしょうか。
嶋佐 そうですね。むかしは賞レースの決勝に行くことが、単独ライブの先の目標としてあった気がしますけど、いまは単純に単独ライブ自体をいろんな人に見てほしい。純粋にネタを見てほしいと思います。
屋敷 これまでも単独をやるときは、あまり賞レースを意識しないようにしていたんですけど、結局、どっかでチラついていたんで。「これは賞レースでできるかな?」と思いながらやっていたんですよね。でもいまは、絶対に単独でしかできないネタでも「やろう」と思えるんで。それこそ去年も、大がかりに嶋佐が宙に浮くマジックのコントをやったんですけど、そんなのも賞レースを意識していたらできなかったかもしれないですね。
白塗りポスターはマリリン・マンソン風
――今回のライブ『そろそろ、』の具体的な中身についても教えてください。新ネタを披露するということですが、コントと漫才の割合はどんなバランスにする予定ですか?
屋敷 去年は漫才3本、コント4本でしたね。4本ずつの年もありました。
嶋佐 まあ今年も、だいたい半分ずつくらいのイメージですね。
――『そろそろ、』というタイトルは、ライブのコンセプトにも反映されるのでしょうか。
屋敷 それは後付けですね。去年も『虫の息』というタイトルで、一昨年は『Last Message』で、とりあえず意味ありげなことを言っておくという(笑)。あとで何かがかかってもいいし、かからなくてもいいし、くらいの感じです。
――ポスターもすごく特徴的だと思いました。
嶋佐 毎年コンセプトを変えて統一感なくやってるんですけど、今年はマリリン・マンソン風にしてみました(笑)。
屋敷 この白塗りを落とすのはめっちゃ大変でした。耳の穴とか首のほうまで塗ったんですけど、落ちないんですよね。なかなか。
嶋佐 だからデーモン閣下とかマリリン・マンソンさんは大変だなと思いましたね。あれだけのメイクを毎回して、毎回落としているんだと思って。
屋敷 コウメ太夫さんもな。肌が荒れるやろうなと思いました(笑)。
ネタづくりはこれから「もうひねり出すしかない」
――ライブでのネタは、すでに出来上がっているのでしょうか。
屋敷 ネタはまだ1本もできていないです(笑)。ネタづくりは基本、午前中に作家も交えてリモートでやっているんですけど、まだ世間話程度ですね。本当に種みたいなものを蒔いていて、それがこれからどうなるかという感じです。
――これから3カ月間ほどの短い時間でつくっていくんですね。売れる前と比べたら、ネタづくりに割ける時間も減っているのでは?
屋敷 そうですね。もうひねり出すしかないです。本当に。
嶋佐 もう毎回、なんとか間に合っている感覚ですね。でも、これはどの芸人さんもそうだと思います。
屋敷 毎回、怖いですよ。もう(ネタが)出てこないんじゃないかなという。この間、さらば(青春の光)の森田(哲矢)さんと話したら、まったく同じことを言っていました。「もうない。しぼりカスみたいなものを何とかするしかなくなってきた」みたいな。みんな一緒なんやなと思いましたね。
――「単独ライブを開催すること」だけは先に決めて、あとはなんとかしていくんですね。
屋敷 そうなんですよね(笑)。
嶋佐 全芸人がそうですからね。変ですよね、これ。アーティストさんだったらちゃんと曲があって、準備をしていくのに。
屋敷 1曲もない状態で「ライブする」って言っているのと一緒ですからね。
一同 (笑)
嶋佐 だから芸人の単独ライブって奇跡なんですよ。どの芸人に聞いても1週間前とかでも「まだ全然できてない」とか言いますからね。誰も失敗していないのが不思議ですよね。
屋敷 失敗してるんじゃない? 実際は。
嶋佐 確かに(笑)。
“毒舌ネタ”への心境の変化
――芸人として売れたことで、ネタへの向き合い方が変わってきた面はありますか?
屋敷 テレビにちょっと出られるようになったり、単純におっさんになったりしたことでの変化はあるんやろうと思います。たとえば、むかしは「フラッシュモブをしているやつら、なんやねん」とか、「ハロウィンで騒ぐ若者はどうやねん」というネタをしていましたけど、そういうのはもういいかなって思えてきました。もう38歳なんで、いつまでもそんなことを言っていられない。楽しそうな若者を見て、ニコニコしていたほうがいいじゃないですか(笑)。
嶋佐 20代のっころはそういうネタをつくっていたけど、いまは年齢的にも立場的にもそういうことを思わないんですよね。だから、思わないネタはやらなくなっていきます。
屋敷 いまの自分らが思うことを言うというか。
嶋佐 うん。その都度。
――そうなると、いまのニューヨークだからこその、また新しい切り口のネタが見られそうですね。今回のライブは5都市13公演で延べ1万2千人ということは、1公演あたり900人ほどのお客さんが入る計算です。会場の規模についてはどう感じていますか?
屋敷 NGK(なんばグランド花月)が800人とか900人ぐらいなので、それぐらいが限界かなと。千人を超えると後ろのほうの人は見づらくて、少ししんどいと思うんです。逆に400人規模で1万人を入れようと思ったら、とんでもない公演数をやらないといけない。そのせめぎ合いです。
嶋佐 なるべく多くの人に観ていただきたい思いがあるので。
屋敷 でも2千人とかの規模でやりたいとは思わない。コントだと変な顔で出てきたりもするので。
嶋佐 そうっすね。それは後ろのほうの人に申し訳ないと思っちゃう。でも、小規模だともちろん見やすいと思いますけど、逆に人数が多いと、その大勢の光景も楽しめるので、それはそれでいいもんだと思います。
屋敷 テンションが上がりますからね。
ダサい芸人になっていたくない
――15周年を迎えますが、これから先は、どんな芸人になっていきたいと考えていますか?
屋敷 まずは病気とかせず生きていることが大前提で、機嫌よくやっていればどうなっててもいいっちゃあいいと思っています。ゴールデンのMCを何本やっていたい、誰みたいになりたいと決めてしまうと、そうなっていないときにツラいじゃないですか。だからあまり「10年後はこんなふうになりたい」というのは考えないようになっちゃいました。時代もどうなるかわからんし。そのときそのとき、健康で機嫌よくやれていたらいいなと強く思います。
嶋佐 10年後にどうなっているかは本当にわからないですけど、いろんな意味でダサくなっていないように、くらいですね。単独ライブも、やめたほうがいいという判断になれば全然それでいい。60歳で単独やっていることがダサいと思ったらスパっとやめますし。広い意味でダサい芸人になっていないといいなと思います。
屋敷 まあだから、そこがコンビでズレてきたら悲しいですね。お互いが思っていることが違うとか、こっちはやりたいけど、こっちはやりたくないとか。
――今回のツアーに合わせて、過去の単独ライブ3作(『Natural』『Last Message』『虫の息』)をまとめたDVD BOXも販売されるそうですね。
屋敷 僕らはもともとデータ販売をしていたんです。もう円盤の時代は終わっただろうということで、「データで単独ライブを売る」という画期的な方法を吉本に直談判して、何とか販売にこぎつけました。でも、そのデータがぜんぜん売れなかった(笑)。結果、もっと単独をたくさんの人に観てもらいたいということでDVDを販売しようとなりました。
嶋佐 単独ライブでは、全部のネタがけっこう長めでだいたい10分ぐらいなんです。なかなかテレビではできない、単独ライブだけのネタなので、それはやっぱり見てほしいなと思います。
屋敷 なるべく、僕らをふわっとしか知らない人に観てもらいたいです。どこでもやっていないネタがいっぱいあるので。
――それでは最後に、まだネタができていない段階だと思いますが、読者に向けて『そろそろ、』のアピールをお願いします!
屋敷 今年は失敗だったなという年は、いまのところ奇跡的にないので、なんとか今年も面白いものができるように頑張ります。行ったことない人からしたらハードルが高いと思うんですけど、お笑い芸人の単独ライブは、1回観てみてほしいなと思いますね。
嶋佐 本当になるべく多くの人に来てもらいたいということに尽きますね。去年はイリュージョンを織り交ぜた制作費100万円ぐらいのコントをやったり、あとは幕間のVTRですごく豪華なゲストが出てくれたりしました。そういう仕掛けが今年もあるかもしれないので、楽しみにしていただければと思います。
公演概要
ニューヨーク単独ライブ 「そろそろ、」
出演者:ニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)
【東京公演】
会場:銀座ブロッサム
7月6日(土) 17:00開場 18:00開演
7月7日(日) 13:00開場 14:00開演
7月7日(日) 17:00開場 18:00開演
【愛知公演】
会場:中日ホール
7月17日(水)18:00開場 19:00開演
7月18日(木)13:00開場 14:00開演
7月18日(木)18:00開場 19:00開演
【宮城公演】
会場:電力ホール
7月30日(火) 18:00開場 19:00開演
【福岡公演】
会場:よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場
8月3日(土)13:00開場 14:00開演
8月3日(土)17:00開場 18:00開演
8月4日(日)13:00開場 14:00開演
【大阪公演】
会場:TTホール
8月8日(木)18:00開場 19:00開演
8月9日(金)13:00開場 14:00開演
8月9日(金)18:00開場 19:00開演
<チケット情報>
チケット(税込・全席指定):前売 6000円 学生料金(高校生以下) 3000円
※未就学児童不可
※当日券に関してはお問合せください
・ニューヨークOfficialオンラインサロン(FC先行)
・ FANY Ticket 1次先行
受付期間:2024年4月7日(日)23:00~4月16日(火)11:00
・チケットぴあ・ローソンチケット先行
受付期間:2024年4月27日(土)11:00~4月30日(火)11:00
・ FANY Ticket 2次先行
受付期間:2024年5月11日(土)11:00~5月21日(火)11:00
・チケットぴあ・ローソンチケット2次先行
受付期間:2024年6月1日(土)11:00~6月4日(火)11:00
・一般発売
受付期間:2024年6月15日(土)10:00
ニューヨークOfficialオンラインサロンはこちらから。
FANYチケットはこちらから。
商品概要
DVD-BOX「NEW YORK LIVE 2021-2023」
発売日:2024年7月3日(水)
品番:YRBN-91595~7
発売元:よしもとミュージック
価格:9,900円(税抜 9,000円)
仕様:DVD-BOX(3枚組)
※三方背ケース付き
<収録予定内容>
2021年~2023年に行われた単独ライブを収録。
■DISC①:ニューヨーク単独ライブ「Natural」(2021年公演)
本編/特典音声
■DISC②:ニューヨーク単独ライブ「LastMessage」(2022年公演)
本編/特典映像/特典音声
■DISC③:ニューヨーク単独ライブ「虫の息」(2023年公演)
本編/特典映像/特典音声
<特典内容>
商品をご予約・ご購入いただいた方に先着で各対象の特典をプレゼントします。
●Amazon.co.jp特典
〈Amazon限定絵柄〉 場面写L判ビジュアルシート3種類セット
「Natural」「Last Message」「虫の息」
各公演ライブから厳選したカットを、3枚セットにしてプレゼント!
※特典の絵柄は後日公開されます。
※楽天ブックス特典の絵柄とは異なります。
●楽天ブックス特典
〈楽天ブックス限定絵柄〉 場面写L判生写真3種類セット
「Natural」「Last Message」「虫の息」
各公演ライブから厳選したカットを、3枚セットにしてプレゼント!
※特典の絵柄は後日公開されます。
※Amazon特典の絵柄とは異なります。
★ニューヨーク単独ツアー「そろそろ、」でも各会場で会場限定特典をつけたDVD販売を予定しています(詳細は後日発表)。
また、DVDの発売を記念して7月3日(水)にイベント(トークショー&サイン会)の開催も決定!
詳細はよしもとミュージック公式ホームページをご覧ください。
よしもとミュージック公式ホームページはこちらから。