実行委員長の吉岡里帆が「弾けるような才能にワクワク」 今年も『関西演劇祭2021』が開幕!

演劇を通して関西の街を元気にしようと2019 年に始まった『関西演劇祭』が、今年も11月20日(土)から大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールでスタートしました! 3回目を迎えた今回は、全国から実力勝負で選ばれた10劇団が8日間にわたって作品を上演。初日に開かれた開会式では、実行委員長の女優・吉岡里帆が「弾けるような才能が出てくるのではと、ワクワクしています」とエールを送り、開会を宣言しました。

出典: FANY マガジン
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『関西演劇祭』は、「クリエイター×劇団×観客の出会いの場を提供する演劇祭」をモットーに、関西から演劇シーンを盛り上げようと始まりました。3 回目となる『関西演劇祭2021』も、「つなぐ」をテーマに、劇団・観客・審査員やスタッフなど、参加するすべての人をさまざまな形でつないでいく仕掛けが盛りだくさん。もちろん、第1回から好評の「ティーチイン」(上演後に劇団員、観客、審査員が意見交換する仕組み)も引き続き実施され、参加者同士の活発なコミュニケーションが期待されます。

「3回目の今年はいい節目」

開会式では、実行委員長の吉岡が笑顔でエールを送りました。

「関西は自分が生まれ育ち、何よりもこの仕事を始めるときに背中を押してくれた場所。原点回帰できる場所でもあります。関西演劇祭では、新しい才能や試みを生で観られることをうれしく思います。弾けるような才能が出てくるのではと、ワクワクしています。皆さんと一緒に盛り上げていきたいです」

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式には吉岡のほか、フェスティバル・ディレクターのお笑い芸人・板尾創路、スペシャル・サポーター(審査員)を務める、劇作家で演出家の西田シャトナー氏、映画監督の行定勲氏、そして今年が初参加となるNHK エンタープライズの一色隆司氏が登壇。さらに、参加劇団のメンバーや過去の受賞者らが一堂に会し、演劇祭への思いや意気込みを語りました。

「初年度は手探りで、形もわからないままやってきました。2年目はコロナで大変でしたが、頑張ってやりきりました。3回目の今年は、いい節目になるのではないかと期待しています」

こう語るのは、初回からフェスティバル・ディレクターを務める板尾。

「参加劇団は初めて観る方たちですが、必ず輝ける3回目になると確信しています。多くの方に観ていただくことが演劇の命。1人でも多くの方に観ていただいて、関西の演劇を盛り上げていきたい」

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吉岡里帆から渡された「バトン」

同じく初回からスペシャルサポーターを務めている西田氏と行定監督も、今回を楽しみにしている様子。西田氏が、ワクワクした表情で話します。

「3年目にして、さまざまな劇団が関西演劇祭に出たがっていると感じます。お芝居を作っている人たちの間で話題になっている。今回の劇団も猛者ばかり。剣豪が揃っている感じで、ちょっと空気がガチやなと(笑)。ティーチインでは、われわれサポーターが何を言うのか、逆に劇団から厳しく審査されるような感じがします。私は関西で芝居をしてきた人間なので、本当は出たい。いつか出られるよう頑張りたいです(笑)」

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一方、「演劇祭、映画祭などのフェスは出会いの場」と語る行定氏は、“新たな出会い”に期待を寄せました。

「知らなかった劇団、アーティストを知る場だと思います。知ることの喜びが、関西演劇祭のいちばんの楽しみです。いつも劇団名から芝居を想像しますが、みんな裏切ってくれるので(笑)、想像と違うものを観せてもらえる喜びがあります。僕も観客の皆さんと同じように、知ることをモットーに持ち帰れるものをいっぱい持ち帰りたい」

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そして最後に一色氏は、「舞台上でスゴいことになるのかなと、期待しながら拝見したい。ワイワイと祭りを盛り上げていきたいと思います!」と張り切った様子で語りました。

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関西演劇祭では、「つなぐ演劇祭」の象徴として、参加劇団は自分たちの公演が終わったら、次の劇団へバトンを渡すことになっています。開会式では、実行委員長の吉岡の激励とともに、最初に上演するproject真夏の太陽ガールズにバトンが渡されました。

「どんなお芝居が繰り広げられるのだろうとワクワクしています。この後、私も観させていただきます。最後までお怪我をなされませんよう、そしていい演劇祭になりますように、いってらっしゃい!」

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「賞を狙っていきます!」

開会式では、第1回、第2回の受賞者たちも参加し、その後の活動状況が紹介されました。第1回で多くの賞を受賞した劇団コケコッコー主宰でお笑いコンビ・令和喜多みな実の野村尚平は、関西演劇祭に出演したメンバーでプロデュース公演を行ったほか、連続ラジオ小説に挑戦。さらにテレビドラマにも出演するなど活躍の場を広げています。

同じく第1回で脚本賞と演出賞を獲得したオパンポン創造社の野村有志は、その後、テレビの脚本を手がけ、ドラマ出演も果たしました。また、第2回に出演し、ベストアクトレス賞を受賞した劇団乱れ桜の佐野あやめも、その後、テレビドラマに出演しています。

出典: FANY マガジン
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“先輩”たちの活躍を聞いた今回の参加劇団のメンバーは、「今回の作品は人に認められたいとか、誰もが感じるような気持ちを描いたSFです。場面展開にも注目してほしい」(劇団5454)、「錚々たる面々のなかで爪痕を残せるよう、頑張っていきたい。賞を狙っていきます!」(劇団レトルト内閣)などと意気込みを語り、これから始まる9日間に意欲を燃やしました。

『関西演劇祭2021』は、11月20日(土)から28日(日)まで開催(最終日は表彰式)。劇想からまわりえっちゃん、劇団不労社、劇団5454、劇団レトルト内閣、試験管ベビー、創造Street、project真夏の太陽ガールズ、メガネニカナウ、猟奇的ピンク、笑の内閣の10劇団が参加します。


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