『ガクテンソク奥田のGossip Times』vol.50 今話題の「○○万円の壁」をサラッとおさらい!

ガクテンソク奥田のGossip Times

国内外で噂されている、ニュース、芸能、オカルトなど、ウソかホントかわからない様々なゴシップを紹介。このコラムで是非『ゴシップ通』になってください。

国内外で噂されている、ニュース、芸能、オカルトなど、ウソかホントかわからない様々なゴシップを紹介。このコラムで是非『ゴシップ通』になってください。

さぁ始まりました、今年最後のGossip Timesです。

皆さまにとって2024年はどんな1年でしたか?

ガクテンソクにとって大きな1年になりました。いや、デカすぎな1年でした。何がデカすぎたのかは、皆さまもある程度わかってらっしゃると思うので、それを踏まえてニュース好きの人間、ゴシッパー奥田としましては、

「確定申告ーーーー!!!!」

と思っている年末です。だって、賞金500万円を獲っちゃったんだもん。ってことは来年は、ねぇ? そういうことになるやん。

まぁ嬉しい悲鳴でもあります。ようやく年齢に見合った額を納税をすることが出来そうなので。この20年間で僕が納めた税額に対して、僕が受けてきた行政サービスを比較したら、多分僕が相当得してると思います。

さぁ! どーんっと持ってってくれ! ただ、ふるさと納税とかはやらしてね!

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

最近、ニュースでも所得税関係のお話がよく出ています。いわゆる

『103万円の壁』

の問題です。こちらはきっと来年も大きく報じられるニュースだと思うので、今のうちにサラッとおさらいしてみます。

103万円の壁とは、収入が103万円を超えたら税金を払わなきゃいけなくなるので、超えたらいけない『壁』というわけです。103万円の次は『106万円の壁』、『130万円の壁』、『150万円の壁』とやたらと壁の問題があるんですが、今回は大本の103万円の壁でいきます。

この103万円の内訳は、基礎控除額と所得控除額の合計です。はい説明!

基礎控除、、、本人の最低限度の生活に必要なお金からは税金を取らないよん。
所得控除、、、本人が家族の最低限度の生活を維持するために稼いだお金からも税金を取らないよん。

ってことです。その内訳を見てみると1995年〜2019年までは

基礎控除38万円、給与所得控除65万円

2019年以降は

基礎控除48万円、給与所得控除55万円

となっています。さらに、結婚してたり子供がいれば、世帯主の収入に対して配偶者控除・扶養控除が、そこにさらに条件に適合した場合は、障害者控除、ひとり親控除、勤労学生控除のような、いろいろな『控除』を受けられます。要するに、最低限度の生活ってのは人によって様々なので、いろいろなバリエーションを用意してくれてるわけです。優しいですね。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

ただ、パートナーやお子さんがバイトで103万円を超えた時点で所得税が発生しますし、

「お! 最低限度の生活ができる金額以上稼いだってことは所得税を納めてもらうで! ほんで所得税を納めるってことはもう一人前やんか! ほな世帯主の控除は無しや!」

ってことで、自分だけが所得税を払うだけじゃなく、世帯主さんの支払う額まで増えてしまうんです。さっきまでの優しさどこ行ったん爆笑

制度としてある程度は優しいのでしょうが、たとえば1995年と2019年はどちらも合わせて『103万円』です。ただよく見ると、基礎控除の額は増やしてるけど、給与所得控除の方は減らしてます。

「物の値段も上がってるし、基礎控除は増やしたるわ! けど、物の値段が上がってるってことは、給料も上がってるはずやから、給与所得控除は減らさせてもらうで!」

ということなのでしょう。そして2019年度の所得税による収入は、2018年度より増えました。これ読んでどう思います?

「ん? これで国民はいつか豊かになるの?爆笑」

と思いませんでした? 僕は思いました。思ったから書いてるんですけど爆笑

基本的に国はこの『控除』というのが嫌いみたいです。控除って実質『減税』ですから。なのでバレるかバレないか、バレても不満が出ないギリギリのラインでこそこそと、プラマイゼロを目指してきます。プラスを狙ってきます。減税のフリをした『増税』をやろうとします。言葉を選ばずにいうと、めっちゃコスイことをしてきます。そもそも

『○○万円の壁』

というのがコスイことの現れです。生活がギリギリの人からでも、とにかくちょっとでもちょっとでもお金を集めようとしているわけです。

逆にお金持ちに対してのコスイことでいうと、2019年までは全ての納税者に基礎控除は適用されていたのですが、2020年からは、合計所得が2400万円以下の人は48万円満額ですが、2400万円超、2450万円以下は1/3カットの32万円。2450万円超、2500万円以下の人は2/3カットの16万円、2500万円超の人は全カットの0円となりました。確かにお金持ちの方は48万円なんて余裕かもしれません。ただ、

『最低限度の生活に必要なお金』

は個人によって変わるものではないでしょう。これってもはや『金持ち差別』だと思います。お金持ちの人は、稼いだら稼いだ分、税金を納める覚悟を持ってらっしゃる人がほとんどだと思います。だって、そういう国だから。ただ、差別されてまで納めたいと思いますかね? 所得税の納税者が約5000万人います。そのうちの1%いないくらいが、2400万円超の人たちです。その人たちの基礎控除額をちょっとずつ削って、一体どれくらいの額が浮くっていうの? それなら基礎控除はキープで、お金持ちが気持ちよく納税できる制度にした方が良くない?

たとえば

「○○万円以上納税してくれた方は、そのお金の使い道を『△△対策』「××対策』『◻︎◻︎対策』から選べます! 使い道の内訳もPDFで送ります!」

とかどうかしら?

日本は『清貧』を美徳とする国ではありますが、でかい仕事をした人には、でかい報酬があって当たり前です。もちろん悪いことをして稼いだお金はダメですが、たとえば、みんなの生活を豊かにするような物やサービスを発明して、大ヒット商品を生み出した人は、結果大金持ちになると思いますが、その人も差別を受けるって、なんか嫌じゃないですか?

そりゃ、個人的な妬み嫉みを受けることはあるかもしれません。しかし、国が制度で差別するのは違うと僕は思います。今の日本は

『がんばったらがんばっただけ差別される側になる国』

になってきています。

「いやいや、そんな国で誰ががんばんねん!爆笑」

と、これはきっと同時に思ってくれたと思います。僕たち国民が目を光らせていないと、国はコソコソと色々コスイことをしてくるってことです。来年は参議院議員選挙もありますから、さらに目をギンギンにしていく必要があると思います。もう呆れた爆笑は飽きました。来年はまっすぐ爆笑できる世の中になりますように。

では皆さま、良いお年を。

出典: FANY マガジン
出典: FANY マガジン

※あくまでも本連載は個人の見解です。

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