吉本興業と岡山県玉野市がタッグを組んで制作した地域発信型映画『たまの映像詩集 渚のバイセコー』の公開記念舞台挨拶が、11月13日(土)に都内で開かれました。この日は、主要キャストを務めた競輪選手の三宅伸、尼神インター・渚、空気階段(鈴木もぐら・水川かたまり)、女優でグラビアアイドルの園都が登壇。それぞれ撮影時のウラ話を披露しつつ、舞台となった岡山県玉野市の魅力を語りました。
『たまの映像詩集 渚のバイセコー』は、3つの作品からなるオムニバス映画。玉野市のシンボルである「玉野競輪」と「自転車」を軸に構成された心温まるストーリーで、街の持つ魅力が余すところなく描き出されています。コロナ禍の影響で公開が延期になるなど困難を経て、ようやく公開となりました。
現役競輪選手が魅せた「演技力」
表題作にもなった第2話『渚のバイセコー』で主役を務めた尼神インターの渚は、満員の客席を見て「ようけ来てくれてるわあ」と笑顔をこぼします。渚は、この日を迎えるのが楽しみで仕方がなかったそうで、「お客さんの前で挨拶できるのがほんまに楽しみで、昨日から遠足に行くような気分であんまり眠れなくて。いま、ちょうど眠たいです。計算ミスした」とおどけてみせました。
第1話の『美しき競輪』で主役を務めた三宅伸は、玉野市出身の現役競輪選手。オファーをもらった時の感想を「ウソみたいな話で『本当に?』みたいな感じだったんですけど、競輪選手になって、岡山県玉野市の映画を撮らせてもらえることになるなんて、最高のご褒美でした」と振り返ります。
これを聞いた渚は、「初めての演技だったんですか?」と驚きの表情。空気階段・もぐらも「めちゃめちゃ上手かった。びっくりしました。Vシネマで見たことあった気がした」と言います。渚が客席に向かって「(演技が)上手くなかったですか?」と問いかけると、賛同の拍手が沸きました。
「玉野の風がそうさせた」
第3話の『氷と油』で空気階段の2人と共演した園都は、撮影時のウラ話を披露。もう1人の出演者である、ゆりやんレトリィバァともぐらが楽屋で「ラップバトル」の応酬をしていた話をすると、もぐらが「ちょうど、ゆりやんがラップの番組(フリースタイルティーチャー)に出ている時期で、練習しなければいけなかったんですよ」と説明。もぐらは、いつもよりも上手にラップができたそうで、「玉野の風がそうさせた」と振り返りました。
そのもぐらは玉野市での撮影について、「タバコが本当にうまかった。空気が澄んでて景色もきれいだし」と語ります。これには、同じく喫煙者である相方のかたまりと渚が「わかる!」と同調。もぐらは、「あの時は(値段が安い)わかばを吸っていたと思うんですけど、(高級な)パーラメントを吸ってんじゃないかと思うくらい」だったと力説していました。
「この後のビールがすごい楽しみ」
一方、第3話で主役を演じたかたまりは、この日は不在のゆりやんの演技についてこう語ります。
「園さんと僕とゆりやんでビアガーデンで食事するシーンで、ゆりやんのアドリブが凄かった。大暴れでしたね」
ゆりやんは15分間以上にわたって、ほかのテーブルの食べ物を食べるなどの無茶苦茶なアドリブを続けたんだとか。かたまりは、笑いをこらえるのが大変だったと振り返りましたが、その場にいた園は、「かたまりさんのお芝居もナチュラル。ゆりやんさんのアドリブにも、ぜんぶ対応していて凄いなと思いました」と感心していました。
最後に渚が、「本当にこうやってたくさんの方々に来ていただいて、舞台挨拶も楽しくできた。『やり切った』と思って、この後のビールがすごい楽しみです。今日は絶対美味い!」と満足げに語ると、玉野市出身の三宅は改めて、「これからは岡山県玉野市もディープで盛り上がってくると思うんで、ぜひとも一度は来ていただきたい」と街の魅力をアピール。ほかの4人も深くうなずき、温かい雰囲気のままイベントは終了となりました。
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