吉本新喜劇の間寛平GM(ゼネラルマネージャー)の月例会見が、11月27日(水)に大阪市内の吉本興業本社で行われました。今回は、川畑泰史、末成映薫ら人気座員が勢ぞろいしてバラエティ豊かなイベントを熱烈アピール! “新喜劇の顔”である島田珠代がSNSで大バズり中の曲とダンスを生披露したほか、新たに「今月のイチオシ座員」コーナーもスタートし、盛りだくさんの会見になりました。
新年のセカンドシアター新喜劇は“危険”!?
この日の司会は座長のアキが務め、寛平GMをはじめ、川畑、末成、珠代、西川忠志、小林ゆうが出席しました。
末成は12月6日(金)、大阪・なんばグランド花月(NGK)で『生存確認ライブ2 いこいのホテルOH!ラッハ〜ン』を上演します。昨年に続き、今回も “60歳以上”の面々が出演予定。第1部が新喜劇、第2部は歌謡ショーとなっていて、池乃めだから新喜劇座員に加え、俳優の加藤雅也、演歌歌手の前川清、司会者の浜村純ら豪華ゲストも顔をそろえます。
めだかとデュエットを披露する予定の末成は、「いまはボイトレもやっている。いつ死ぬやわからんから、やりたい時にやっとかなあかん。高齢化社会に元気を与えたい」と気合十分。ちなみに寛平GMもこの公演への“出演資格”がありますが、末成は「生存確認しなくてもめっちゃ元気」と却下しました。
人気声優とコラボする『朗読劇ボイコメvol.3〜声優×吉本新喜劇〜』は、12月14日(土)、15日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで開催されます。川畑ら新喜劇座員が声優たちとタッグを組む、ひと味違う朗読劇です。
川畑は「(座員に)出演オファーをすると、みんな喜んで出てくれる。台本を持って(ステージに)出られるから」と話して笑わせます。ふだんとは勝手が違うためハプニングも多いようで、第1弾に出演した珠代は、思わず立ち上がって動いてしまい、大目玉をくらったそうです
続いて、2025年の新春イベント情報も発表されました。1月2日(木)、3日(金)に大阪・吉本新喜劇セカンドシアター(YES THEATER)で開催される『謹賀新年!セカンドシアター新喜劇 お正月SP』のリーダーを務めるのは忠志と珠代です。
忠志は「あけましておめでとうございます!」とフライング気味の挨拶から、「2025年のテーマは挑戦、デンジャラス」と続けます。忠志は、全国を回っている“新喜劇65周年ツアー”では珠代の一連のギャグを受ける立場。しかし、珠代のボケにツッコミではなくボケをかぶせてしまい、珠代はやりにくいそうです。
忠志が「その2人を軸に2025年の1発目を制作するということは、挑戦じゃないですか? “デンジャラス”、“危険”という副題をつけてもいいぐらいの新喜劇、ぜひ目撃してください」と呼びかけると、珠代は「(このイベントの開催を)今日知って、言葉を失っています」と話して笑いを誘いました。
さらに1月2日(木)~5日(日)には、寛平GMが出演する恒例の神戸国際会館公演も控えているほか、1月24日(金)には、小林が単独公演『大人の実力テスト〜一夜限りの60分〜』を大阪・日本橋ポルックスシアターで開催します。作・演出は、前回公演のお〜い!久馬(ザ・プラン9)に続き、今回は爆ノ介(ザ・プラン9)が担当。すでにチケットは完売していますが、小林は「『大人の卒業式』になるまで続けますので、注目をお願いします!」と元気にアピールしました。
そして、12月27日(金)〜29日(日)に京都・よしもと祇園花月で開催される辻本茂雄の『茂造新喜劇祭り! 今年も年末に笑って新年を迎えたらど〜や!』もチケット完売。さらに年明け1月17日(金)にNGKで開催されるアキの『Joy! Joy! エンタメ新喜劇』も、完売する人気ぶりです。
エクササイズにも使える“パンティーテックス”
会見終盤、新たにスタートした「今月のイチオシ座員」として呼び込まれたのは多和田上人です。記念すべき第1回の“イチオシ”に輝いた多和田ですが、「すごくハードルが上がりきった状態で……」と戸惑いを隠せません。
すると寛平GMが「いま、お前に対してみんなが悩んでる。なんでイベントやっても客入れへんねやろうって。だから皆さん、どうしたらこの多和田がすごい人気者になって、お客もどんどん入るようになるか考えてください」と記者にお願いしはじめ、何やら怪しい雲行きに……。
そんな多和田は、65周年ツアーの東京公演で、大先輩のやなぎ浩二にきつ〜いツッコミを入れるくだりが大爆笑をさらったそう。寛平GMは「これから頑張ってもらわなあかん」と期待を寄せ、末成は「どんな役が来てもお芝居ができるから、伸びる子やなと思っていた。男前じゃないけど、役者として色気がある」と評価します。
川畑が多和田に「ツッコミなので、お決まりのワード、キャッチーなツッコミを考えるとか、もしくはもっと真ん中でツッコんで回していくほうに」とアドバイスすると、多和田は「ボケの人に頼られるようになる」と飛躍を誓いました。
続いて恒例となった珠代の“今月の顔”……ではなく、今回は11月20日(水)に配信リリースされた『島田珠代ベスト〜パンティーテックス〜』が生披露されました! ダンスグループ「アバンギャルディ」と共演したMV(ミュージックビデオ)も大好評で、Xでは閲覧回数が1200万回を超えています。
「今日は、アーティストとして(テンション)抑えめで来ました」と神妙な表情の珠代。「来年の紅白に出られればいいなと思うが、たぶん“パンティー”(という単語)がダメなので……」と早くも諦めモードながら、「できれば、『ミュージックステーション』『COUNT DOWN TV』に出たい」と野望を明かしました。
この日は、寛平GMをはじめ登壇者を従えて、ひときわキレのいいダンスを見せ、司会のアキは思わず「カッコいい!」と漏らします。1曲踊るとかなりの運動量になるため、「“珠代ブートキャンプ”です。エクササイズにも使ってください」と息も絶え絶えに呼びかける珠代でした。
寛平GM「来年も上海でやらなあかん」
会見では、11月のトピックを振り返りもありました。11月3日(日・祝)に吉本新喜劇セカンドシアターで上演された『サンスポ×吉本新喜劇〜記者が新喜劇を書いてみた〜』は、サンケイスポーツの渡辺洋次記者が脚本・演出を手がけたコラボ企画。吉田裕率いるユニット“ゆたかな真也は一の介”をフィーチャーしたストーリーで沸かせました。
65周年ツアーも各地で大きな反響を呼んでいて、11月17日(日)の東京・IMM THEATER公演に明石家さんま、村上ショージ、ジミー大西がサプライズ出演。台本1ページほどの出番のはずが、なんと30分にまで延びたそうで、寛平GMは「楽日やったから、みんな大阪に帰れるのかとヒヤヒヤした」とうれしそうに振り返ります。珠代は「“入ってこいよ”という目をしてくるから、“チーン”をしにいったりいかなかったり。ずっとさんま兄さんの目を見ていた」と興奮ぎみに話しました。
11月21日(木)〜24日(日)には、中国・上海で開催された『第10回上海国際コメディフェスティバル』に酒井藍座長の新喜劇で参加。字幕を通して上海のお客さんにも大ウケでした。観客の7割が中国人でしたが、終演後の出待ちがものすごい数になり、寛平GMは「来年も行ってやらなあかんという気持ちになった」と手応えを語りました。