“奇跡の歌声”マリアセレンが江戸×オペラの革新音楽劇で観客魅了! オーディション合格の吉本芸人も全力パフォーマンス

『Japan’s Got Talent(ジャパンズ・ゴット・タレント)』の初代チャンピオンで、ソプラノとテノールをノンブレスで切り替えられる奇跡のヴォーカリスト、マリアセレンが出演する舞台「花焔」が、5月19日(日)に東京・イイノホールで開催されました。このショーには、オーディションに合格した吉本興業の若手芸人、ちょふ(DOG FOOD PARTY)、百餅(ビ・ビビビ)、マンバつばさ(ヤングテック)も参加。江戸の遊郭・吉原を舞台にした「和」と「オペラ」が融合する革新的な音楽劇を繰り広げました。

出典: FANY マガジン
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花魁たちが舞う豪華絢爛オペラショー

この舞台を主催するモンドパラレッロ歌劇団は、マリアセレンを団長とする革新的なオペラ歌劇団。2018年6月の創団以来、「愛と平和」「国際文化交流」「ジェンダー平等」を理念に掲げ、イタリア語でオリジナル歌曲を作り、日本の能楽的演出も取り入れるなど、新しいオペラ様式を求めて挑戦を続けてきました。

今回の公演はそんなモンドパラレッロ歌劇団が送る2部構成のオペラティック・エンターテインメントショー。第1部では、来年に世界公演を控える花魁オペラ「花焔」のダイジェスト版を日本語字幕付きで上演しました。

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この日の前説には昨年、「倍率10倍」といわれる歌劇団のオーディションに合格したちょふ、百餅、マンバつばさの3人が江戸町人の姿で登場。オペラ初心者に向けて、江戸っ子口調で楽しみ方を説明します。素晴らしい演技をした男性には「ブラーヴォ」、女性には「ブラーヴァ」、出演者全体が素晴らしいときは「ブラーヴィ」と声をかけることなどを説明しました。

続いて、豪華絢爛な衣装をまとった花魁たちが一斉に登場し、舞台を彩ります。この第1部ではモンドパラレッロ歌劇団のオリジナル楽曲が披露されるなか、マリアセレンは、花魁の頻伽(びんが)と水戸浪士の関谷雪之丞の1人2役を熱演。奇跡の男女両声と芝居で、さっそく観客を魅了しました。

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歌と笑いを融合させたショーも

第2部の「吉原五月祭り」では、“歌劇プラス笑劇”というモンドパラレッロ歌劇団ならではのショーを展開。江戸っ子たちの狂言風コントもあり、会場に笑いの渦を起こします。

さらに歌劇団内の子役ユニット「COMACH²(コマチコマチ)」によるパフォーマンスがあったり、マリアセレンが『Japan’s Got Talent』で審査員の度肝を抜いたサラ・ブライトマンの『Time To Say Goodbye』を歌ったりと、バラエティ豊かな楽曲を披露。この日は、第1部からすべてオーケストラの生演奏で行われ、”生音””生声”の迫力に観客は圧倒され続けました。

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第2部終了時の挨拶でマリアセレンは、今年1月に発生した能登半島地震の犠牲者に哀悼の意を表し、「私たちがいま、このように皆さまの前で歌を歌えることは奇跡なのだと改めて実感しています」と感謝。そしてアンコールに、坂本九の『心の瞳』と和田アキ子の『もう一度ふたりで歌いたい』を歌うと、会場から大きな拍手が起きました。

エンディングでは、モンドパラレッロ歌劇団のシンボル曲『The New Me ~栄光への賛歌~』を劇団員全員で合唱。この日いちばんの拍手と『ブラーヴィー!』という掛け声のなか、大興奮のオペラショーの幕は降りました。

出典: FANY マガジン
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公演後にマリアセレンと、3人の若手芸人たちからコメントが届きました。

【マリアセレン】
おかげさまで革新的歌劇「花焔」(Kaen)を大盛況で終えることができました。花魁衣装での昼夜連続公演はかなりきついものでしたが、お客さまの笑顔で吹き飛んでしまいした。いまはやり遂げた感でいっぱいです。

難関のオーディションに合格した吉本若手芸人3人のエネルギーを取り入れ、活発なダンスパフォーマンスと狂言芝居は新しい魅力になることでしょう。次回10月27日(日)は能、狂言、オペラを融合させたモンドパラレッロ歌劇団の人気公演、第7回能楽堂コラボ「金花夜叉」を開催いたします! 皆さまお楽しみに!

【ちょふ】
ふだんはDOG FOOD PARTYというコンビでヒップホップをベースにコントをやっているので、江戸時代の芝居に挑戦することはとてもいい刺激になりました。「火消しの頭」役をやらせていただくにあたって江戸の風俗や歴史を勉強し、伝統芸能にも触れたことで、より作品への理解と愛着を深めることができました。次回はさらにパワーアップしますので、何卒よろしくお願い致します。

出典: FANY マガジン
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【百餅】
ご来場くださった皆さま、ありがとうございます。材木問屋の若旦那「辰二郎」として出演いたしました。番頭の「久兵衛」を狂言師の小笠原由祠先生が演じ、材木問屋ペアとしてご一緒させていただきました。芸歴2年目から大変貴重な経験を積ませていただきました。10月には能楽堂コラボがあり、能楽に挑戦します。乞うご期待!

【マンバつばさ】
今回、水戸藩士役として初めて公演に参加させていただきました。この公演に向けて稽古してきたものが、お客さまにどのように受け入れられるのか、本番まで想像できませんでしたが、たくさんの歓声をいただけて大変充実したものになったと実感いたしました。これからもモンドパラレッロ歌劇団の一員としてますます演技や歌、狂言にも挑戦していきたいです。