霜降り明星せいやの半自伝小説が10万部突破! 第1子誕生で「いつか読むかもしれんと思って…執筆のスピードが上がりました」

お笑い芸人の霜降り明星・せいやによる初めての半自伝小説『人生を変えたコント』(ワニブックス刊)の発行部数が10万部を超えました。11月30日(土)に都内で開かれた出版記念イベントでは、本人も「すごーい! えー、マジっすか!」と驚きの表情。さらに、詰めかけたメディアを前に、いじめ克服の経験を綴った本書へ込めた思いなどを語りました。

出典: FANY マガジン
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“肉筆”原稿にこだわった理由とは?

本書は、2021年に「読売中高生新聞」で計12回に渡って連載された『奪われた青春をコントで取り返してみた』に、せいや自身が3万字以上を加筆したもの。高校時代に突然、始まったいじめを自ら作ったコントで打破した経験が赤裸々に綴られています。

会場に現れたせいやは、集まった報道陣を見て「これ、映像も回ってるんですか? 流れるアレですか? こんなに人が集まってくれるんや」と驚きを隠せない様子。発売前に増刷が決まり、さらなる重版で発行部数が10万部を超えたことが伝えられると、こう喜びの声を上げました。

「ワニブックスの方が興奮気味に“これ、『ホームレス中学生』(麒麟・田村裕のベストセラー自伝小説)と初速が一緒です”って言っていて。じいちゃんとのLINEでも“10万部超えたいなぁ”みたいなことを目標として話してたので嬉しいです」

出典: FANY マガジン
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せいやにとって、この本は思い入れの強いもの。「本にして、自分の中で(かつての経験を)昇華するのが夢やった。芸人で売れたから出すとかではなく、どういう道に進んでいても出そうと思っていた」と言います。

「本の帯に17年来の夢みたいなことを書いてましたけど、まさにそうで。この体験をした当時、本にせなあかんと話してたんですけど、妹から“ほんまに兄ちゃん、本にしたやん”ってLINEが来ました」

原稿はすべてせいやの“肉筆”というこだわりようで、その理由を熱く語ります。

「みんなに意味わからんって言われ続けてたんですけど、一言一句、自分の字で書きたいという思いがありました。僕は、トークとかもそうなんですけど、過去の物語を(頭の中で)映像化しながら走り書きしたほうが臨場感が出るというか……。パソコンで打つとカッコつけてまうなと思ったんですよね」

出典: FANY マガジン
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映像化でニッポンの社長・ケツは落選!?

執筆のモチベーションになったのは、昨年生まれた第1子の存在。「(執筆は)3年半と書かれてるんですけど、実質、今年1年で書き上げたようなもの。仕事に追われながらの執筆はなかなか進まないし、諦めかけたこともあったんですけど、産まれた子どもがいつか読むかもしれんと思って、やっぱり出そうかと思い直して……。そこから(執筆の)スピードも上がりました」と言います。

さらに、映像化について聞かれたせいやは「鋭い質問!」とツッコミながら、こんな“展望”を語りました。

「この話は僕が芸人1年目のころから居酒屋とか楽屋で喋っていたことなんですけど、先輩からは『これ、映像化やろ』とよく言われてたんです。ラジオで、(主人公のイシカワを演じるならば)フォルムが似てるニッポンの社長・ケツって冗談で言ってたんです。けど、10万部を突破したんで、それはもう言わない。この作品が初めての主演になる人とか、初めての著書なんで初めて同士でタッグを組むのもアリやなと……」

出典: FANY マガジン
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初めてとなった執筆の経験については、「1冊完成してみたら、いままでの苦労が報われたというか、こんなに反響あるんやって。ネタ作りとも似てるというか、自分の思いついた言葉を凝縮して発表できるのは楽しい」と手応えを感じた様子。

そして、「今作は高校の話やったんですけど、そもそも9歳くらいから漫才をしていたので、“人生を変えたシリーズ”で『人生を変えた漫才』を書くとか……。あと団地育ちなので、当時のエピソードを漫画とか小説にするのはアリやな」と“次回作”への意欲も見せました。

書籍概要

「人生を変えたコント」 
著:せいや(霜降り明星)
仕様:四六判・上製/オール1C/160ページ
定価:1,500円(税込)
発売日:2024年11月25日(月) 
発行:ワニブックス

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