女優・川崎亜沙美が、大阪府岸和田市の豊かな竹資源の魅力を国内外にPRする同市初の「岸和田竹大使」に任命され、その就任式が12月3日(金)に同市役所で行われました。出身地である岸和田市のことを「自分を助けてくれた街」と話す川崎。式典では地元への思いや就任の意気込みを熱く語りました。
「岸和田の竹に興味を持ってほしい!」
岸和田市役所の市長公室で行われた就任式には、川崎のほか永野耕平市長、堤勇二副市長、松下貴志まちづくり推進部長らが出席。市と連携した竹資源活用の取り組みのPRや、企画運営への協力をはじめとする竹大使の役割が告げられます。そして、永野市長から任命書を手渡されると、川崎は「ありがとうございます」と笑顔を見せ、出席者からは拍手が起こりました。
「岸和田はやっぱり特別な街。自分を助けてくれた街です」と話す川崎は「海も山も、まだまだほかにも魅力があって、そこには竹もあります」とさっそくアピール。そして、こう力を込めました。
「岸和田市の土地に根を張って生きていた竹と共存し、環境についても考えたりしながら、一緒に成長させてもらえればと思います。まだまだ勉強不足だけど、これから一生懸命取り組んでいきたいです。岸和田市の竹に興味を持ってもらえれば」
一方、永野市長は「岸和田はだんじり(祭)で有名ですが、それ以外にも素敵なところがいっぱいあります」と力説。「芸能人ではあるものの、身近な存在の人」という川崎の大使任命について、こうコメントしました。
「こういう常に熱い人に大使になっていただくことで、放っておくと厄介者になる竹を、魅力あふれるものに変えていけるのではと思いました。岸和田の竹が引く手あまたになるように昇華させていきたい。一緒に頑張っていきたいです」
委任状を片手に竹を担ぐ
歓談の時間には、川崎は岸和田市の竹資源について、「岸和田なら、祭りのうちわや提灯があるなど、竹は人の暮らしのなかでけっこう使われています」と説明。「竹を通じて、何かひとつになれるんじゃないか。岸和田の竹を広めて、知ってもらって、もっとパワー全開でいけるんじゃないかと思います」と熱いトークを展開します。
さらに川崎は「竹大使に選ばれたのはかぐや姫のイメージ、もしくは、竹のように中身が空っぽだからですか?」と市長に質問。それに対して市長は、「柔軟性があるから。そして竹を割ったような性格だからです」と即答していました。
その後も、市長のマスクが、子どもたちがデザインした岸和田のマーク入りのものだと明かされると、川崎はマスクのデザインに、来年の干支の寅と竹を提案。さらに、たけのこ掘りイベントへの参加や、竹ソムリエ、岸和田市が誕生した11月1日を「竹の日」にすることを提案するなど、アイデアが止まりません。
竹大使に関しては「ずっと続けていきたい」と川崎。市長からは、来年3月27日(日)に開催予定の「ゆめみヶ丘岸和田まちびらきフェスタ」をひとつの目標に、竹でステージを組むことや、市民が参加できる面白いイベントを企画していることが明かされ、川崎は「そこからスタートが切れたらすごく素敵!」と目を輝かせていました。
フォトセッションでは、川崎が委任状を片手に竹を担ぐという斬新なポーズを取って、出席者から笑いがこぼれるひと幕も。穏やかな雰囲気のなか、就任式は終了しました。