今月で結成30周年を迎えたシャンプーハット(恋さん、てつじ)が、オープン50周年を迎えた大阪府堺市・泉北ニュータウンのショッピングセンター「パンジョ」の記念イベントに登場しました。11月4日(月・振替休日)に開かれたイベントには、同じく今年30周年のサバンナ(八木真澄、高橋茂雄)、エルフ(荒川、はる)らも参加。記念記者会見とお笑いステージの2本立てで、地元出身のてつじを中心にパンジョのアニバーサリーを祝いました。
恋さん考案の“新キャラクター”をお披露目
パンジョでは11月2日(土)からの3日間、「パンジョ・泉北タカシマヤ開店50周年記念サンクスフェスティバル〜笑いでつなぐ感謝祭」を開催。シャンプーハットらが登場した記念イベントは、その最終日に開かれました。
まずは、館内“太陽の広場”で「シャンプーハット結成30周年&パンジョ開店50周年記念記者会見」がスタート。
MCのミサイルマン(岩部彰、西代洋)が、シャンプーハットの2人を呼び込むと大きな拍手が起きます。登場するなり「僕はパンジョで育った。憧れのパンジョに呼んでもらいました!」と絶叫したてつじは、「この界隈では、初めてのデートはパンジョと決まっている」「泉北の人はパンジョ、堺東の人はジョルノ。パンジョとジョルノでケンカしたこともある」と“パンジョあるある”が止まりません。
相方の恋さんは、高槻市出身のため「“初パンジョ”やから正直、ビビってます」と何やら及び腰で、「なんか知らんけどスーツで来た」と緊張した表情を浮かべます。
そしていよいよ、パンジョ50周年を記念して恋さんが制作した新キャラクターをお披露目。てつじからパンジョ情報を聞いてデザインしたというキャラクターは、頭にカメを乗せた「万年君」と、頭に小さな花を咲かせた「まさはる」です。
カメが長寿のシンボルであることから「パンジョも万年続くように」という願いを込めた万年君。一方、まさはるの頭の花は死んだ毛根から生えてきたという設定で、恋さんは「何もなかったところからパンジョを始められた皆さまの思いを託した」と解説しました。「どちらか好きなほうを」と提案したところ、めでたく両方採用されたそうです。
“ほぼ同期”のシャンプーハットとサバンナ
イベント後半は、シャンプーハットと“ほぼ同期”のサバンナが舞台に登場。八木はいきなり「ブラジルの人聞こえますかー! シャンプーが30周年を迎えましたよー!」とお約束のギャグで祝砲を打ち上げます。
サバンナとシャンプーハットは、NSC(吉本総合芸能学院)出身ではなくオーディションを経て吉本興業入りしたコンビ。サバンナが半年ほど先輩で、同じく今年30周年を迎えました。
30年前、楽屋でNSC出身者たちが集まるなか、サバンナと自分たちだけがポツンとたたずんでいたと振り返るながら、恋さんが懐かしそうに語ります。
「初めてしゃべりかけた芸人がサバンナさんやった。八木さんは龍と虎のスカジャンを着ていて、めっちゃ怖い人やと思っていたが、しゃべりかけたらめっちゃ声が高かった」
そんなエピソードから、思い出話に花が咲く一同。高橋がてつじに「口元公園の便所」というあだ名をつけた(ヒゲが濃くて夕方には顔の下半分が真っ黒になっていたため)話題などが次から次へと飛び出し、さらには八木から、サバンナのコンビ名や自身のギャグ、恋さんとてつじの出会いを題材にした“クイズ大会”が開かれるなど、大盛り上がりでした。
てつじに「おかえりー!」の声援
その後は館内5階にある“パンジョホール”へ場所を移し、「シャンプーハット30周年&パンジョ開店50周年記念ステージ」が開催。整理券を求めてなんと朝4時から並んだというツワモノもいて、大入り満員です!
前半はエルフ、サバンナ・八木、シャンプーハットがネタを披露。冒頭からエルフ・荒川が「ハッシュターグ!」と盛り上げると、サバンナ・八木は“ギャグラジオ体操”や“パナキ”で爆笑をゲットします。
続いてシャンプーハットが登場すると、客席から「おかえりー!」の声援。てつじが地元ネタを次々と繰り出すと、恋さんも「なんかわからんけど楽しい」と笑顔を見せます。漫才では「かっこいい男」をテーマに抱腹絶倒のやりとりを繰り広げました。
ネタのあとは、出演者全員によるトークコーナーへ。あらためてシャンプーハットとサバンナの30周年に拍手が送られます。ここでも秘蔵ネタ満載で爆笑の連続。一方で、芸歴が21年差という後輩、エルフとのジェネレーションギャップも笑いを誘いました。
MCのミサイルマンによると、てつじだけでなく、実はサバンナもパンジョと縁があるそうで、28年前にシンボルの“スカイハット”完成イベントに出演していたことが判明。当時のポスターに写る若き日のサバンナの姿に、客席からはどよめきが起こり、本人たちも驚きの声を上げました。
最後は、お楽しみ抽選会で締めくくり。12月13日(金)に大阪・なんばグランド花月(NGK)で千秋楽を迎える『〜芸歴30周年記念〜野性爆弾×シャンプーハットツアー』のオフィシャルグッズのほか、サプライズで八木のオリジナルバッグも賞品に加わり大盛り上がりでした。
地元から熱烈な歓迎を受けたシャンプーハット・てつじは、「こんなにウケたのは今年いちばん。また10年後にも呼んでいただけたら」と、早くも“パンジョ60周年”イベントにラブコールを送りました。
サバンナ・八木は20年後も「ブラジルの人~」!?
イベント終了後、「パンジョと同じ50周年を迎える20年後、どんなコンビになっている?」と聞かれたサバンナ・高橋は、「八木さんは70歳。おそらくまだ“ブラジルの人”をやってると思う」と回答。八木は、大阪市内に購入した“狭小住宅”のローン完済に向けて「80歳まで叫びます」と宣言します。
八木と同じく家のローンが74歳まであるという恋さんも「やめられない。頭のほうも毛根が死んで、あんな頭になっている」と“まさはる”を指さしながらコメント。てつじは「20年後も“こいちゃん”言うて漫才できてたらいいな」と語りました。