なべおさみ・やかん親子が舞台で初共演! 「寅さん」オマージュ舞台が9月に四国で開催

9月に四国4県で開催される、なべおさみ一座の特別公演『吹けば飛ぶよな男だが』の成功祈願会見が、7月1日(木)に大阪・難波八阪神社で行われ、座長のなべおさみ、息子のなべやかんが登場しました。親子にとって舞台初共演となるこの公演。吉本新喜劇の末成映薫と青野敏行、堀川絵美も参加して、舞台の制作秘話や意気込み、さらには注目の親子共演について語られました。

出典: FANY マガジン

『吹けば飛ぶよな男だが』は、1968年におさみが主演した山田洋次監督の同タイトルの映画をモチーフに、原案・演出を自身が手がけたハートウォーミングな人情喜劇です。吉本新喜劇からは高橋靖子や新名徹郎も出演。さらに、四国の各開催地の住みます芸人も登場して公演を盛り上げます。

初めての親子共演はうれしくない!?

この日、おさみは劇中で演じる、日本全国ふらふらと旅をする風来坊「フーセンのなべ」の出で立ちで登場。神前に玉串を奉納し、公演の成功を祈願しました。

「ふと気がついたら82歳という年齢です。全国にいる私と同じ時代を生きたお年寄りに、『お孫さん連れて楽しみに来てちょうだい』と呼びかけられるようがんばっていきたいと思います」

こうあいさつしたおさみは、「四国各所のコロナで縮こまっていた人に、のびのびした笑いを届けたいです」と力を込めます。

出典: FANY マガジン

一方、「昨年改名してから、いいことがない」とボヤく末成は、「そんななか、うれしい仕事をいただけました」と感謝している様子。

「コロナ禍で舞台に立てなかった間に、舞台ってすばらしいなとつくづく思いました。我々は、舞台に立たなければなんの値打ちもありません。舞台に立ってお客さんを笑わせる喜びを、また感じています」

出典: FANY マガジン

青野は「やることがなくて筋トレをしていたら、疲労骨折であばらにヒビが入って、病院通いしています」と驚きの告白。出身地の愛媛県で公演最終日を迎えることに触れ、「国の重要文化財の内子座(愛知県喜多郡)でできるのはうれしい限り」と笑顔を見せました。

出典: FANY マガジン

やかんは、「今年で芸能生活30年ですが、末成さんのギャグでコケられるのは、関西人の夢と聞きました。思い切りコケたいです」と意気込みを語ります。

もっとも、おさみは親子共演について、「家族が芝居を見に来たりすると、あがっちゃってダメ。共演もうれしい気持ちではありません」とキッパリ。「演出家と出演者として扱っていこうと思っています」と語りました。

出典: FANY マガジン

「寅さん」から譲り受けた衣装

今回の舞台化にあたって、おさみは直接、山田監督に会いに行って許可を得たといいます。映画とは「ぜんぜん違う設定」とのことで、山田監督にはその内容も伝えたと言うおさみは、「この台本でやり抜きます。先生に喜んでいただこうと思っています」と決意を語ります。

山田監督作品『男はつらいよ』シリーズで「寅さん」を演じた故・渥美清さんとも、「寅さん」の舞台化の話をしていたそうで、実はこの日のおさみの衣装も、すべて渥さんから譲り受けたものとのこと。

出典: FANY マガジン

おさみは、作品に込めた思いをこう語りました。

「渥美清さんを頭に描きながら、寅さんを尊敬する1人の男が世の中に存在していて、どこぞの街にふらっと現れていろんなことが起きました、という話を作ろうと思っています。頭のなかには、寅さんへのオマージュがあります」

公演概要

『吹けば飛ぶよな男だが』
原案・演出:なべおさみ
脚本:高畠清
企画協力:山田洋次
チケット:前売・当日ともに3,500円 ※チケット発売は7月3日(土)から

【徳島公演】
会場:脇町劇場 オデオン座
日程:9月18 日(土)、19日(日)、20日(月・祝)

【高知公演】
会場:弁天座
日程:9月22日(水)、23日(木・祝)

【香川公演】
会場:ハイスタッフホール(小ホール)
日程:9月25日(土)、26日(日)

【愛媛公演】
会場:内子座
日程:9月27日(月)

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