「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」（フジテレビ）などでの活躍も評判の男女コンビ・THIS IS パン（岡下雅典、吉田結衣）が、9月9日（月）に開催した単独ライブで改名を発表しました。新コンビ名は「カーネーション」！ 大阪時代から縁が深いというアインシュタイン・河井ゆずるや元和牛の水田信二、アイロンヘッド（辻井亮平、ナポリ）といった面々が立ち会うなか、改名までの道のりをVTRで紹介するなど、見応えたっぷりのライブになりました。終演直後のインタビューと合わせてレポートします！
改名のきっかけはアインシュタイン・河井なのに…
「超完成」と題されたこの日のステージは、2人にとって東京・ヨシモト∞ホールで初開催となる単独ライブ。舞台に登場した岡下と吉田は、平日の21:00開演にもかかわらず、埋め尽くされた客席を見渡して「ありがとうございます」と満面の笑顔を見せます。
4本の漫才を立て続けに披露したあとは、ゲストのアインシュタイン・河井、水田、アイロンヘッドが登場。すると、会場から拍手と同時にクスクスと笑い声が……。というのもこの日、河井と水田はそろって黒と白のストライプTシャツで丸カブり。
吉田が「（河井と水田は）本当にお世話になっている兄さんだから、大事な単独の日に（重大発表を）見届けてほしいのに、どういうつもりですか！？」と苦言を呈すると、2人は恥ずかしそうな表情を見せます。
一方、付き合いの長い同期として呼ばれたアイロンヘッドは、辻井が直前のライブでのどを傷めて、声がほぼ出ないという非常事態。再び吉田から「何してくれてんねん！」とクレームが飛びました。
その重大発表について、河井から「解散か！？」という声が飛ぶなか、吉田が「改名」と発表！ 会場から「えーっ！」と大きなどよめきが起こります。
ゲストの4人が驚いた顔をしていると、吉田は「（河井）ゆずるさんがビックリしているのが、ちょっとビックリなんですけど……」ととまどった様子。というのも、改名の決定打になったのは、河井から言われた「5本の指に入るイヤなコンビ名」という言葉だったそうです。
河井はその発言について、「携帯でめちゃくちゃ打ちにくいし……。吉田は東京に来て、もうパンに飽きているし……。もっと覚えやすい名前がいいと思って」と真意を明かしました。
コットン、ガクテンソクら“先輩”の改名案は…
新コンビ名決定の道のりを紹介したVTRも力作です。本人たちの案に加えて、これまで「改名」を経験した“先輩”たちから新コンビ名案を募っていきます。
まずは岡下と吉田が、それぞれ候補案を5個ずつ持ち寄ることに。銀シャリ（鰻和弘、橋本直）の場合は、この方法で一致するものがあったといいますが……2人が持ち寄ったコンビ名候補は一致しません。
しかし、吉田が提案した「カーネーション」について、岡下はNHKの同名の朝ドラが好きだったと賛同。2人による改名案は「カーネーション」に決まりました。
続いて2人は、コットン（西村真二、きょん）のもとへ。ラフレクランからの改名後、「キングオブコント2022」で準優勝するなど、快進撃が続くコットンの2人は「改名してめちゃくちゃよかった」としみじみ語ります。
最終的に、きょんが提案した「ナンプラー」と西村が提案した「バカンス」を合わせ、コットンの改名案は「ナンプラーバカンス」になりました。
次に2人が相談したのは、カゲヤマのタバやん。です。占いが得意というタバやん。は、シシガシラ（浜中英昌、脇田浩幸）の名付け親。字画で占った結果、「刺激タイム」というコンビ名を提案。さらに、吉田には名前を「結衣」から「ゆい」に変えたほうがいいというアドバイスも飛び出します。
最後の相談相手は、「THE SECOND」王者であるガクテンソク（よじょう、奥田修二）。ガクテンソクも、漢字の「学天即」からカタカナへの改名で大成功を収めています。候補案は、四条→つくね→よじょうと、個人名も改名しているよじょうが挙げた「三井住友」から転じた「アセットマネジメント」に決定しました。
これら4つの改名案を持って、2人はさらに本職の占い師のもとへ。占い師のイチオシは「アセットマネジメント」でしたが、岡下と吉田が決めたのは果たして――。
「カーネーションになっても友だちや」
ゲストの4人が決定案をそれぞれ予想するなか、満を持して発表された新コンビ名は「カーネーション」！
占い師によると、「吉と出るか凶と出るか、波瀾の画数」という評価でしたが、岡下は「一か八かで大吉にかけた」と言います。アイロンヘッド・辻井は、「カーネーション」として新たに出発する2人に、絞り出すようなかすれ声で「カーネーションになっても友だちや」と“エール”を送りました。
ライブを締めくくる最後の漫才は、岡下が渋谷で見たという不思議な女の子をモチーフにしたネタ。岡下は、ここでカーネーションのイラストと文字が書かれた真っ赤なトレーナー姿で登場！ 早くも新コンビ名をアピールしました。
「このコンビ名にしてよかった」
ライブ終了後、THIS IS パン改めカーネーションの2人に、ライブの感想や改名直後の心境を聞きました。
――ヨシモト∞ドームでの初単独ライブ、おつかれさまでした。久々の単独とのことですが、どうでしたか？
吉田 ゲストの方々のお力もあったと思うのですが、満席のお客さんで楽しかったです！
岡下 何年かぶりの単独やったんで、一気に何本もやるというのが久しぶりで、めっちゃそわそわしたんですが、何とかやりきりました。ふつう、単独ライブだと1本くらい変わったネタをやるというケースが多いと思うのですが、それはやめておこうという感じで……。自分たちがおもしろいと思うのはもちろん、多くのお客さんに受け入れてもらえるものをという意識が強かったです。
――会場は改名に驚いていましたが、いつごろから改名を考えていたのですか？
吉田 7月くらいに、今回の単独ライブ開催が決定して、そこで改名を発表しようと決めました。
岡下 改名が決まってから、周囲にはほとんど言っていなかったですね。今日来てもらったゲストの皆さんも、ライブ前は「楽しみにしてるわ」みたいな感じで……。
――とても豪華なゲスト（アインシュタイン・河井、水田、アイロンヘッド）が立ち会うなかでの改名発表になりました。
吉田 本当にありがたかったですが、（アイロンヘッド・）辻井があんなに役に立たないとは思いませんでした。本番前にあの（声がかすれた）感じで話しかけられて、むっちゃイヤでした。それでなくてもしんどいのに「荷物がもうひとつ増えてるやん！」って。フォローしてほしかったのに……。
――河井さんと水田さんの衣装カブリもあったり、いろいろなことが起きました（笑）。
岡下 あれはさすがでした（笑）。でも、おふたりには大阪時代からずっとお世話になっていて、（河井）ゆずるさんには「THIS IS パン」という名前について、いろいろアドバイスをもらっていて……。そのゆずるさんが、ライブの終わりに「ええんちゃう」って言ってくれたので、このコンビ名にしてよかったのかなと思っています。
とにかく早く慣れてください！
――「カーネーション」という新しい名前になった、いまの気持ちは？
吉田 いや、もうめちゃくちゃ恥ずかしいです。
岡下 フフフ……。
吉田 名乗るん恥ずかしいなって。というより、間違えてしまいそうやなと思います。「THIS IS パン」もすごく変な名前ではあったので、（「カーネーション」も）どこかで馴染んでくるやろうと思っていますけど。
岡下 僕はまだ実感がないです。コーナーのひとつでやったくらいの感覚なので、いまもまだ「ほんまに？」という感じ。
――でも、新衣装はすでにバッチリハマっています。その衣装はどのように入手したんですか？
岡下 ずっと「THIS IS」と入ったTシャツを衣装にしていたので、改名が決まってすぐに「カーネーション」「Tシャツ」と打ち込んで、ネット検索しました。そうしたら、このトレーナーがバンと出てきたんですよ。色も7種類くらいあって。正直、これをいきなり着て出ていけば、ウケるやろうなぁとは思っていました（笑）。
――ライブで改名を発表した瞬間に、SNSなどでも正式に改名発表が伝えられました。驚いているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
岡下 とにかく早く慣れてください。「ラフレクラン」から「コットン」への改名を体験したあなたたちなら、すぐに慣れるでしょう。
吉田 コンビ名というのは、結局、お客さんになじませてもらうものだと思っているので、親しみを込めてどんどん呼んでください！
