昨年、還暦を迎えた吉本新喜劇・辻本茂雄の記念全国ツアーが、7月19日(土)の兵庫公演からスタートしました。神戸国際会館こくさいホールで開催された「辻本茂雄還暦特別公演記念ツアー」では、さっそく辻本がアドリブ全開で大暴れ! 来年4月まで続く全国公演が、大爆笑で幕開けしました。

冒頭からおなじみのボケが連発!
「辻本茂雄還暦特別公演記念ツアー」は来年4月までに全国13カ所を巡ります。2017年に行った「30周年ツアー」では全国で6万5000人を動員していて、今回はそれ以上の盛り上がりを目指します。
公演は、ネタの時間からスタート。トップバッターのギャロップ(林健、毛利大亮)から、天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)、ハイキングウォーキング(鈴木Q太郎、松田洋昌)、ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)、そしてラストのシャンプーハット(恋さん、てつじ)まで、次々と繰り出される珠玉のネタに客席は大爆笑です。
続いてお待ちかね、辻本演じる“茂造”が登場。おなじみの新喜劇のテーマが流れると、会場から拍手が起こります。
今回の舞台は「ホテル花月」。“悪者”に買収されそうになっているホテルで、人間関係や恋愛事情が複雑に絡み合うなか、バイトの茂造が大暴れ! まわりをどんどん巻き込みながら、話が展開していきます。
茂造は冒頭からおなじみのボケでロケットスタートを見せ、客席は笑いが止まりません。鉄板ギャグ「許してやったらど~や」で拍手が起きる一幕も。これまたおなじみの階段の仕掛けも、しっかりと笑いを生み出します。
この日の公演には辻本のほか、安尾信乃助、高井俊彦、平山昌雄、瀧見信行、松本慎一郎、清水啓之、レイチェル、玉置洋行、永田良輔、多和田上人、生瀬行人、たかおみゆき、湯澤花梨、小林ゆう、手島英治(劇団往来)というメンバーが登場しました。

客席から赤ちゃんの声がすると…
出演者たちは、辻本のムチャぶりに戦々恐々とし、その様子に客席は大喜びです。高井のダンスや平山の新ギャグ、レイチェルのボイパなど、それぞれが持ち味を発揮。多和田のコブダイネタでは会場全体がギャグに協力するなど、お客さま参加型の場面で会場全体が盛り上がりました。
茂造はツッコミ用として“マキザッパ”を隠し持つなど、やる気十分。座員たちへのマシンガンのようなツッコミやムチャぶりを連発します。客席から赤ちゃんの声がすると、「茂造新喜劇は参加型や!」とハプニングも笑いに変えて、最後のシーンまでこれぞ“茂造新喜劇”という舞台になりました。
エンディングでは、出演者全員がステージへ。
「今年で61歳、全国に私のお笑いを届けられたらいいなとがんばってきました」
そう感謝する辻本に、会場から還暦祝いのプレゼントが手渡されるシーンも。「60分のつもりが90分やってしまいました」という公演の最後は、若手の一発ギャグでシメ。大盛り上がりのまま、初日公演が終了しました。


「テンポと茂造のパワーを見てほしい」
舞台終了後の囲み取材で、辻本はこの日の公演を振り返りながら、「舞台と客席の壁を取っ払って一つになれるのは、新喜劇ならでは。茂造新喜劇は参加型なので、一緒に楽しんでもらっていい舞台を見てもらえたら」とアピール。
さらに、8年前に26カ所を回った「30周年ツアー」と今回の違いを聞かれた辻本は、「若手で盛り上がることができるのが、僕の新喜劇のよさ」と語ります。多和田、瀧見、清水といった座員の名前を挙げ、「何が起きても笑いに変えられるというのが、パワーアップしたところだと思う。また見たいと思ってもらえるようにしたい」と力を込めました。
最後に今回のツアーの見どころについて、辻本は「テンポと茂造のパワーを見てほしい」と力強く言い切り、来年4月まで続く舞台への自信をみせました。

公演概要
「辻本茂雄還暦特別公演記念ツアー」

<2025年>
7月19日(土)兵庫/神戸国際会館こくさいホール
7月22日(火)〜7月27日(日)愛知/御園座
※還暦特別公演記念ツアーとは異なり、毎年恒例の御園座公演の還暦特別仕様となります。
7月28日(月)〜8月03日(日)大阪/なんばグランド花月
※還暦特別公演記念ツアーとは異なり、毎年恒例の辻本新喜劇の還暦特別公演となります。
8月10日(日)愛媛/愛媛県県民文化会館
8月23日(土)香川/レグザムホール(香川県県民ホール)
9月06日(土)滋賀/大津市民会館
9月07日(日)熊本/市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
9月14日(日)静岡/アクトシティ浜松
11月9日(日)和歌山/和歌山城ホール
11月24日(月・祝)山口/下関市民会館
12月20日(土)大分/J:COMホルトホール大分
<2026年>
3月07日(土)広島/上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)
3月14日(土)高知/高知県立県民文化ホール
3月20日(金・祝)福岡/福岡市民ホール
4月05日(日)岡山/岡山芸術創造劇場ハレノワ
全国ツアーの公式サイト:https://shinkigeki.yoshimoto.co.jp/news/detail/328