“60歳以上限定”末成映薫主催の『生存確認ライブ』がパワーアップ! “宙吊り連獅子”にイケメン俳優との熱〜いラブシーンも!?

吉本新喜劇の末成映薫が主催するステージ『生存確認ライブ』の第2弾が、今年も年の瀬に帰ってきました! 77歳の末成が、60歳以上の新喜劇座員と豪華ゲストを迎えて贈る公演『生存確認ライブ2〜いこいのホテル Oh! ラッハ〜ン〜』が、12月6日(金)に大阪・なんばグランド花月で開催されました。スペシャルゲストには、歌手の前川清、俳優の加藤雅也、そして司会者の浜村純が名を連ね、ふだんから末成と仲がいいというザ・ぼんち(ぼんちおさむ、里見まさと)と大平サブローも駆けつけました。

出典: FANY マガジン
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前川清が青野敏行と漫才コンビ結成!?

公演前半は新喜劇です。とあるホテルを舞台に、従業員や宿泊客、警官などさまざまなキャラクターや事件が入り乱れてドタバタストーリーを展開します。

新喜劇メンバーは、末成と池乃めだか、未知やすえ、浅香あき恵、島田一の介、青野敏行、佐藤武志、やなぎ浩二、はじめが出演。末成が演じるのは、ぽっちゃり体型の清掃スタッフです。

冒頭で「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃー」のギャグを放り込んだあと、「2回目を迎えられたのは皆さんのおかげ。2回目となるとプレッシャーもございますが、これがどういうことになりますか、最後までごゆっくりお楽しみください」と客席に挨拶しました。

婚活アプリで出会った恋のお相手との初対面を控えてダイエットに励むシーンで、末成は腹筋エクササイズを披露して、年齢をまったく感じさせない動きで驚かせます。おばちゃんらしい大胆不敵さと、恋する乙女のかわいらしさを演じ分け、“美魔女”への大変身もお手のものです。

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同僚のホテル従業員に扮する未知と浅香も、末成に負けじとコメディエンヌぶりを発揮。未知が“キレ芸”で爆笑させた一方、浅香は宿泊客と設備会社検査員の2役をこなした佐藤との夫婦共演で沸かせました。

さらに、一の介は末成に厳しく当たるが実は……な支配人役、はじめはセリフ噛みまくりの借金取り役で躍動。やなぎはなんと末成の息子役で、ヒップホップスタイルの衣装にチャラさ全開の言動で笑わせます。営業でやってきた漫才師役の青野、そしてめだかはホテル社長役で持ちギャグの「見下げてこらん〜」を炸裂させました。

ゲストのサブローはホテルの主任に扮して、新喜劇の猛者たちを相手に“回し”の役どころで奮闘。佐藤とともに検査員役で登場したザ・ぼんちのまさとは、漫才ブーム時代の話を振られて「このNGK(なんばグランド花月)を作ったのはザ・ぼんちですよ!」と叫んで拍手を浴びます。相方のおさむは警官を演じますが、奔放すぎて一の介から「落ち着いてください!」とツッコまれていました。

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前川は、青野と2人で漫才コンビ“ザ・ヨシモト”として登場。「前川清さんに似てますね」と言われて「あんな男前じゃありません」と返すなど、飄々とした演技で笑わせます。前川と青野のショート漫才のシーンでは、サブローと一の介が“やすきよ”のモノマネで乱入するなど大騒ぎに。

加藤は末成の恋のお相手役。登場した瞬間、末成は思わず「男前やな〜!」とうっとりすると、加藤が「60過ぎのただのイケメンです」とボケます。末成と加藤の熱い抱擁シーンには未知、浅香が乱入!? さらに、加藤の滑って転ぶ演技まで飛び出して、関西出身らしい笑いのセンスを存分に発揮しました。

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浜村純の名調子で歌謡ショー

休憩を挟んで、第2部は日本舞踊の名取である末成が、未知、浅香とともに華麗な舞で魅了。未知と浅香が可憐な胡蝶の舞を踊っていると、舞台袖から宙吊りの末成がするりするりと中央へ登場します! 空中に浮かびながら、連獅子の踊りに挑戦。なかなか正面を向けないというハプニングはあったものの、無事に舞台に降り立ち3人で息の合った踊りを披露しました。

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第3部の歌謡ショーには、浜村が司会として出演。浜村が「来年、90歳です」と挨拶すると、大きな拍手が送られます。そしてさすがの“浜村節”でテンポよく歌い手を紹介。

一番手のサブローは、大阪ソングの代表格『悲しい色やね』で伸びのある歌声を聴かせました。続いて浜村から「この人もまた歌がうまいんです」と呼び込まれたのはおさむ。ルイ・アームストロングの名曲『この素晴らしき世界』を味のあるボーカルで披露します。さらに末成がめだかと昭和のデュエット曲『赤いグラス』を歌い上げると、会場はいつしかきらびやかな夜の世界の雰囲気に……。

前川は『東京砂漠』『そして神戸』の2曲を熱唱。吉本新喜劇に出演したことについて前川は、「緊張しているけど、なんかうれしい新鮮な気持ち」と語りました。

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フィナーレは昨年同様『明日があるさ』。出演者全員が笑顔で声を合わせ、最初から最後まで笑いで満ちあふれた2時間超を締めくくりました。

加藤を抱きしめた感想は「ぶよぶよしてない」

終演後の囲み会見には末成、前川、加藤、浜村、おさむ、サブローが出席しました。末成は「“みんなが楽しくやれればええか”という思いだった。本当に楽しかったです」とホッとした表情を見せます。前川は「吉本新喜劇の皆さんとお会いできて夢のよう。初々しい気持ちと、うれいし気持ちとでおります」と話しました。

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奈良県出身で、子どものころから吉本新喜劇に親しんでいたという加藤は、今回の共演を「『太陽にほえろ!』に新人刑事役で出るような感慨深さ」と表現。浜村は「今日は、知られざる素顔がたくさん出てとても楽しかった」と振り返り、「こういうスペシャルライブは、時々やると楽しいもんですね」と話します。

サブローは「末成映薫という魔物を見せていただいた。腹筋のときの動き、(変身後の)スタイリングに、これは自分も休憩できないな、もっと頑張ろうと思った」と末成の衰えぬパワーに脱帽。おさむは「舞台は楽しくおもしろく、お客さんが楽しいなという顔をしてくれるだけで幸せ」と振り返りました。

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加藤との抱擁シーンについて感想を聞かれた末成は、「ぶよぶよしてません。ちゃんと鍛えてらっしゃるんですね」とウットリ。また、末成は前川について「出た瞬間にコメディになる。不思議な方やなと思った。いい味を持ってらっしゃる」と絶賛します。当の前川は、「大阪にはどんどんどんどん行く“圧”がある。ついていけなかったなと……」と謙遜しましたが、末成は「引っ張ってはりましたよ!」と太鼓判を押しました。