令和ロマン、バッテリィズ、エバース…M-1ファイナリストたちの2025年抱負は…!? 吉本の大型フェスDAIBAKUSHOWに60組続々登場

2020年のコロナ禍にスタートし、2024年で5回目を迎えた年の瀬の大型お笑いフェスティバル『DAIBAKUSHOW 2024』が、昨年末も大爆発! 第1部、第2部各4時間半の計9時間にわたって、「賞レースをにぎわした若手」から「劇場を守り続ける実力派」まで約60組が登場し、合計1万4000人のお客さんを“大爆笑”させました。大集結した人気芸人たちに、2025年の抱負を聞きました。

M-1王者が気合を入れて盛り上げる!

吉本の力を結集して2024年12月30日(月)に東京・有明の「東京ガーデンシアター」で開催された、この一大イベント。今回はその様子を振り返ります。

出典: FANY マガジン
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第1部のファーストハーフMCを務めたのは、昨年もテレビで大活躍だったニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)です。そしてオープニングアクトにはイベント5周年を祝して、『キングオブコント2024』で話題となった『富安4発太鼓 保存会』改め、ダンビラムーチョ(大原優一、原田フニャオ)が登場し会場は大興奮に包まれました。

第1部セカンドハーフのMCを務めたのは、『THE SECOND2024』のチャンピオンのガクテンソク(奥田修二、よじょう)です。メインとなるネタコーナーでは、「扉」をイメージしたステージに次々と芸人が登場。第1部のネタステージは『M-1グランプリ2024』で活躍したダイタクから始まり、ビスケットブラザーズ、トータルテンボス、南海キャンディーズ、マユリカ、かまいたち、NONSTYLE、cacao、笑い飯、次長課長、海原やすよ ともこ、中川家など豪華メンバーが登場し第1部は大盛り上がりで終演しました。

続く第2部のファーストハーフMCを務めたのは、テレビに劇場にと大活躍だった見取り図(盛山晋太郎、リリー)です。イベント5周年を祝して第2部にもビッグゲストが登壇しました。観客が全員起立して迎えたのは、オール巨人! ……に扮した兼光タカシ。オープニングアクトとして、YouTubeでもバズったCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born/オール巨人Ver.」を披露して会場を盛り上げました。

第2部セカンドハーフのMCを務めたのは『M-1グランプリ2024』王者の令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)です。登場するやいなや、「連覇マンです」と自己紹介するくるまに、ケムリが「自分のこと『連覇マン』なんて言うやついないから!」とツッコミを入れます。

このときすでに2時間以上が経過。第1部から通し券で観ている人もいるなか、くるまは「これからどれだけ面白くても、さすがにしんどいほうが勝つと思います! けっこうおカネも払っちゃったし、最後に気合いを入れてもとを取りに行きましょう!」と呼びかけ、盛り上げました。

第2部のネタステージではトップバッターのフースーヤを皮切りに、天才ピアニスト、オズワルド、コットン、金属バット、ジャルジャル、チュートリアル、フットボールアワー、テンダラー、博多華丸・大吉、海原やすよ ともこ、中川家など、豪華なメンバーが漫才やコントを披露し、会場を大爆笑に巻き込みました。

【人気芸人たちが語る2024年と2025年】

9時間にわたって盛り上がったDAIBAKUSHOW。終了後に、第1部と第2部に参加した芸人たちに話を聞きました。

「THE SECONDは自分たちのスタイルに合っている」

ダイタク(大、拓)
――『DAIBAKUSHOW』に出演してみていかがでしたか?

 『DAIBAKUSHOW』に初めて出たんですけど、トップバッターできれいな漫才が……。きれいすぎて、あの……すみません。まだ酔っ払っていて(インタビュー時点で午前10時過ぎ)、昨日深酒してしまいました(笑)。十分漫才やれたと思います。

 こんなに大きな会場でやれることなんてないんで楽しかったです。後ろのほうから遅れて笑いが来る感じとか新鮮で楽しかったです。

出典: FANY マガジン
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――2024年を振り返ってどうでしたか?

 いままでずっと行けなかったM-1の決勝に行けたことが大きかったです。

 今年はそれに尽きますね。

 決勝に行けないまま『DAIBAKUSHOW』に出たとして、どれくらいの人が知ってくれていたのかな、と思うんですよ。たぶん、今回いらっしゃったほとんどの人が『M-1』を観てくれたと思うんで、漫才がやりやすかったですね。

――2025年の抱負をお願いします。

 何年も(東京で)単独ライブをやってきたんですけど、ゲストを呼んで全国でやりたいです。前泊・後泊が理想で、ご当地の美味しいものを食べて、美味しい酒を飲んで、あまり万全ではないかたちで単独ライブに挑みたいです。

――(笑)

 お酒の量が年々増えているんで、来年は飲めないくらい忙しくなればいいなと思います。あと、『THE SECOND』は肩ひじ張らずに出られそうな大会ですし、自分たちのスタイルに合っていると思うので、セカンドで(活躍してほかの)おじさんたちの夢を断ちたいですね(笑)。頑張ります。

「DAIBAKUSHOWが続く限り吉本は…」

ニューヨーク(嶋佐和也、屋敷裕政)×ダンビラムーチョ(大原優一、原田フニャオ)
――『DAIBAKUSHOW』に出演してみていかがでしたか?

屋敷 毎年、朝10時から7000人が来て、しかも聞いたら(1部と2部の)通し券の人も多くて……。『DAIBAKUSHOW』が続く限り、吉本は安泰なんやろうなと思いました。

嶋佐 吉本のいちばん大きなイベントでMCをやらせてもらって、ダンビラとオープニングアクトをやれるって、冷静に考えてもすごいことですし、ありがたいことですね。いい年の終わりになりました。

原田 (オープニングアクトで)「冨安四発太鼓」の会長で出たとき、めちゃくちゃ盛り上がったんですけど、このネタ、70人くらいのお客さんが入るヨシモト∞ドームでつくったやつなんですよ。それが(100倍の)7000人につながるって感慨深いです。

大原 今日、(りんかい線の)国際展示場駅からお客さんと一緒に歩いて来たんですけど、誰にも声をかけられなかったですね。だから、あの大歓声の意味がわからなかったです。

出典: FANY マガジン
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――(笑)。2024年はどんな年でしたか?

屋敷 2020年からちょいちょいテレビに出させてもらっていますけど、友だちがどんどん増えてきて、2024年はそれがより色濃かったなと思います。身内でテレビをやれている感じがすごく楽しかったですね。

嶋佐 ダンビラが『キングオブコント』の決勝に決まったとき、大原とサンシャインの坂田(光)とGLAYのTAKUROさんの自宅に行かせてもらいました。

屋敷 そういうときは、サンシャイン・坂田の名前は省いてええから!

嶋佐 坂田が心配なんだよ!

――(笑)

嶋佐 TAKUROさんの生ピアノで「HOWEVER」を歌えたのはよかったですね。

原田 今年、メディアに出る回数がいちばん多かったですし、(ゲストとして登場した)兄貴と一緒に『ラヴィット!』(TBS系)のパネラー席にいるのが不思議すぎて……。いちばん喋って、めっちゃ盛り上げて、兄貴のすごさを感じた1年でした。

大原 『ラヴィット!』でニューヨークさん、囲碁将棋さん、オレら、木村カエラさんが映ったときは夢みたいでした。ニューヨークさんが売れてくれたおかげで、オレたちもやりやすいです。

屋敷 バビロン、サンシャインを『ラヴィット!』の常連にしたいね。キンボシのVTRを千葉ストロガノフ(バビロン)が見てるみたいな。

大原 それ夢だな〜。

20人とかの前でやっていたのが今回7000ですよね?」

バッテリィズ(エース、寺家)
――初の『DAIBAKUSHOW』はどうでしたか?

寺家 ちょっとすごかったですね。どこ見てやったらええんかわからんくらい(お客さんが)おって、笑い声も味わったことない感じだったので、もう1回出たいです。

エース いつもより楽しかったです。僕ら(お客さんが)20人とかの前でやっていたんですけど、今回7000ですよね? そりゃ楽しいやろって感じです。見てくれれば見てくれるだけありがたいです。

出典: FANY マガジン
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――2024年を振り返っていかがでしたか?

寺家 M-1がすべてですね。M-1に全振りして、そのぶんの返りがあったんで、こんなにうまくいったか、というのはあります。ただ、優勝できていないのが悔しいです。すごく大きい1年になったなと思います。

エース M-1は準優勝ですけど、いつもよりよかったなと思います。“いつも”がよくなさすぎたんで、いつもより結果がよかったなと。

――2025年はどんな年にしたいですか?

寺家 劇的に変わりすぎて……来年どんな感じになるのかわからないですし、何を目標にしたらいいのかわからないので、やりながら目標を決めていきたいです。もちろんM-1は目指します。

エース やっとみんなに見てもらえたんで、それを維持できたらなと。頑張りたいです。

自分が新婚なのを忘れて、やってしまいました…」

マユリカ(阪本、中谷)
――今年の『DAIBAKUSHOW』はどうでしたか?

阪本 やってしまいました……。自分が新婚なのを忘れて、「人の結婚式は出会いの場だから、出会いを求めに行く」というワケわからんネタをしてしまいました。

中谷 「そういう弊害が出るんや」と気づきましたね。

出典: FANY マガジン
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――祝福の拍手がありましたよね。

阪本 みんなが知っているもんやと思ってなくて、あんなに拍手してくれたことにびっくりしました。

中谷 触れるつもりもなかったんでね。

阪本 「結婚式って出会いの場になるらしいで」って言うたらザワザワとウケ始めたんで、ネタがむちゃくちゃになりました。

――2025年はどんな年にしたいですか?

中谷 東京に出てきて2年くらいになるんですけど、ちょっとずつやったことのない仕事もやらせてもらえるようになったので、引き続き来年の終わりも「いい1年だったな」と言えるような年にしたいです。

阪本 楽しいことしたいですね。何年か前に中谷の1人ミュージカルをしたんですけど、そういうことをやれたらなと思います。

中谷 勘弁してもらいたいです。あと僕は結婚したいです。ずっと(結婚を)目標にしていたのに、死角から(阪本に)先越されたのでびっくりしました。

「ネタの力でこんなに人生変わるんや」

ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)
――初の『DAIBAKUSHOW』はどうでしたか?

福本 「国民全員集まってるのか」と思うぐらいすごい人数でしたね。

ゆうじろー 最後は主人公になったつもりで渾身の演技をしました。

福本 アーティストになった気分でしたね。

ゆうじろー 気持ちよかったです。

出典: FANY マガジン
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――2024年はどんな年でしたか?

福本 転機となる年というか、「絶対にM-1決勝に行く」と決めてやったら本当に行けたので……頑張ってよかったです。

ゆうじろー 忘れられない年ですね。「ネタの力でこんなに人生変わるんや」と思ったんで、改めて福本さんを尊敬しようかな。

福本 急にこんなこと言い出して気持ち悪いですね(笑)。決勝が終わっていまだに「あれは現実のことだったのか」と思うんですよ。こういう仕事(DAIBAKUSHOW)を入れてもらって、ようやく実感するみたいな……。この感じで忙しくさせてもらった場合、この声はいつまで持つのか(笑)。これを毎日続けたら、僕の声はボロボロになってしまうかもしれません。

ゆうじろー それでいうと2025年は、やっぱり健康第一ですね。

福本 そこは「面白くなる」とかじゃないんや。

ゆうじろー まず健康第一。第二に面白く!

福本 2025年はM-1優勝を目指したいですね。2024年は僕たちがいちばんヒマだったので、かなりのアドバンテージがあったと思うんですよ。忙しくなって、どれだけネタを書けるのか。時間を作ってなんとか戦っていきたいですね。

「去年より会場がちっちゃく見えた」

■令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)
――今年の『DAIBAKUSHOW』はいかがでしたか?

ケムリ 昨年、ここでネタを飛ばしたんで、今回は飛ばさずやれてよかったです(笑)。

くるま やはり2連覇がなせるワザですよね。

ケムリ 基本、人は2連覇しなかったらネタを飛ばすからね。

――(笑)。くるまさんはどうでしたか?

くるま 去年より会場がちっちゃく見えましたね。

ケムリ 強いねお前。芸人としてもちゃんとデカくなってんだ。

出典: FANY マガジン
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――2024年を振り返ってどんな年でしたか?

くるま 『ABCお笑いグランプリ』優勝がいちばんデカいですね。

ケムリ うそー! M-1の2連覇じゃなくて、ABCのほうなんだ!

――(笑)

くるま ピーク。

ケムリ ピーク!?

くるま ABCのファーストラウンドを勝ったときが、いちばんのピーク。

ケムリ えー。そこ! 確かにそれも嬉しかったんですけど、とにかくM-1の2連覇といういちばん素晴らしい成績を収められて、本当に文句のない1年でした。

――2025年はどんな年にしたいですか?

ケムリ 来年はMCに挑戦してみたいですね。

くるま 来年、『DAIBAKUSHOW』を3デイズに!

ケムリ お客さんのお尻が死んじゃう!

「ミキは漫才を極めだしてる」

ミキ(昴生、亜生)
――今年の『DAIBAKUSHOW』はいかがでしたか?

昴生 これだけ長丁場やってんのに、あれだけ笑ってくれはるというのは嬉しい限りです。

亜生 登場のスモークだけ恥ずかしかったですね(笑)。

――2024年はどんな年でしたか?

昴生 毎年変わらず、“漫才”だった1年でしたね。2024年は700ステージあったらしいんですけど、でもそれは毎年のことやし、特別「今年やったな」という感じでもないんです。でも、充実感がありました。

亜生 今年は特に濃かった気がします。「漫才やったなー」って感じはしますね。

昴生 漫才を“極めだしているな”って感じです。極めてないですよ? 極め“だしてる”ですから。

亜生 見出しは「ミキは漫才を極めだしてる」やな。

出典: FANY マガジン
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――(笑)。2025年の抱負を聞かせてください。

昴生 過去に新人賞、奨励賞をいただいている『上方漫才大賞』の大賞を獲りたいです。でも、これって僕らがどうこうする話ではないんでね。

亜生 だから、こういうメディアでアピールしていかないといけないんですよ。僕たちは『上方漫才大賞』を獲りたい! 『上方漫才大賞』を目指してやっています!

昴生 (笑)。僕らは「どこに向いてるか」言うたら、M-1よりそっちなんです。獲れる獲れへんとはまた別で、そこを目指してやっていることが充実感につながっているなと思います。

亜生 「700ステージ」「全国ツアー」……僕らはこれを何年も続けている。そして2024年は何よりも一つひとつの舞台に濃さがあった。漫才を極めだしている。もうそろそろ!

昴生 『上方漫才大賞』獲っている人は極めとかなアカンねん。

――(笑)

「“たぶん”いちばん忙しかった」

エバース(佐々木隆史、町田和樹)
――今年の『DAIBAKUSHOW』はいかがでしたか?

町田 2023年は、これに出るためのオーディションに出て落ちて……だったんで、ようやく「吉本に入ったな」って感じがします。

佐々木 これに出るって決まったのがM-1の2回戦くらいだったんで、決勝に行けなかったら恥ずかしいかな、と思っていました。最低限、決勝に行けたので一安心でしたね。

出典: FANY マガジン
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――2024年はどうでしたか?

町田 賞レースにいっぱい出て、いろんな人に知ってもらえて、いちばん人生が変わった1年でした。

佐々木 僕ら9年目なんですけど、芸歴で“たぶん”この9年目の1年間がいちばん忙しかったと思います。

町田 “余裕”で忙しかったけどね。

佐々木 “たぶん“いちばん忙しいかな。

町田 “余裕”で忙しかったって。

――(笑)。2025年の抱負をお願いします。

町田 去年と同じ結果だと現状維持になってしまうので、毎年一個ずつでかい結果を残したいです。

佐々木 去年は初めてM-1決勝に行けたんで、2025年は2024年より“たぶん”忙しくなるんじゃないかなって思いますね。

町田 だからそうだって!

――(笑)

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