朝の子ども向け番組「おはスタ」(テレビ東京系列)で約1年間かけて行われた“日本一朝早いお笑い賞レース”『あさ-1グランプリ』の決勝が、3月19日(水)の生放送内で行われ、バンビーノ(藤田ユウキ、石山タオル)が優勝しました! 近年、再ブレイクしているバンビーノは、いまや子どもたちから絶大な支持を受ける人気コンビに。今回の優勝で、名実ともに「子ども人気ナンバーワン芸人」となった彼らに、子どもを笑わせる極意や今後の展望について聞きました。

ひょっこりはんを破って優勝!
“あさ-1グランプリ”は、人気芸人が多数参加して行われてきた熾烈なネタバトルトーナメント。勝敗を決めるのは、視聴者による“生投票”です。
昨年4月からのトーナメントを勝ち抜き、月間チャンピオンとなったのは7組(バンビーノ、大谷健太、ぼよんぼよん、ひょっこりはん、ジョイマン、やさしいズ、おたこぷー)。そして、月間チャンピオンと敗者復活1組(滝音)のなかから真のチャンピオンを決める戦い「あさ-1グランプリチャンピオンズバトル」が、この2月からスタートしました。
今回、その決勝でバンビーノがひょっこりはんに勝利し、年間グランドチャンピオンの座に輝きました。

藤田「この称号は絶対にほしかった」
――優勝おめでとうございます! まずは“あさ-1グランプリ”初代王者となった感想を教えてください。
石山 1年間かけてやってきた、人気コンビもたくさん出ている賞レースの年間王者と考えたら、感慨深いですね。いままでキングオブコントも準優勝で、オールザッツ漫才も準優勝だったので、これは嬉しいですよ。
――初の賞レースタイトルですか?
石山 そうですね。だからオレ、自分でもびっくりしました。(優勝が決まった瞬間)自然とガッツポーズしてたから(笑)。
藤田 純粋なガッツポーズ(笑)。
石山 40歳でガッツポーズをできること、あんまないですからね。ふつうに嬉しかったです。
藤田 やっぱり僕たちは最近、(ファミリー公演などで)ファミリー層を相手にすることが多いですから。この称号は絶対にほしかったですからね。

――これからは“あさ-1グランプリ”の初代チャンピオンとして「朝の顔」になるわけですね。
石山 でも今日、改めて藤田のアップの顔を見たんですよ。ヒジョーに朝に向いてないですよね。
藤田 (笑)
石山 なんか、元気がなさそうな顔なんで、「朝の顔になれるかな?」とは思いましたね(笑)。自分も太ってるんで言いづらいですけど、藤田には痩せてほしいですね。
藤田 やっぱチャンピオンってみんなシュっとしているもんな。そういうタレントになりたいです。
石山 初めてじゃないですか、ガチムチで優勝したのは。ビスケットブラザーズか、オレらだけだよ。
藤田 よく票が入ったな(笑)。
石山「その場の空間をつかまないといけない」
――以前、おふたりはFANYマガジンのインタビューで「子ども向けのジャンルでは負ける気がしない」と言ってましたが、それが証明されたかたちですね。
石山 僕らがこのジャンルで負けないのは、“子どもをナメていないから”だと思います。昨日もロケで子どもたちと触れ合ったんですけど、「撮れ高がどうだ」とか「いまのはカットだな」とか当たり前にいうんですよ。
藤田 小学生でもね。やっぱりみんな、YouTubeとかでいろいろ見てるんだろうな。
石山 「なんでテレビの裏の人が使う言葉を知っているんだろう?」と驚くぐらい、いまの子はお笑いに敏感なんです。「子どもに合わせすぎてる」とか言う子もいますから。芸人のネタを見て、「あ、この人、子どもをナメてる」って。
藤田 「こう、やっとけばいいんでしょ?」みたいなね。
石山 「『やっとけばいいんでしょ?』が透けて見えた」って。子どものためにわざとゆっくり大きな声で話すと、YouTubeのスピードに慣れてるから、退屈に感じたりする状態なんですよ。

――子どもたちのお笑いを見る目が厳しくなっているんですね。そのなかで、大切にしている「子どもを笑わせる極意」はありますか?
石山 まずは端的な言葉でわかりやすく伝えるということ。パワーポイントのプレゼンと一緒です。複雑なことはいらないんですけど、一瞬で「面白い」と思わせないと(気持ちが)離れちゃいますから。
藤田 (石山は)めっちゃ喋り方がパワーポイントっぽいんですよ。要点、要点(笑)。
石山 あとは、「場の支配力」だと思います。「この場をどういう空間にするか」という振る舞いがうまい人が、子どもからは「面白い」とされるのかもしれないですね。
藤田 ファミリー公演でも、行った先々で(子どもたちの)反応がぜんぜん違ったりするからね。
石山 そう。その場、その場の空間をつかまないといけないんで。(ファミリー公演の)ゲストで出てくる芸人さんも、そこは苦労していますけど、勘のいい人とか芸歴の長い人はすぐに空間をつかむんで力を感じますね。
石山「やっぱり常に楽しんで踊りたい」
――今後のチャンピオンとしての活動についても教えてください。4月には、さっそく子ども向けの公演(「第8回バンビーノの大満足お笑いフェス!~春の桜祭り~」)が控えていますね。
石山 これは、本当にタイトルのごとく「大満足」できるメンバーを揃えています。演芸、漫才、コントなどいろいろなジャンルのお笑いがその日に一発で見られる、寄席というかフェスですね。子ども席も用意しているので、子どもはずっと騒いでいても大丈夫です。
藤田 今回8回目なんですけど、前回は「クリスマスダンスパーティー」という、みんなでダンスするだけの時間があって、それがめっちゃ盛り上がったんですよ(笑)。
石山 マライア・キャリーの曲(『恋人たちのクリスマス』)にのせてね。最高でしたよ。頭使わないで楽しめるから。
藤田 今回もみんなが参加できるコーナーはめちゃくちゃ考えてますから、期待してほしいです。

――今回、“あさ-1グランプリ”のチャンピオンになったことで期待が集まると思いますが、さらにこの先の展望はありますか?
石山 そこはどうしましょうね。逆に相談したいです。こちらも。
藤田 (笑)
石山 難しいんですよ。これから「子ども向けにやっていきます」と言うのは簡単なんですけど、芸人界でそれは、お笑いの“本ロード”から逃げている感じもあるんです。
藤田 そう見えてしまうんですよね。「すごいよな」って言ってくれる先輩たちもいるんですけど。
石山 ビジネスライクな感じがするんじゃないですかね。だから、そのバランスは難しいと思っています。もちろん、子ども向けの公演は続けていきますけど、お笑いの“本ロード”も、しっかりやっていきたいですね。とにかく、サラリーマン化はしないようにしたいなと思います。
藤田 慣れちゃってね。
石山 慣れちゃって、「ニーブラ」するときに無機質な顔でやりたくはないんですよ。やっぱり常に楽しんで踊りたいんで、その気持ちは忘れないようにしたいですね。
公演概要
「第8回バンビーノの大満足お笑いフェス!~春の桜祭り~」

会場:よしもと幕張イオンモール劇場
日時:4月26日(土)開場 17:30/開演 18:00/終演 19:00
出演者:バンビーノ、ハイキングウォーキング、蓮華、ウエスP、デニス
※オンライン配信無し
※4歳以下(身長110cm以下)はひざ上のみ無料
料金
大人前売:2,500円/子供前売:1,000円
大人当日:3,000円/子供当日:1,000円
◆一般販売:3月26日(水)10:00~
FANYチケットはこちらから。
番組概要
「おはスタ」
テレ東系で毎週月~金曜あさ7:05~好評放送中!!
番組公式サイトはこちらから。
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