ロングコートダディ兎「30回くらいNGを出した」映画『ネムルバカ』公開記念舞台挨拶

人気漫画家・石黒正数による傑作青春漫画『ネムルバカ』が実写映画化。メガホンをとるのは『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで知られる今最も勢いのある監督、阪元裕吾。本作の主人公は、大学の女子寮の同じ部屋に住む2人。後輩・入巣柚実役を久保史緒里(乃木坂46)が、先輩・鯨井ルカ役を平祐奈が演じています。本作で2人は初共演、W主演となります。映画『ネムルバカ』は、3月20日(木・祝)より新宿ピカデリー他にて全国公開中です。

チーム「古本MAX」が集結した貴重な回に!?

出典: FANY マガジン
©石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

本作の公開を記念して全国各地で行われている本舞台挨拶。今回登壇したのは、兎(ロングコートダディ)、山下徳久、本作のプロデューサーの藤井宏二の3名。兎は久保史緒里演じる入巣柚実がアルバイトをする古本屋「古本MAX」の先輩アルバイトの仲崎、山下は古本MAXのお客さん役を演じており、チーム「古本MAX」が集結した貴重な回となりました。

映画の舞台挨拶に参加することが初めてだという兎は観客に向けての挨拶を求められると「吉本興業17年目……」と緊張した様子で自己紹介を始め、観客の笑いを誘う好スタート。会場の温かい歓迎に緊張がほぐれた様子を見せました。

ウザい先輩キャラを演じた反響は…!?

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©石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

公式TikTokに投稿された仲崎の出演シーンの再生数が150万回以上を記録するなど、公開されるや否やSNSでも大きな話題を呼んでいる本作ですが、身の回りでの反響を尋ねられた兎は「DMで『兎さんのことを本当に嫌いになりそうです。(いい意味で)』みたいな内容がよく届くんですよね(笑)」とクセの強いウザい先輩キャラを演じた故の反響を明かし、「イメージぴったりみたいに言われることもあるんですけど、全然違いますからね! 僕と違って仲崎はガンガン行動して未来を切り開いていける人。演技中は俺は行くんだ!と暗示をかけていました」と、自身とは正反対の役柄を演じたことの苦労を振り返ると、個性的なお客さんを演じていた山下も「僕も全然違いますからね!」と続いていました。

兎と山下徳久のキャスティングは決め打ち!

2人のキャスティングの経緯についての話題になると、プロデューサーの藤井が「監督と相談して決めるんですけど、2人は決め打ちでした。見た目よりキャラなんだなと」と告白。

それを受けて兎は「原作の仲崎が細くて、僕が太いという情報がおそらく伝わっていて、衣装がちょうど中間くらいのサイズだったんですよ。けっこうピチっとしてて(笑)。漫画に出てくる剣山マントみたいにトゲトゲが生えている高そうな靴が用意されていたんだけど、両足のファスナーを上げた瞬間に壊れちゃったんです」と思わぬハプニングに見舞われていたことを明かしました。

山下も自身の役のミリタリー風の衣装について「衣装合わせの時に監督が戦車のTシャツを気に入って絶対使いたいという話になって、迷彩服が決まって、なぜか顔も汚すことになった。もし監督の中で裏設定があるのだとしたら、すべて戦車のTシャツから始まっていると思います(笑)」と阪元監督らしいこだわりが垣間見えるエピソードを披露しました。

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©石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

また兎は緊張してNGを連発してしまったそうで「体感30回くらいNGを出しましたね。カットがかかるたびに台本を読みたかったんですけど、誰も見ないからそういうものなんだと思って、体の大きいマネージャーに隠してもらって台本を読んでいました」と、慣れない映画撮影の現場ならではの苦労を語りました。

兎がすごいと思う先輩はあの芸人!

舞台挨拶の後半には観客の質問に答えるティーチインを開催。入巣とルカの関係にちなみ、すごいと思う先輩は誰かという質問を受けて兎は「たくさんいるんですけど……見取り図の盛山さん。テレビで見てみなさん面白さは知っていると思うんですけど、実はテレビではすごい緊張していて楽屋の方が10倍面白い。慣れてきたらもっと面白くなると思うので、これからの盛山さんに期待してください(笑)」と先輩の意外な一面を暴露。

山下は「西田敏行さん。何回か共演させていただいたことがあるんですが、台本通りにセリフを言ったことが一度もなかったんです。でもニュアンスはあってるから成立しているし、本当にうまいなと思いました」と亡き大先輩へ思いを馳せていました。

兎が映画通のようなコメントを…

続いて、一番好きなシーンを尋ねられると兎は「シーンというより全体なんですけど、BGMが少ないように感じて、その分ルカのライブシーンは音に色が付いて見えるというか、入巣の憧れの感情が乗っているように感じた」とまるで映画通の仲崎が語っているかのように解説。

山下は「阪元監督の『最強殺し屋伝説国岡』に出ている大坂健太という役者が入巣と仲崎が食事をするシーンで出てくるんですけど、彼の使い方として阪元監督が大正解を出していて大好きなシーンなんです」と、阪元組をよく知るからこその着眼点で見どころを紹介しました。

出典: FANY マガジン
©石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

最後に観客へメッセージを求められると「映画というのは観ても素晴らしいし、出てもいいものだなと思いました。何気ない二人だけど、二人だけの大事な時間がある。みなさんもそんな時間を大切にしつつ、外の世界に目を向けていけばどんどん世界が広がっていくんじゃないかと思います」(兎)、「観て良かったとおもったら、ぜひ2回3回と足を運んでもらえたら。なんでもいいのでSNSで感想を投稿していただけると嬉しいです」(山下)、「みなさんの口コミがロングランに繋がるのでぜひよろしくお願いします」(藤井)と思い思いに作品をアピールして本舞台挨拶は終了しました。

STORY

大学の女子寮で同じ部屋に住む後輩・入巣柚実(久保史緒里)と先輩・鯨井ルカ(平祐奈)。
入巣はこれといって打ち込むものがなく、何となく古本屋でバイトする日々を送っている。
一方ルカはいつも金欠状態だがインディーズバンド「ピートモス」のギター・ヴォーカルとして、自らの夢を追いかけている。
2人は安い居酒屋でダラダラ飲んだり、暇つぶしに古い海外ドラマを観たり……緩くもどこか心地よい日々を過ごしていた。
そんなある時、ルカは大手音楽レコード会社から連絡を受け、2人の日常に大きな変化が訪れる……。

イベント概要

映画『ネムルバカ』公開記念舞台挨拶
日時:2025年4月3日(木)19:50~20:20 
※本編上映後舞台挨拶
会場:TOHOシネマズ池袋(スクリーン7)
登壇者:兎(ロングコートダディ)、山下徳久、藤井宏二プロデューサー 
MC:沖田遊戯 
※敬称略

作品概要

映画『ネムルバカ』
3月20日(木・祝) より新宿ピカデリーほか全国公開中
出演:久保史緒里(乃木坂46) 平祐奈
綱啓永 樋口幸平 / 兎(ロングコートダディ)
儀間陽柄(the dadadadys) 高尾悠希 長谷川大
志田こはく 伊能昌幸 山下徳久 / 水澤紳吾
吉沢悠
原作:石黒正数「ネムルバカ」(徳間書店 COMICリュウ)
監督:阪元裕吾
脚本:皐月彩 阪元裕吾
音楽:立山秋航
主題歌:「ネムルバカ」(作詞:石黒正数/作曲:朝日/歌:平祐奈 as 鯨井ルカ)
プロデューサー:寺田悠輔 藤井宏二
ラインプロデューサー:尾関玄
撮影:渡邊雅紀
照明:小川大介
サウンドデザイン:山本タカアキ
録音:藤林繁
助監督:河野健佑
美術:岩崎未来
スタイリスト:入山浩章
ヘアメイク:赤井瑞希
制作担当:今井尚道
キャスティング:伊藤尚哉
編集:小美野昌史
スチール:澤田もえ子
宣伝デザイン:寺澤圭太郎
宣伝プロデューサー:松谷昂
宣伝:川崎楓
音楽プロデューサー:中村伸一
企画協力:直井卓俊
原作協力:猪飼幹太 岩中亜梨沙
製作:映画『ネムルバカ』製作委員会(ポニーキャニオン/徳間書店/Libertas)
制作プロダクション:Libertas
製作幹事・配給:ポニーキャニオン
©石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会
新宿ピカデリーほか大ヒット公開中!

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