今月も始まりました『学天即奥田のGossip Times』。どうも編集長の奥田です。
コロナ禍の真っ最中でございますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
体調管理をしっかりとしていただき、穏やかな春を笑顔で迎えたいところです。
「春になればコロナもある程度落ち着くのでは?」
という予想も耳にしますが、本当にそうなってほしいです。しかし、いかんせん未知のウイルスですから、油断は出来ませんが。
僕が春を待ち望んでいるのにはもう一つ理由があります。それは、この寒い冬が長く続くと、我々の身に、とんでもないことが起こってしまうかもしれないんです。
それは『大停電』。
ただの停電ではありません。コロナ禍の今、実は日本の電力が危機的な状況なのです。
年明けの2週間ほど、めちゃくちゃ寒かったですね。大雪も降りました。寒いと家に籠もりますし、暖房器具の設定温度も上げちゃいますね。
天気が悪いので太陽光発電もアテになりません。そうなると、電力会社の電気の使用率がグンッと跳ね上がります。
電気は常に必要な量に合わせて発電しなければなりません。そして何かあったときのために、必要な量より3%ほど多めに発電しておくのが基本といわれています。
電気の使用率は93%以下が望ましいとされているのですが、1月のめっちゃくちゃ寒かった日のデータを見てみると、全国ですべての地域が95%以上の使用率で、中国地方では97%、関西地方は98%まで使用率が上がってしまったんです。実はその日、すでに大停電にリーチがかかっていたんです。
あんなに寒い日に、しかも外出自粛要請により、家にいるしかない状況で、停電したらと思うとゾッとします。
「停電する前に、多めに発電して貯めておいたらいいやん!」
と思われる方がいるかもしれませんが、電気は基本的に貯めておくことが出来ません。
「ウソつけ! 充電用のリチウムイオンバッテリーとかあるやん!」
と思いますよね?
確かに『充電』と聞くと『電気を貯めている』ように感じますが、あれは電気というエネルギーを、化学反応によって、化学エネルギーに変換して貯めているので、電気を貯めているというわけではないんです。あんなに小さいのにこんな複雑なことをしてるんです。そりゃノーベル賞も獲るってもんです。
そもそもコロナで巣ごもりが続いているので、家庭用電力の消費量は上がっていますし、緊急事態宣言でテレワークが推奨されていますが、人がいないからといって会社の電力を完全にゼロにするわけにもいきません。電力消費は大きくなっていくばかりです。
さらに、日本の電力不足は今にはじまった問題ではないんです。
まず、10年前の震災をきっかけにして、原子力発電所が使えなくなりました。なので、火力発電に異常な負担が掛かっています。
老朽化した火力発電所まで復活させて使っていますが、当然トラブルも多いわけです。今は電力会社の社員の皆様が、
「絶対に停電させるか!」
という必死の思いでメンテナンスをしてくださっているので、なんとか首の皮一枚繋っているという状況です。
さらに、火力発電に使う燃料を、日本は全て海外から輸入しています。世界もコロナ禍なわけですから、自国優先で燃料を貯め込みたいので、
「日本にまわす分の燃料はねぇよ!」
なんてことになれば、発電はできません。ちなみに、日本に蓄えられている燃料の備蓄は200日分といわれています。
というわけで、今回は『大停電の危機』について書かせていただきました。
電力不足を乗り切るため、我々にできることは、まず『節電』です。ただし、無理をして健康に被害を与えない範囲でですよ。
そして、停電を想定して水や食料、そして『身近なノーベル賞』のリチウムイオンバッテリーも準備しましょう。
もし、停電になったとしても、日本の電力会社は数日中に電力を復旧させるという、世界に誇れる対応力を備えているので、焦らず信じて待つという『心の準備』も忘れずに!
※「あくまでも奥田個人のゴシップ的見解です」