結婚3年目を迎えた吉本新喜劇の清水啓之と森田まりこによる“夫婦公演”が、4月14日(日)に大阪・なんばグランド花月(NGK)で開催されました。『まりこ・ひろゆきの春のフーフー新喜劇inなんばグランド花月』と題されたこの日の公演には、“座員夫婦”の大先輩である内場勝則、未知やすえ夫妻のほか、人気座員やテンダラー(白川悟実、浜本広晃)が出演。清水と森田は息の合ったかけ合いを見せ、夫婦のアツアツぶりで満席の会場を盛り上げました。
夫婦のプライベート暴露!?
清水と森田は昨年8月に吉本新喜劇セカンドシアター(YES THEATER)で夫婦公演を開催。今回は満を辞してNGKに会場を移しましたが、前売りチケット完売という盛況ぶりです。
舞台はうどん店。店主の清水に一目惚れしたアルバイトの森田が、一方的に熱を上げます。しかし実は森田は一流企業の社長令嬢で、親の決めた婚約者が――というストーリー。
森田は歌や動き、モノマネでその魅力を余すことなく発揮。清水もツッコミでしっかりと笑いを取っていきますが、ところどころで「汗だくやないか!」とツッコまれます。2人だけのシーンでは、プライベートが次々に明かされ、会場は爆笑に包まれました。
ほかの座員たちももちろん大活躍。スナック店員役の烏川耕一は、圧倒的な存在感で姿を見せただけで会場は爆笑です。内場は森田の婚約者役、未知はその秘書役として登場。ヤクザ役の酒井藍と今別府直之もギャグを連発して盛り上げます。
服部ひで子、岡田直子は森田の友だち役として登場し、「爆乳三姉妹」としてネタを披露。同じく森田の友だち役の松浦真也は「ヤンシー&マリコンヌ」ネタで、ギター片手に息のあったパフォーマンスを見せます。お馴染みの「リンボーネタ」では清水がリンボーにチャレンジするレアな一幕もありました。
森田「自分たちのイベントで夢がかなった」
川畑泰史がミュージシャン役で自慢のギターと声を響かせると、喫茶店の店主役の吉田裕は鉄板の乳首ドリルを披露。そのほかにも、森田の父親役の高井俊彦は3頭身イジリ、もじゃ吉田とともに警官役を務めた諸見里大介は滑舌ネタと、人気座員のギャグが次々と飛び出しました。
さらに恋人を探している男として登場した石田靖が、森田との「行き当たりばったり」の絡みで会場を盛り上げます。用心棒役のテンダラーが登場すると会場からは歓声と拍手が起き、浜本は清水の暴露ネタを連発しました。
そこからもダンスや音楽などで会場を大いに盛り上げ、ラストは未知がドスを効かせた声で「夫婦は何年もかけて似てくるところが、最初から似とるやないか!」とダメ出しして、会場は爆笑。舞台はハッピーエンドを迎えました。
エンディングでは2人そろって会場に感謝し、清水は「楽しかったですよ」と笑顔を見せ、森田も「自分たちのイベントで先輩方とご一緒できて夢がかないました」とにっこり。座員たちからもコメントやボケが飛び出して、”夫婦公演“は幕を降ろしました。
「毎日、一緒にお風呂に入って」
終了後に清水と森田が囲み取材に応じました。清水は「楽しかった」と話しつつ、「できれば、もっと汗をかかずに……」とまだ額に汗を浮かべた顔のままコメント。そして、「自分たちがダメなときにも先輩方、チーム力でカバーしていただいた。新喜劇はすごい、改めてありがたいと感じています」と感謝します。
前日の稽古でも不安が残ったという森田は、「本番が始まったら全員の絶対に盛り上げてあげようという気持ちが伝わってきた。愛情を感じた」と振り返ります。そして「お客さんの気持ちも感じたし、そこに感動しながらやってました」と改めて笑顔を見せました。
この日の客席には夫婦で来場した人も多かったそうで、森田は「このイベントを見て、ほっこりして仲良くなってくれたら」と話し、清水も「そういう方にも見ていただきたかったので、うれしかった」と喜びます。
4月3日が2人の結婚記念日ということもあって、「毎年4月に夫婦公演やれたら」という希望も飛び出しました。「これがあるから離婚できんやろと、1年ごとに更新していく気持ちで」と話す清水ですが、森田は3日前くらいにケンカした際、「イベントが終わったら覚悟しててね」と伝えていたそうです。
「どういう精神状態でやっていいか、わからなかった……」とボヤく清水に、森田が「今日は久しぶりに一緒にお風呂に入りましょう」と誘うと、素直にうなずいていました。
結婚を発表したばかりの新喜劇の千葉公平と今回、出演していた鮫島幸恵の2人について、清水は「舞台に影響してしまうので切り替えは大事かな」とアドバイス。森田は「お互いの携帯は見ないように」と現実的な助言のあと、「友だちのように正直に言い合うのがいいかな。毎日、一緒にお風呂に入ってください」と話しました。