年の瀬の恒例である「茂造新喜劇祭り! 今年も年末に笑って新年を迎えたらど~や!」が、2024年12月27日(金)〜29日(日)に京都・よしもと祇園花月で開催されました。人気キャラクター“茂造”に扮する辻本茂雄を筆頭に、新喜劇座員とゲストがドタバタのコメディーを展開。1年を大笑いで締めくくった千穐楽公演の様子を、芸人ライターとしても活動する新喜劇座員の祐代朗功がレポートします!

「急に来るで! アドリブ祭りやー!」
舞台はとある旅館。永田良輔扮する旅館の女性従業員“キャンディ”が「アルバイトのおじいさんが来ていないんです」と言うだけで、“茂造”のことだと丸わかり。観客はもう笑い始めます。直後に茂造が登場すると「待ってました」と言わんばかりの拍手喝采。茂造は、いきなりカバンを蹴るなど大暴れです。
さっそく、従業員のレイチェルにムチャぶりをするなどエンジン全開。茂造の「急にくるで! アドリブ祭りやー!」の一言に、観客は大盛り上がりでした。

旅館のアルバイトの茂造は、旅館客にも容赦なし。お馴染みの階段シーンで観客の大爆笑をとり、ストーリーは進みます。
ツッコミだけでなくダメ出しも!?
夫婦役の安尾信乃助と五十嵐サキや警官役の川下直城など、登場人物を次から次へとイジったり、ツッコんだりと「今年もアドリブ祭り!」と茂造が舞台で縦横無尽に暴れます。
さらに、五十嵐と永田が音楽に乗ってダンスすると茂造の携帯電話の着メロだった、というボケで客席を盛り上げました。

茂造の新喜劇の特徴は、”お客さま参加型”で会場が一体となって盛り上がれるところです。
不動産会社の清水啓之がやってくると、マキザッパを使った恒例のネタで会場は大盛り上がり。抽選で選ばれた1人のお客さまがステージに上がり、マキザッパネタに参加しました。
また借金取りの多和田上人のシーンでは、同じく恒例の”コブダイ”いじりから、茂造から観客へのムチャぶりも!? 観客も茂造のムチャぶりに応え、再び会場に一体感と笑いが生まれました。
まるでジェットコースターのような勢いで進んでいく「茂造新喜劇祭り!」ですが、終盤には観客をホロリと涙させる一幕も。2024年の締めくくりにふさわしい大盛り上がりの公演となりました。

「笑って元気になったらど~や!」
エンディングには出演者が全員登場し、歌を披露。最後に辻本から、2025年のゴールデンウイークに京都・よしもと祇園花月で還暦特別公演の開催が決定したことが発表されると客席が沸きます。そして「笑って元気になったらど~や!」という辻本の呼びかけで、2024年最後の茂造新喜劇は幕を閉じました。
さらに客席に向かって「笑って元気になったらど~や!」と呼びかけるとお客さんは大盛り上がり! ピーチとレイチェルとの一発ギャグ対決で、惜しまれながらも終演しました。


公演概要
『辻本茂雄GW還暦特別公演 笑って感動して元気になったらど~や!』
日程:4月25日(金)~5月6日(火・祝)開場18:30/開演19:00/終演21:30予定
会場:よしもと祇園花月
チケット:大人 4,500円/小学生以下 2,500円
作・演出:辻本茂雄
協力:劇団往来
キャスト:辻本茂雄、安尾信乃助、高井俊彦、平山昌雄、滝見信行、清水啓之、レイチェル、玉置洋行、永田良輔、生瀬行人、松本慎一郎、たかおみゆき、五十嵐サキ、湯澤花梨、こがちゃん、藤田、田島、川下直城、村崎真彩、要冷蔵、あいはらたかし、手島英治、入木将志、純歌、井路端健一
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