ジャルジャルの2人が登場人物11人を演じ分けたコントシネマ『サンチョー』。上映拡大で、東京都品川区のキネカ大森で上映が始まったのに合わせて、主演のジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)が、俳優の片桐はいりとともに“映画館スタッフ”として入口で観客を迎え入れる、というサプライスイベントが開催されました。題して『ジャルジャルとチケット確認する片桐はいりって奴』。果たしてその顛末は!?
ジャルジャルしかほぼ出てこないこの作品は、コントと長編映画を織り交ぜた誰も挑戦したことのない新たな映像作品として話題を呼んでいます。当初は11月19日(金)の公開から1週間限定での上映予定でしたが、関西を中心としたいろいろな映画館で続々と上映が続いています。
一方、片桐はいりが、自身の地元にある映画館、キネカ大森でチケットのもぎりをしたり、掃除をしていることは知る人ぞ知る話。『サンチョー』上映開始の翌12月4日(土)には、そんな片桐とジャルジャルが“映画館スタッフ”として観客を迎え入れました。
片桐とともにチケットチェック
片桐は『サンチョー』のロゴが入った黒いTシャツとベージュを基調としたチェックのパンツ姿といういでたちで登場。ジャルジャルのいつものコント衣装、黒のTシャツとベージュのパンツに合わせたようです。
観客の入場がスタートすると、福徳は差し出されたチケットの日時などを「疑ってます、疑ってます」と言いながら確認。その後、「オッケーです!」と入場を促すと、続く片桐が「消毒をお願いします」とお客さんに消毒を促します。最後の後藤は、観客一人ひとりに「ベリーサンチョー!」「サンチョーです!」などの感謝の言葉をかけて、場内へと送り出しました。
観客の入場後には、福徳と後藤が「ホットコーヒーやポップコーンもありますよー!」と呼びかけ。長蛇の列ができた売店を見た片桐は、「こんなの、初めて見たかもしれない」と目を丸くしました。
「気さくさ」に感謝する2人
ジャルジャルと片桐は、この日が初対面。2人に片桐の印象を聞くと、福徳は「大ベテランの方なのに、気さくで喋りやすくて楽しかったです」「ふだんから、ここでもぎりやってはんねやろうなっていうのがよくわかりました」と笑顔で話します。後藤も「売店に列ができてるのを喜んでもらえてよかった。本当にもぎりさんとして日々、ここにいてはるんやなと思いましたし、貴重な経験をさせていただきました」と感謝していました。
片桐の気さくな人柄に、「一緒にコントをやってくれるんじゃないかな」と話す後藤。福徳はもぎりの合間にコントを一緒にやりたいと伝えたそうで、「『いやいや、できないです、できないです』って言ってましたけど、案外、やってもらえるかもしれないですね」と期待を寄せました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、観客と触れ合うかたちのイベントは久しぶり。福徳は「(YouTubeで)一緒にコントやってる人も観に来てくれてました。最近、(出演の)応募が来てなくて僕らのファンをやめたのかな……、と思っていた人も来てくれていて、嬉しかった」と感謝。後藤も「またこういうかたちのイベントをやってみたい」と語りました。
「海外で上映したらいいんじゃない?」
上映前には、ジャルジャル2人によるトークも。これまでに3回、キネカ大森に足を運んだことがあるという福徳は、「3本とも本気のマニアックな映画で、なおかつ大当たり映画やったから、(自分たちの映画が)並んじゃってええんかなっていうプレッシャーがあった」と告白。これに対して後藤は、「大丈夫、唯一無二やから!」と自信たっぷりに返します。
福徳はもぎりの最中、片桐から「海外で上映したらいいんじゃない?」という提案を受けたとのこと。実際に、今回の映画の取材で映画通のライターから「イスラエル映画のようですね」と言われたエピソードを片桐に伝えたところ、「あぁ、確かにわかります。そういう、おひとりでずっとやってるジャンルの映画あります」と言われたとか。福徳は「お言葉が“映画通”すぎて……」と恐縮しきりでした。
各地の映画館で上映がスタートしたり、上映延長している現状について、後藤が「うっすら1年くらい上映してる、みたいなことになれへんかなぁ」とつぶやくと、福徳も「ロングランになったら(いいな)」と相づち。ただ、すでに舞台挨拶で各地を回っているため、「(映画について)もう喋ることはない」とぶっちゃけると客席から笑いが起きました。
コントシネマ『サンチョー』は各地で好評上映中。上映館などの情報は公式サイトで。
公式サイトはこちらから。
映画概要
『ジャルジャルコントシネマ「サンチョー」』
出演:後藤淳平、福徳秀介
作:ジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)
監督:倉本美津留
制作・配給:吉本興業