酒井藍が個展で“昭和アイドル”に変身!? いつもとは違うエモい表情にちびっ子ファンが「これは藍ちゃんじゃない!」

吉本新喜劇の座長・酒井藍による豪華なアート展『酒井藍 個展、ドキッ♡』が8月6日(水)~8月10日(日)の期間、大阪・LAUGH & PEACE ART GALLERYで開催されました。酒井は、2021年に新喜劇座員の似顔絵を描いた初の個展を開き、その後も写真展などを開催。今回は“昭和アイドル”をメインテーマにした、これまで見せたことがない酒井の表情が楽しめる個展となり、初日には酒井本人が会場を訪れ、個展の見どころや作品に込めた思いを語りました。

出典: FANY マガジン
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「何しとんねん!」とツッコんでいただけたら

ギャラリー全体の空間デザインはクリエイティブスタジオの「アシタノシカク」が担当。会場内には酒井がアカペラで歌う昭和歌謡曲がBGMとして流れ、昭和アイドルをオマージュしたレコードジャケット10点や懐かしのカセットテープが展示されました。

さらに酒井の新たな魅力が垣間見えるポートレートが展示されたほか、漫画家・野崎ふみこ、ファッションデザイナー・カワエカヨがイラストデザインを担当したTシャツやステッカーなどグッズも販売。豪華コラボも注目のアート展となりました。

会場で酒井が作品について熱く語りました。

――今回の『酒井藍 個展、ドキッ♡』のコンセプトは?

“昭和アイドル”をメインテーマにしています。でも、ブリブリのアイドルという感じではなくて、昭和の懐かしい、エモい感じを出したかったんです。新喜劇では「イェーイ!」っていう元気なイメージばかりなので、いつもとは違う表情をするのはなかなか照れくさかったですね。

出典: FANY マガジン
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――注目ポイントは?

ふだんは新喜劇で子どもの役とか演じているんですけど、「こんな表情するんや」とか「何しとんねん!」とツッコんでいただけるような写真展にしたかったんです。それで、プロデュースにアシタノシカクさんに入っていただき、“昭和のアイドル”をイメージしていろんなレコードジャケットを作っていただきました。

ほかにも吉本の社員さんがプロデュースしてくださった、それこそ「ほんま何しとんねん!」というような写真も撮影していただきまして。でも、私としては「あくまでも本気です!」という気持ちです(笑)。「新喜劇でも、こんなことするねんな」という点も楽しんでいただけたのでは?

「やっぱり大阪の街って素敵やな」

――メインビジュアルに使われている海辺の写真も印象的です。

山口百恵さんの『ひと夏の経験』を意識して「水も滴る……」みたいな感じに撮影したかったんですけど、どうにもこうにも……。「水から上がってきた主婦」という感じになりました(笑)。

それに、実はこの写真は海辺で撮影したわけではなく、アシタノシカクさんのアイデアで、私のうしろで海の写真パネルをマネージャーさんが持ってくれてます(笑)、そういうウラ側もメイキング映像で展示しました。

出典: FANY マガジン
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――BGMの、酒井さんが歌う昭和歌謡も心に残ります。

実はNGK(なんばグランド花月)の座長公演初日が終わったあと(8月5日)に楽屋で、私の好きな昭和歌謡を集めて収録しました。山口百恵さん、松田聖子さん、中森明菜さんが好きで、ふだんカラオケでもモノマネをして歌ったりするんです。

でも、いざアカペラで歌いましょうってなったら「私って、こんなに音程が取れないんや」と……。楽屋で私の歌を聴いていた森田まりこ姉さんが「藍、音ズレてるで!」って何度もコケてました。

――展示されているレコードジャケットやカセットテープには、それぞれ歌のタイトルが入っていますが、実際の曲名なんですか?

これは、今回プロデュースしていただいたアシタノシカクさんが写真を見てイメージして付けてくれた架空のタイトルなんです。まるで本当にありそうなタイトルですよね。私はカセットテープの『ダンシングダイナソー』が好きです(笑)。

出典: FANY マガジン
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――ポートレートも強烈なインパクトがありましたが、どれくらいの期間で撮影したんですか?

たくさん撮影していただいたんですけど、キャバレーの「ミス大阪」とか、「純喫茶アメリカン」とか、近場でロケハンしていただいて、半日もかからずに撮影しました。今回、「ミス大阪」に初めて入らせていただいたんですけど、内装がめっちゃきらびやかですごかったです。舞台にもセリがあって、「藍ちゃん、セリ出そうか?」って広報のおじさんがノリノリで(笑)。やっぱり大阪の街って素敵やなって思いました。

「私って絵に描きやすいのかな?」

――モード系というか、アバンギャルドなメイク姿の酒井さんも新鮮でした。

座員のおやどまりくんが撮影してくれました。個展の写真を見て、いつも「藍ちゃん、好き♡」って言ってくれる男の子が、私がふだんとあまりにも雰囲気が違うんで、「これは藍ちゃんじゃない!」って泣いてました(笑)。

「藍だよー、これも藍なんだよー」と伝えたら、「そっか、こういうのも藍ちゃんなんだ」ってわかってくれましたが。ファンの皆さんと、いつもとは違う会話も増えて楽しかったですね。

――今回は漫画家・野崎ふみこさんや、ファッションデザイナー・カワエカヨさんのグッズも販売されましたが、どんなご縁でコラボすることに?

私、もともと少女漫画がめちゃ好きなんです。野崎先生は私よりちょっと上の世代なんですけどよく知っていて、私の知り合いのスタイリストさんが野崎先生と洋服でコラボされていたので、「いつか私もこんなん描いてもらえたらうれしいな」って夢みたいに思い描いていたら、「いいよ!」って。すごいお優しい方です!

出典: FANY マガジン
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カワエ先生も、ふだんアパレルをされているんですけど、知り合いのお洋服屋さんのつながりで「やるよ!」と言ってくださって、本当にありがたいです。でも私って、やっぱり絵に描きやすいのかな?と思いました(笑)。

――今後、やってみたい展覧会はありますか?

今回、おかげさまでたくさんグッズを作らせていただいて、すごいかわいいTシャツやキーホルダーができたので、いろんな場所に飛び出してポップアップストアとかできたらいいなと思います!

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