もうすぐ東京都知事選ですね。昨年から東京都民になった僕は、ついに日本の首都の首長選挙に参加できるということで、ワクワクしながら候補者の公約を未漁る日々を送っています。ちょっと候補者が多すぎるので、ある程度絞ってではありますが。
秋には自民党総裁選も行われます。自民党の総裁は、つまりは総理大臣になる人なので、今後の日本の行く末を占う大事な選挙となります。僕は自民党員ではないので投票権はありませんが、こちらのチェックも日々欠かしておりません。
そして、11月にはアメリカ大統領選挙です。アメリカの大統領次第で、世界の方向性は大きく変わりますので、もちろん投票権はありませんが、バイデンさんかトランプさんか、アメリカ国民の選択を注視していこうと思います。
いやあ、選挙マニアとしてはなかなか充実した日々を送らせていただいています。
これだけ選挙のことを書いたのだから、今回はさぞかし選挙のゴシップを書くのだろうと思われたかもしれませんが、全然違う話です。
選挙のことは7月8日（月）のイベント「奥田先生と田渕くんの『本当は楽しい社会科〜ロフトプラスワン校2時間目！〜』」でガッツリしゃべりますので、ぜひこちらでご覧ください（詳細は本記事の最下部＜概要欄＞をご確認ください）。
以上、ロング告知でした。というわけで始まりました。ガクテンソク奥田のGossip Timesでございます。こちらではむしろ、イベントで取り上げなさそうな物をピックアップさせていただきます。
先日、こんなニュースがありました。
『環境活動家、ストーンヘンジにオレンジの塗料吹き付け』（CNN.co.jp／2024.06.20）
該当記事はこちら
ストーンヘンジというのは、イギリスの有名な歴史遺産なわけですが、ここ数年、環境活動家によるこういった活動をよく見るようになりました。こういうニュースを見て、
「けしからん！」
「意味がわからん！」
という真っ直ぐな意見もありますが、
「思想を理解してほしいなら、もっと違う方法をとるべきだ」
という批判しつつも、温かい意見もよく見ます。
そもそも、「なぜこういう行動に至るのか？」を知らないと、理解しようにもできないと思いますので、一般的に『エコテロリズム』と呼ばれている行為の原因を解説したいと思います。
そもそも、環境保護団体や環境活動家と呼ばれている人たちが、一体何に怒っているのかというと、
「おい！ 世界のお偉いさん方よ！ ホンマに地球温暖化について、本気で取り組んでるんか！？ 俺らには本気で取り組んでるように見えへんぞ！」
ということ。
人によっては、
「そもそも地球温暖化なんてしていない！」
という意見もあるのですが、今回は環境活動家の方の行動を考える回なので、地球温暖化はしていることで話を進めます。
国連の報告書でも、気候変動・地球温暖化の最大の原因は、石油や石炭などの化石燃料となっています。これが大前提です。
そして、ロシア・ウクライナ戦争が始まってから、特に化石燃料の輸入をロシアに頼っていたヨーロッパ諸国は、その輸入がストップしてしまい、とんでもなく価格が高騰してしまいました。
ヨーロッパでは、富裕層を除く多くの人々が、命の危機を伴うほどの光熱費の上昇に苦しみ、日々の生活の制限、たとえばシャワーを浴びることや冬場の暖房の自粛など、厳しい生活を強いられてしまいました。
日本でもそうですが、生活に近い出費が増えるということは、貧困層や社会的弱者といわれる立場の人が、特に大きなダメージを負うのです。なので、
「国連とか政府は、地球温暖化を食い止めるために化石燃料を減らすとか言ってるけど、結局めっちゃ頼ってるから、戦争とかが起こった時、俺らにめちゃくちゃしわ寄せが来るんちゃうんか！ もっと本気でやってくれよ！」
という怒りが噴出してくるわけです。ここまでは理解できそうですよね。ではなぜ、その怒りが歴史遺産や歴史的な美術品などに向かうのでしょうか？
地球温暖化というものは、環境破壊にも繋がっていると考えられています。そして、遺産や美術品というものは、過去のものを現代人が保存やケアを行うことで受け継いできたものです。
「いやいやいや！ 何を過去のものだけやたら価値あるものとして丁寧に保存して、今ある自然をまるでタダのものみたいに壊すっておかしいやろ！ 先に今あるものの保存に全力注がんかい！ 過去のものを保存するのは、余裕が出てきてからや！ 現代人が困っとんねんから！」
という意見になるわけです。
だからといって、過去のものを汚したり、壊したりするという行動はよくないと思いますが、意見の筋が通っていないとも言い切れません。
ここまではかなり単純に書いたのですが、もっと複雑な利権問題などもあります。
環境保護団体から見れば、歴史的な遺産や美術品の保存を担っている美術館や財団の多くは、石油・天然ガス産業からの多額の寄付によって運営されていたりするので、間接的に環境問題を悪化させているという見方がある一方で、環境保護団体も、エコテロを実行した後、すぐにクラウドファンディングを立ち上げて、活動資金を得るということをしていたりもします。今回のストーンヘンジの事件の後のクラファンでは、すでに約3000万円集まったそうです。
ちょっと話がややこしくなってしまいましたが、こういった活動が目立つ一方で、まともな活動やデモを行っている人も増えてきていて、真剣に問題に取り組む企業も増えてきているので、環境問題に対する意識が上昇していると思います。
極論で戦うのではなく、みんなで前向きな話し合いをすることで、環境問題への取り組みを前進させていければいいですね。
だってみんな、宇宙船地球号の乗組員なんだから。（まとめかたダサッ！）
※あくまでも本連載は個人の見解です。
イベント概要
奥田先生と田渕くんの『本当は楽しい社会科〜ロフトプラスワン校2時間目！〜』
日時：7月8日（月）20:00開演
会場：新宿ロフトプラスワン
出演：ガクテンソク奥田、インディアンス田渕
ゲスト：ダイタク、紅しょうが稲田、シシガシラ浜中
※会場チケットは好評につき完売しました。配信でお楽しみください。
配信チケット料金：1,500円
配信チケット販売：FANY Online Ticket
見逃し視聴：7月15日（月）20:00まで
チケット販売期間：7月15日（月）12:00まで
FANY Online Ticketはこちら
