お笑いコンビの天才ピアニスト(ますみ、竹内知咲)が、将来の大阪文化を担う人材に対して大阪市から贈られる『咲くやこの花賞』大衆芸能部門を受賞しました。天才ピアニストの2人は、2月26日(水)に大阪市中央公会堂で行われた贈呈式に出席。歴史ある賞に輝いた喜びを語り、漫才を披露して会場を盛り上げました。

竹内「この賞を胸にがんばります」
42回目を迎えた2024年度の『咲くやこの花賞』受賞者は、大衆芸能部門の天才ピアニストのほか、美術部門が現代美術の野原万里絵氏、音楽部門がアーティストのアイナ・ジ・エンド、演劇・舞踏部門がOSK日本歌劇団の翼和希氏、文芸その他部門が小説家の蝉谷めぐ実氏です。
贈呈式の冒頭、横山英幸大阪市長が次のように挨拶しました。
「大阪は歴史上、民の力で非常に優れた文化芸術、経済を形成しました。今年は大阪・関西万博を迎えます。世界から注目されるこの機会に、大阪の誇らしい上方文化を世界に発信していきたいと思っています。そのためにも文化を支えていただいている受賞者の皆様には上方文化の向上にお力を賜りますことを心からお願い申し上げます」

続いて、各部門受賞者へ表彰状と記念のトロフィーを贈呈。天才ピアニストが『第52回NHK上方漫才コンテスト』や『女芸人No.1決定戦 THE W 2022』など数々の賞に輝いていることが紹介されると、ますみは「大したことないんですけど、6個くらいです~」と“謙遜”して大きな笑いが起きます。
そして漫才を披露したあとに、改めて受賞の喜びを語ります。竹内は「この賞を胸に今後、ますます活躍できるようがんばります」と決意表明。一方のますみは「上方の演芸を盛り上げていくのは私たちしかいない……!」と堂々宣言しました。
さらに、ますみは「受賞には“これからがんばってくれよ”という期待も込められていると思うので、全国にもっと(天才ピアニストのことを)知ってもらって、関西の笑いも盛り上がっていけるよう、がんばりたいと思います」と続けました。

“お笑いコンビ”という肩書きが「うれしい」
終了後、竹内はこの日の贈呈式をこう振り返りました。
「ほかの部門を受賞された方々とお会いできて、ちょっとだけお話しもできて、すごく刺激を受けました。まったく別の業界の皆さんだったので、皆さんと一緒に今年度に受賞できてよかったなと思いました」
一方、ますみは歴史ある賞に輝いた喜びを語ります。
「脈々と受け継がれた歴史のある『咲くやこの花賞』を受賞できて本当にうれしいですし、特に大衆芸能部門はめっちゃ活躍されている方々、尊敬する方々が歴代受賞されていて……。いま脈々と受け継がれていると言ったんですけど、これ以上、すごい人が出てきてほしくないですね(笑)」

この日、会場で配布されたパンフレットで天才ピアニストの肩書が「漫才師」でも「コント師」でもなく、「お笑いコンビ」になっていたことについて、竹内は「うれしかった」と話します。
「コントのほうも認めてくれているんだなと思って、お笑いコンビというジャンルにしてくださったことがありがたかったです」
竹内は、『咲くやこの花賞』の受賞を機にこんな希望を語ります。
「後輩や先輩、また違う業界の方と一緒に大阪とか、お笑いなどを盛り上げれるようにがんばりたいなと思います。ちょっと毛色の違うライブをするのもいいかなと思います」
2025年は天才ピアニストのコンビ結成から10年目に突入します。竹内は来年の10周年を見据えて、「出場資格が今年で最後になる賞レースもあるので、引き続き賞レースの結果にこだわっていくということと、いままで出したことがない大きな結果を出せるようにがんばりたいと思います」と意気込みました。
