ジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)と、矢野・兵動の矢野勝也、吉本新喜劇の安尾信乃助、信濃岳夫による公演『じゃるのすけ~僕たちの新喜劇~』が、2月25日(火)に京都・よしもと祇園花月で開催されました。世代も芸歴もバラバラながら、ふだんから仲がいいという5人が、アドリブ満載のオリジナリティあふれる新喜劇で客席を爆笑の渦に巻き込みました。

前説に「ブラックデビル」が登場!
この5人による公演は昨年8月以来、2回目です。開演前のアナウンスは、ジャルジャルと同期の兼光タカシによる“オール巨人”のモノマネ。ジャルジャルのファンにはおなじみの“アテネとK”によるコンビ、「ブラックデビル」が前説に登場することが告げられると、会場から歓声と拍手が起きます。
全身黒の衣装に身を包んだブラックデビルの2人は、登場するなり「つまらない芸人が前説をするべき」「伝わらないのを前提にやらせていただく」と、いつも通りの“上から”スタンス。言葉とは裏腹のリズムネタが飛び出して客席から拍手が起こると、2人がそれにクレームをつけてさらに盛り上げます。

その後もドタバタしつつ芝居がスタート。舞台は新喜劇でおなじみのうどん屋です。前説のブラックデビルが来店して店主(信濃)が驚かされると、無理矢理のその世界観に引き込まれます。続いてバイト店員(安尾)と、店主の彼女の父親(矢野)が現れ、さらにカオスな世界へ……。
彼女との結婚を夢見る店主が翻弄され続けるストーリーは新喜劇らしい展開を見せるものの、次から次へと登場するキャラクターたちがとにかく個性的!
福徳が、キャミソールに短パン姿でときどき頭部が伸びる謎のキャラで登場したかと思えば、安尾はおさげ髪でカネにものを言わせる女性役。パッと見ではキャラがよくわからない後藤が店主の信濃と爆笑のやりとりを展開したあとには、“大喜利サークル”の面々が現れ、いきなり大喜利対決になだれ込みます。


ジャルジャルは稽古したくない!?
シュールなキャラからベタなもの、あっと驚く奇抜なものまで、登場人物が入れ替わり立ち替わりで店主を翻弄。セリフなのかアドリブなのかもわからない演技で、客席は最後まで爆笑に包まれました。
カーテンコールに現れた5人の姿に、会場から改めて大きな拍手が送られます。福徳が「稽古期間が2カ月あった」と話し出すと、信濃が「(ジャルジャルの)2人がやりたくない、と」と内幕を暴露。安尾はさらに、じゃるのすけのグループLINEに矢野だけが入っていないこともバラしていました。
また、稽古では30分だったのに本番で50分に伸びたことや、矢野の最後の演技がアドリブだったこと、さらには開演前の兼光のアナウンスが“生”だったことも明かされるなど、和気あいあいと言いたい放題の5人。
最後は、5人の中で「一応リーダー」だという安尾が、“じゃるのすけ”について「自分でも楽しんでしまうイベント」と振り返りながら、矢野の一本締めで幕を下ろしました。


『じゃるのすけ~僕たちの新喜劇~』は3月4日(火)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。
FANYオンラインチケット(配信)はこちらから。