大御所から若手まで人気のよしもと芸人が大集合する『東京グランド花月』が、東京・IMM THEATERで9月17日(火)~23日(月・祝)まで開催中。こちらの記事では、初日15時公演をレポートします。
本場の笑いが東京で堪能できる!
『東京グランド花月』は、大阪の笑いの殿堂「なんばグランド花月」で行われている看板寄席の東京版で、漫才・落語・コント・吉本新喜劇と吉本の笑いのすべてが詰まった7日間公演です。
テレビで活躍する人気芸人から、劇場で毎日目の前のお客さんを爆笑に包むあの芸人まで、東京にいながら「なんばグランド花月の笑い」を体験できるとあって、会場には多くの人が来場しました。
初日は、トップバッターのダブルヒガシを皮切りに、トータルテンボス、サルゴリラ、メンバー、パンクブーブー、霜降り明星と関西の賞レース王者、『M-1グランプリ』や『キングオブコント』ファイナリスト&チャンピオンなどが集結! 笑いの渦を巻き起こしました。
人生を漫才に捧げ、数々の時代を見てきた中田カウスが、これからの時代を担う漫才師たちの普段見ることができない素顔に迫る「漫才のDENDO」のゲストは、『M-1グランプリ2023』チャンピオンの令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)です。
彼らの漫才を堪能したあとはカウスとトーク。令和ロマンの歴史を振り返ります。スタートから「失礼します! 御社を希望したのは……」と面接ボケをしたり、ケムリとの出会いを「婚活パーティー」と言ったり、ボケ倒すくるまに、カウスは「落ち着きました?」と声をかけ、笑いを誘います。
そんななか、「ケムリの父親が『大和証券』の副社長」というエピソードが話題に。カウスから「大和証券の副社長と吉本興業の社長とではどっちが偉いの?」と問われたケムリは「絶対に大和証券の副社長です!」と即答。会場が爆笑に包まれます。
くるまから「言うな!」と注意されたケムリは、すぐさま客席に向かって平謝りしました。
一方、くるまの祖母の話では、嘘か誠か様々なファンキーエピソードで大盛り上がり。そんなおばあちゃんに育てられた……というくるまは、その後もボケを繰り出し続け笑いが起こるなか、カウスとのその場で生まれた掛け合いに、さらに会場の笑いが増幅されました。ついついノリすぎて「終わったー!」と反応する彼らに対し、カウスは笑顔で「カワイイ後輩です」と本音を漏らしました。
最後はアキ座長率いる「吉本新喜劇」です。
末成映薫、はじめ、島田珠代、高井俊彦、千葉公平、五十嵐サキ、奥重敦史、吉岡友見、けんたくん、川筋ライラ、野崎塁とインパクト抜群のメンバーが、往年のギャグや爆笑を生むやりとりで、笑いと感動を提供しました。
アキ座長が『東京グランド花月』初座長公演に感慨
イベント終了後、初日公演を終えたばかりのアキに話を聞くことができました。
――座長就任後、初の『東京グランド花月』公演でした。振り返っていかがでしたか?
吉本新喜劇に入る前は、(アキのコンビ)水玉れっぷう隊で、ルミネtheよしもと(公演)の座長をやらせてもらっていたので、スタート地点に戻ったみたいな気持ちです。約10年前のルミネ座長公演で色々な経験をさせてもらって、そのルミネの経験が大阪でも活かされているので、今回ちょっと里帰りしたみたいな気分になりましたね。
――東京のお客さんも皆さん大笑いされていました。ウェーブをしたり、アキさんのギャグ「いいよぉ〜」を一緒に言ったり、大盛り上がりでしたね。印象はいかがでしたか?
東京はいろんな公演で来ますけど、温かさや優しさがありますね。「楽しもう」という感じが伝わってきますし、舞台上から皆さんの顔を見ると、優しい笑顔で笑ってくださっているんですよ。嬉しいですね。
――感動パートでは、アキさんの演技で感極まるお客様もいらっしゃいました。
そうでしたか。ちゃんとお話に入りこんでくださっているんですね。嬉しいです。
――まだまだ『東京グランド花月』の公演チケットは販売中。アキさんの公演は全公演で楽しめます。これから足を運ぼうと思っている方にメッセージをお願いします。
参加型もあったり、ちょっとしたエンタメ要素があったり、大阪で座長を約1年半やらせてもらっていますが、そこでウケた「いいとこどり」をしていますので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。
公演概要
『東京グランド花月』
開催日程:2024年9月17日(火)~23日(月・祝)
会場:IMM THEATER
チケット料金:前売5,500円/当日6,000円
プレイガイド:FANYチケット、IMM THEATERファンクラブ(先行のみ)、ローソンチケット、チケットぴあ、アソビュー!