桂文枝が“82歳の誕生日”に独演会!「“ハニー”と呼ばれるような高齢者のアイドルになりたい」

今年82歳になる桂文枝が、誕生日の7月16日(水)に大阪・なんばグランド花月で独演会を開催します。文枝は4月25日(金)に開いた会見で、「サニーからハニーへ!桂文枝 華麗なる独演会」と題された公演に向けた意気込みを語りました。創作落語の名手として、長きにわたって上方落語界をけん引してきた第一人者として、今後へのさらなる意欲も見せました。

出典: FANY マガジン
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「きちっとした落語会をしようと思いました」

会見で文枝は開口一番、「82歳になるのは生まれて初めてなので、どうなるのか……」と話して、報道陣から笑いが起きます。今回の独演会では、桂三枝時代の1980年に創作した『生中継・源平』と、六代 桂文枝を襲名して以降の2016年に手掛けた『Mango』の二席を口演予定。文枝は、次のように説明しました。

「『生中継・源平』は、平安時代末期に生中継の技術があったら、源平の合戦を放送して視聴率が取れるのではという発想をもとに作ったものです。そして、文枝時代の『Mango』は夏場にふさわしい噺です。これから老いに向かっていくなかで、82歳を迎えるこの日に、きちっとした落語会をしようと思いました」

桂米朝に憧れて落語の世界に飛び込んだ文枝。今回の独演会のゲストには米朝一門の枝南光と桂米團治を迎えます。文枝は「南光さんと米團治さんの古典と、私の創作で皆さんに落語を楽しんでもらいたいと思います。また、3人で米朝師匠の話もしたいと考えています」と語りました。

独演会のタイトルにある“ハニー”とは、82歳の「はち」と「に」で「ハニー」だと説明します。

「82歳でハニーということで、83歳になったらどうなることやら……(笑)。82歳でも“ハニー”と呼ばれるような噺家であり、芸人であり、みんなに喜んでもらえるような“高齢者のアイドル”になりたいと思っています!」

出典: FANY マガジン
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「10年後も大村崑先生のように頑張っていれば」

今回の公演のポスターでは、27歳のころの三枝と現在の文枝が並んでいます。若かりしころ、82歳になっても高座に上がっている自分を想像していたかと質問された文枝は、こう振り返りました。

「まったく想像してなかったですね……。あのころは、今を生きることに一生懸命だった気がします。当時はたくさんの番組を持っていたので、寝るのは新幹線の中。2時間少しの睡眠が楽しみでした。その日のスケジュールをこなすことに一生懸命で、10年先、20年先のことは考えていませんでした。いまも10年後のことは考えていませんが、10年後には92歳になるので、大村崑先生のように頑張っていればいいなと思います」

文枝が世に送り出した創作落語は、最新作の『奇跡』で338本目。さらに、いま339作目である新ネタ『私はサメになりたい』の創作にも取り掛かろうとしています。文枝は「目指すは500作。100歳で500作を達成できたらいいなと思います!」と意気軒昂に語りました。

出典: FANY マガジン
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公演概要

「サニーからハニーへ!桂文枝 華麗なる独演会」

出典: FANY マガジン

日時:7月16日(水)開場 18:00/開演 18:30
会場:なんばグランド花月
料金:6,000円(税込)
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